響 HIBIKIのレビュー・感想・評価
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内容と配役が良かった
個人的にはあまり興味がない世界、しかも破天荒過ぎ、なのに不思議と自然に流れるように心の中に響いてきて、かなり感動してしまった。
演者も、上手いとかじゃなくて、ナチュラルに受け入れることができた。それぞれの役柄が上手い具合にハマっていた印象で、すんなりと感情移入をさせられてしまったような気がする。
突飛な話とはいえ、結構リアリティーを感じたけれど、小説の世界に通じた人にとってはどう写るのか…恐らく絵空事のように思えるのでは…と多少の懸念は感じつつも、縁のない自分としてはある意味ファンタジックな物語として楽しむことができた。ただ、ファンタジックとしては、絵の力強さに欠けるような気がする。とにかく、映像そのもののチープさというものは否めない。スクリーンに映し出される映像が映画レベルではない。とにかく、この映画に耐えられない映像の質をどうにかしてほしい、とくに日本映画においては─。
凄く面白かっただけに非常に残念…と何度思ったことだろう、日本映画を見て…
私のおすすめしたい映画になる
響の主題歌について封切りまで一切公表しなかったという監督のコメントを読み観に行ってみたくなった。私が興味を持ったのは月川監督がそこまで作品にこだわったというところだった。
興味の切り口が他と少し違う。
案外説得力ある平手さんの演技に感心もし原作の知らない私にはただ笑えたし泣ける場面もあった。脇役と新人平手さんに何の溝も感じなかった。価値の確認という意味で観て感じて良かったと今こうしてあらためて思う。そして私自身の残りの人生を本箱の右に始末するのか左になるのかよくよく考えながら生きてゆきたいと思った。
エンディング秋元さんの歌詞とナスカのメロディー心に響いた。
響がいた。大人達は何を感じるのか。
私は平手友梨奈が好きだけど、彼女の演技力が素晴らしいと手放しで褒め称えるほどの盲目ではない。
しかし、もし他の誰かが響を演じていたら、もっと演技をしている感が出てしまったのではないか。
この映画の響は演技をしている感じは全くなく、鮎喰響そのものが自然に存在しているように見えた。
あれは平手友梨奈ではなく鮎喰響だった。
また、共演者の方々の演技が素晴らしい!
脇を固める方達の演技力のお陰で、より響のキャラクターが引き立ったと思う。100分という短い時間の中で、ふみと響、凛夏と響の関係性がしっかり描かれていた。
天才とか、暴力的だけではなく、響の可愛らしい部分も多く描かれていたのがとても印象的で効果的。
想像以上に面白かった
響役の子の演じてない感じが新鮮。現実の世界を見ているようで不思議な感覚でした。屋上から落ちたあとのシーンも、本棚を倒すシーンも、ビンタの連続も、ありえないはずなのに本当の出来事を見ている感じ。ストーリーも演出も役者さんも見事なんだけど、、この映画の一番の感想はやっぱり響の演技、存在でした。素人っぽさとは違うし、肩の力が抜けているようで、頭で演技していないというか…
兎に角映画を見てこんな感覚を味わったのは初めてです。ザ映画!を期待している人はガッカリしてしまうのかな。私はすごく良かったです!!
良くも悪くも予定調和なエンタテインメント
脇が妙に豪華だった。黒田大輔とか、ほんの一瞬しか出てこない内田慈とか河井青葉とか。柳楽優弥だってあの使い方かよ...!みたいな...贅沢というかなんというか...まあ...。
物語全体は(単行本で出したら芥川賞狙えなくね...?とか細かい突っ込みを抜きにすれば)面白いですよね。エンタテインメントとしてよくできてる。
原作未読なのでなんとも言えないけれど、主人公響のあの暴力に訴える手法は...そしてあの態度は...ああいうのはキャラを立たせるには良いけどまるで人間味のない人になる可能性が高い。平手友梨奈がそれを回避できていたかというと微妙なところだと思う。彼女にあの役演らせたいのはものすごくわかるが(原作者の指名ですよね)、平手友梨奈の使い方が勿体ないというか...。
とはいえああいうキャラがヒロイン像として立つのは時代の夜明けって感じもする。
平手友梨奈さんは、良いと思います。前髪は切って欲しいのですが、佇まいだけでなんとかできるというのは大きな力でしょう。ただこの役だからというのもあり、脚本も演出も割と予定調和ですから、できればそうではないフィールドに出て欲しい。
この映画で一番感情移入しやすくそしてうまく演じてのけたのはアヤカ・ウィルソンだと思います。友情も多分もっと描けたのになあ。うーむ。
全体として面白いけど、予定調和過ぎて勿体ないなと思いました。
平手友梨奈の覚醒
平手友梨奈が無双する。
鮎喰響を殺すことなく、平手友梨奈が画面で躍動する。
一般受けはしにくく商業的な大成功は得られないかもしれないが、確実に平手友梨奈はまだまだ底を見せていないことがわかる作品だと感じた。欅坂46というアイドルグループの1メンバーではなく、平手友梨奈という女優が鮎喰響のように映画界をぶち壊してくれる予感がした。
あと半分、作って欲しい。
「世の中」とか、体制で発言権を持っていたり、組織で決定権を持っていたりする人が、なぜかアホ過ぎる〜と思うことは私もよくあります。こちらが目的に合致したことを言ったりしたりしても、危険人物扱いや、ディスられたりもします。こちらが戦う気は全く無くても、悪意や嘲りを投げつけられ、それは暴力なのに、やってる側は全く気が付かない。「アホとは戦うな」という本を読んで溜飲を下げました。この本も売れている様なので、けっこう多くの人がアホの言動にわなわなする日々を送っているのだと思います。
響さんは、アホを蹴り飛ばして、鼻をへし折っていきます。「アホとは戦う」気概で、一人頑張っています。でもそれは、先にアホ側が悪意を投げつけている場合です。響自身より、響の周りの大事な人たちが傷付けられそうになった時に発動されます。正義の味方なのです。世直しなのです。
編集者のふみさんは「アホとは戦うな」と諭す。響「ちゃん」を守ろうと思っているから。でも響さんが寧ろふみさんを守るため、やっぱりアホを蹴り飛ばします。
売れない小説家たちにも喝を入れます。少し回心するアホもいます。響さんのキッツい檄も、そこは悪意はないし、小説を書く実力もあるので、相手によっては響くのかな。
と、映画はそこまでで終わってしまいます。
観たいのは、ここからの展開です!白黒のジャッジメントがクリアな響さんが、このグレーで境界線の曖昧な実際の世の中でにっちもさっちもいかない状況になった時の展開。キホンあの本棚の様に「面白い」か「つまらない」かしかないけれど、それだけでは割り切れない事態に遭遇する、もうひと展開を観たかった!
天才という名の..,
現代医学的には、間違いなく発達障害(高機能自閉症、アスペルガー、等)に属す主人公。一昔前は、天才は変わってる...で済んだが、近年の犯罪等の悲劇に繋がる為、親をはじめとして周りのサポートが必要な人物。なのに、この映画、親の存在は薄く娘へのサポートも皆無。数々の暴力事件を起こしながら。原作は未読だが、そこに非常に違和感を感じた。これ、昭和の話かって。
物語は確かに面白い。高機能自閉症を描いた作品は、その偏った能力は話にしやすい。だが、この作品はフィクションとはいえ上述のように、不自然且つ恐怖感(野放しの主人公)を面白おかしく描いている。
今はこれがウケる....そんな世の中なのかと、素直に楽しめなかった作品だった。
あと、主演女優の演技力だが、こういう役ゆえに原作に近づく為にああいう演技なのか、元々大根ななのか判らないが、それほどの演技力でもなかった。
平手友梨奈の存在感
主人公鮎喰響の常識破りの真っ直ぐさに、思わず、常識を気にして生きる生き方が悪であると思わされてしまいました。
響の行動や考え方をよく思わない方も居ると思いますが、私は彼女に憧れをじました。
また、映画を観終わって1番に感じたのは『平手友梨奈』という女優の、人を惹きつける存在感が素晴らしいという
こと。スクリーンデビューにして主演にも関わらず、堂々かつ完璧に響を演じる才能に、鑑賞後は完全に彼女の虜になっていました。
次の作品があるのなら、どうなるのか気になるところです。
傑作
ストーリーが面白いとかではなかった
でも二時間があっという間に過ぎた
それくらい鮎喰響という人間に魅入ってしまってた
平手友梨奈が出るからっていうのが見に行く動機ではあったけど、開始3分で平手友梨奈が出演してるという認識が消えて、ただ鮎喰響という人間がスクリーンに存在してた
「鮎喰響役の平手友梨奈」ではなく「鮎喰響」その人を見ているようだった
平手友梨奈に興味のない人でも絶対に見にいく価値はある。
また、平行して小栗旬がちょくちょく出現。
きっと響とどこかで会う。きっと会う。
その出会いが最悪かもしれないと想像をしてしまい・・・緊張。
この出会いのシーンまで映画は終始緊張感。
その出会いのシーンは映画の終盤も終盤でとうとう来たって感じ。
・・・・
最後は納得の内容、そして感動。
この映画は映画が最高なのではなく???
響が最高なのだと思えた。
最後まである一定の緊張感があった
響という天才を台風の目に、自分の世界を見失った作り手たちがそれを取り戻したり、見つけたりする様を描いた群像劇です。
最初から最後までなにか張り詰めた緊張感のようなものがあって、おそらくそれは、響という存在が一つのブレもなく、圧倒的な天才として在り切った事によるものだったのかな、と。いい映画でした。
作り手として自分の世界を持ったことのある人にはよく効く映画だと思うので、迷ったら見て損はありません。おすすめです。
てちさんが可愛かった
"世間の価値観にとらわれない若き天才" という無敵の立ち位置から『書きたいものを書くだけ。余分なことを考えるな』というテーマでもって、出会う人を(物理的に)殴りつけていくお話です。
言わんとすることは既に多くの作品で叫ばれていることであり、それを殴ったり蹴ったりっていう暴力行為で行うというのが一応の目新しさなのかな…とは思う。
文芸ものというよりは、女子高生の世直し活劇in文芸界 みたいなノリで見た方が良いかと思われます。
平手友梨奈の名演技が光る
原作読了、平手さんのことは全く知らない状態での鑑賞でした。平手さんの容姿・雰囲気・演技の全てが、原作でイメージする「鮎喰響」そのものでした。
初見の方はストーリーと響の魅力を、原作読者は、リアル響を目の当たりにすることができます。
原作未完の状態での映画化のため、ストーリーに物足りなさを感じたので★4としました。
一見の価値ありです。
響を見て
なりふり構わず自分の大切な人を守る所とか、友達に意見や考えを真っ直ぐ伝えるところとか、響は本当にかっこいい人だと思った。自分もそんな風な人間になりたいと思った。個人的には凄く好きな作品です。
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