「鬱の絨毯爆撃」劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 shosho5656さんの映画レビュー(感想・評価)
鬱の絨毯爆撃
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シリーズのファン必見のこの作品。
4名の悲しい患者・その家族の存在が登場人物達に
影響を与え葛藤を生み出す。
若年者の癌、脳死の子供、アルコール依存症の患者とのその家族、
反目していた家族の再会その直後の事故。
どれもが登場人物の生い立ちや環境と類似したりあるいは
直接関わっていたりして苦悩する。
当然観客もそれぞれ抱えている問題があり、
どれかに感情移入し、思わず目を見張ると思う。
反面、あまり自分と照らし合わして
リアリティを持てないものもあると思う。
そういう意味で広く様々な層にヒット
するように、且つ従来のシリーズの集大成に
相応しく見事に物語を収束させた脚本には感嘆するばかりだ。
「物語」としてのコードブルーと
「医療・倫理」として問題提起するコードブルー
どちらも十分に堪能した。
おふざけと真剣味の共存、これを高いレベルで実現していると言えよう。
本作品のラストに相応しい物語に対して
心の中ではあるがスタンディングオベーションを送りたい。
個人的に最後の患者が馬蹄腎だったのはちょっと笑えた。
それは小ネタだが。
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