「平手友梨奈さんなので映画館に…」響 HIBIKI rock.38さんの映画レビュー(感想・評価)
平手友梨奈さんなので映画館に…
CDデビューした時から注目してきた平手友梨奈さんの処女作。何年ぶりかも覚えてない程、久しぶりに映画館に行きました。
私はリスペクトしてる方の作品だけは映画館で観ると決めています。
原作は未読。
大体のあらすじは知って観に行きました。
平手友梨奈さんの演技については、評価しようがない印象。欅坂46の平手さんとリンクしていて自然体であり、それが主人公の色と相違無いのならばそれで良いと思います。
また違う映画の出演があるならば、全く自分と違う役柄を演じた時に、彼女の演技評価は決まると思います。
私が思う良い映画のポイントを考えますと、出演者が誰も損しない作品。各人が自分の役柄を完全に演じきっていた本作は良い映画だったと思います。
緊張と緩和の上手さ。一つ間違えば非常に退屈な映画になりそうでしたが、監督が上手に展開を作られてたと思います。
主人公のゴスロリ、浜辺、動物園のシーンでは可愛いさ、からの感情の爆発。
抑揚のある流れでした。
文芸界のあれこれよりも、色々な人々が生きてく為に折り合いをつけ、誤魔化しながら生きてんじゃねぇよ!とドキッとさせられる場面こそが本作の魅力に感じます。
私は「天才」という言葉にあまり良いイメージを持っていません。簡単に片付けれる言葉なので。平手さんの事も天才とは思いません。デビューから魅力的な方でありますが、それ以降もストイックに作品に向き合われてる印象。
彼女の努力を簡単に一言で片付けたくはありません。その圧倒的存在感や、天才的なようなイメージを運営側が誘導してるのなら、この先少し不安でもあります。
本作の残念だった点(減点した理由)
劇中の音楽が気になる場面があったこと。
他の方も仰ってましたが、エンドロールが黒とピンクは違和感を感じました。
最後の終わりかた。本作の終わり方は難しかったと思いますが、正直嫌なモヤっと感でした。
それでも、エンディング以外はチェック厳しめなので充分楽しめると思います。
追記 パンフレットも買いました。それに書いてありましたが、アドリブでの主人公と鬼島の会話シーンは圧巻でした。ドキッとさせられたベストシーンです。