響 HIBIKIのレビュー・感想・評価
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物語が秀逸
原作を3巻まで読んで鑑賞。クラスメイトが一人省かれていた、その為か途中からクラスメイトたちはほとんどフェイドアウトしてしまった、漫画の絵はとても上手いとは言えないものだが、扱うテーマが秀逸でストーリーだけで持たせるものだけに映画になると美男美女たちが演じビジュアル的には良くなった。尺の関係で完結までは行き着かなかったようだが、それでもある程度満足できた。映画はだらしない大人に向けたアンチテーゼのような作品だが、一日中本を読んで社会との繋がりがなければこうなるだろうという主人公の家庭環境はどうなっているのだろうかと気になった。原作どおりに絵の方はアニメーターに任せたTVアニメでじっくり見てみたい作品であった。
生き方を考えさせられる
大人にはスカッとというよりはモヤモヤ・・・
響の生き様に関するバックグラウンドの説明が不足しているため彼女のバイオレンスな行動に「大義名分」が見当たらない。もっと巨悪と闘う前提なら通じるかもしれないが、口喧嘩が高じて同級生の指をへし折る女子校生に正義を共感しろと言われても私には無理だ。
いちいちセリフが心象の説明っぽくてリアリティを損なうのは原作の影響なのだろうか。正直言ってテーマを感じないし、やっぱり漫画止まりの作品かなと感じる。中高生に「自分に正直に生きる(行動する)」ことを誤って伝えやしないかとむしろそっちが心配だ。
主役の平手さんは初主演にしては頑張ってるとは思うが、先ほど書いた説明っぽいセリフのせいで棒読み感が増長され気の毒な面も。
最近CMや宣伝でも見かけるが画一的な表情の作り方が多く、もっとバリエーションをつけて売り出してあげればいいのになと思う。
アイドル映画という以前に意味不明
漫画大賞作品ということで割引を使って見てみた。
第一印象としては主人公が頭がおかしい奴にしか見えない。
頭がおかしければみんな天才というわけでもないし、キャラ設定に困惑。
リアリティがないからこそ響に対してどのように感情移入すればいいのかまったくわからない。
作品の題材や舞台的にリアリティのある話と思ってたけど、ファンタジー作品として見れば耐えられるかも。
まあ内容はどうでも良くて、お気に入りのアイドルが見たいって方は満足できると思います。
無理してないところが良い
原作が面白いからストーリーは面白いとして、映画としてどうかというと無理やりエンターテイメントにしてないところが良かった。
響も欅坂46も知らないで観たら普通の映画かも。響も欅坂46もファンの自分にとっては嬉しい映画だった。
バクマン。みたいにあのタイミングであの監督であの役者でなら2時間のエンターテイメントとして傑作に変えるやり方もあるけど、他の散々な漫画の映画化作品と違って地に足つけて変なことしてないから期待以下でも以上でもなく観たかったものそのものだった。
原作の響が動いたりしゃべったりするのが嬉しかったし、それを演じるのが響のことをきっと誰よりも理解できる平手だったから濁りなく響だった。
あとエンディング。初めは響が歌ってるんだけど狙ってるのか狙ってないのか後半からグラデーションのように平手本人に変わっていくというか戻っていった気がする。響から平手に戻してくれたのがナスカさんだとしたらもう感謝しかない。ナスカさんのおかげで日テレイベント、ジャンプフェス、欅共和国、ロッキン、全国ツアーであのガラスを破れ!とアンビバレントをやれたとしたらもう感謝しかいない。
観て自分に残ったのは自分が天才じゃなくて良かったとも思うし、天才になってみたかったとも思う気持ち。
邦画映画では久々に寝ないで観られました!!笑
響の原作ファンなので内容は知っていましたが、実際映像化されると響の暴力的な行動に恐怖さを感じてしまいました。
ただ、ストーリーが進むにつれて、ただの暴力ではない真っ直ぐさや、普通の女の子らしさが見えてきてこちらまで自然と笑顔になりました。
次は何をしてくれるんだろう?とワクワクさせてくれました。
響、可愛かったです。ビジュアルもよく、欅坂46の平手友梨奈ちゃんはハマり役だと思いました。
脇を固めた俳優さん方も流石です。
響よりも響の周りに居る人間に共感する人が多いかもしれません。
ストーリーは漫画であった好きな部分が抜けていて残念でしたが、
ストーリーの入り方、終わり方、間の取り方が好きです。
よくある邦画独特なテンポではなく、
良い感じに進んでくれるので観てて飽きませんでした。
終わるのが早く感じた邦画映画は久しぶりです。
また観に行きます!!
映画を観たあと、哲学出来るか?
単純に、
女子高生が嫌みな大人を相手に暴れ回るエンタテインメント
として楽しむことも出来ます。
カッコよくて可愛いアイドル映画と思って楽しむことも出来ます。
映画を観終わって、様々な「問いかけ」に気付いて
うーむと考えることも出来ます。
そうやって特に本好きにとっては
その事で酔っぱらうまで誰かと語り合うことも出来ます。
僕が映画を見終わって、感じ、気付いて
酔っぱらってしまった「問い」は
たとえば・・・
「作品の評価と、
それを生み出した作家の人間性は、切り離すべきか?」
「自分とは違う感性を、理解できないからと
切り捨ててもいいのか?」
「自分の隣に、どうやっても越えられそうにない天才がいたとき、
凡人はどうするか?」
「たとえ天才だからといって、全てが許されるわけではない、
というあたりまえの現実をどう思うか?」
「芥川賞と直木賞を同時受賞できるような小説って、
どんな小説なんだろう?」
「どうやったら、鮎喰響みたいになれるか?なりたいか?」
「そもそも、響ってどんな本を読んでいるのだろう?」
「もし響にまったく文才がなくても、
彼女の曲げない生き方を認められるか?」
「自分に、自分の好きな世界で才能がないことが判っても、
努力し続けられるか?」
「バカばっかりの世界で、自分はバカじゃないと言いきれるのか?」
「知りうる事象の一面だけを見て、
他人を批判できるのか、するべきなのか?」
「誰かを守るために振るう暴力は、否定されるべきなのか?」
「自分の感性が、他者と違っていることに気付いたとき、
人はどうするのか?」
「今いる社会のシステムが悪いのか、
自分の感性が異常なのか、迷ったことはないか?」
「伝わらない想いがあるとして、伝えられない相手が悪いのか、
受け止められない自分が悪いのか?
「天才は、世の中に必要なのか?他人と関わるべきなのか?」
「そんな疑問の中で、
自分の感性を信じ切ることが、自分には出来るのか?」
映画から哲学を読み取るのではなく
映画を観て哲学することのできる作品と感じました。
レビューに頼らずまずは自分の目で見て感じてほしい映画
内容よりも
なめてました。
小説の世界の話だと思っていたので根暗なイメージだったが、期待を裏切ってかなりのぶっ飛び具合が良かった。小栗旬との絡みがなかなか出てこないのでちょっと引っ張りすぎ、踏み切りでのやり取りは面白かった。
文句がなくても、一言言いたい!
思った以上にぶっ飛んでてビックリ!
小説がテーマだから、もっと根暗な話かと思ったのですが…。
想像以上に、過激でスリリングな映像の連続でした!
なんと言っても、平手友梨奈ちゃんのバイオレンス性が凄まじかった!
何度、「ヤベェー⁉︎」と思ったことか。
天才=異常者とも言うべき、行動や言動が目白押し。
芥川賞の大先生に、回し蹴りを食らわしたり、新人作家の同期の男に後ろからパイプ椅子をぶん投げたり…。
やってることがハチャメチャ(笑)
原作を読んでいないので、どこまで原作そっくりなのか分かりませんが、隣に座っていたひと曰く「原作と同じー‼︎」だそうです。
でも確かに、小説って地味で陰気なイメージですが、こんな過激な小説漫画が出てきたら、人気が出てしまうのも納得かもしれません(笑)
フィクションだから許される言動や行動が、随所に表れているので、社会の荒波の中で鬱憤が溜まっている人には
パンチがきいていて丁度良いのかもしれませんね。
我慢や責任という大人の事情を一切無視した彼女の立ち居振る舞いは、痛快という言葉が相応しい!
若さゆえ、純粋さゆえの率直な意見を、淀みなくバンバン相手に伝える、その清々しさに呆れるを通り越して感動すらしそうになりました(笑)
これまで、小説に興味のなかった人も、この映画を見れば少しは本読もうかなという気持ちになるかもしれません⁈
読書離れが叫ばれている現代に、一石を投じた映画になれればと、読書好きの私は思いました。
普段何気なく読んでいる小説ですが、小説家の産みの苦しみや、「物語を書きたい」と思う作家たちの情熱、その両方も感じられます。
バイオレンスアクション映画として観るのもよし、小説好きが観るのもよし、平手友梨奈ちゃん好きが観るのもよし。
色々な視点から楽しめる映画だったように思います。
私の感想に文句があるなら、観てから一言どうぞ(笑)
傑作!!
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