「あまり飛ばないドクターヘリ」劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
あまり飛ばないドクターヘリ
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不意の病や事故は重大なリスクであるから誰しも関心が高い。以前、NHKの「ドクターG」をよく見ていた。ベテラン医師と研修医が実話をもとに病巣に迫るやりとりはリアリティが高く頼もしく思えた。コードブルーは悪条件の現場で救命医療を行う壮絶なシチュエーションドラマで、妙な病院内幕ものより好感がもてる。トリアージュに納得できない患者や家族からは理不尽な誹りも受ける、壊れないのが不思議である。若い医師や看護師たちが仕事を通じて人として医師として成長してゆく物語であることに異論はないが家族の在り方や恋愛、結婚観を軸に展開するシナリオについては違和感がある。おそらく広く数字を取りたがるテレビ屋の職業病なのかもしれないが余命少ない花嫁のエピソードは既視感が拭えない。エピソードの中では子の臓器提供を承諾した両親が聴診器で心音を聴くところが秀逸だったがコードブルーであれば主軸は病院内ではないし迫力重視の映像でもなく実話に基づいた監修、現場の物語だろう。
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