「ドラマ版の集大成。ハンカチ必須!!」劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 Megumiさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマ版の集大成。ハンカチ必須!!
新垣さんが番宣で話していた「一言でいうと“ぎっしり”」というがよく当てはまる映画でしたね。
良かった点とマイナスに感じた点をまとめました。
(良かった点)
・映像の迫力。さすが、映画ですね。ヘリの迫力が凄かったです。飛行機や船のシーンも海猿を彷彿とさせる迫力がありました。医療シーンもリアリティが増しており、良かったなと思います。
・患者や医療スタッフたちの人間ドラマ。
患者のエピソードに深く触れるという面では、ファーストシーズンやセカンドシーズンを思い出させるものがありサードシーズンのドラマ版より良かったと思います。また、患者の人生にも寄り添う必要があるという医者や看護師の難しさ、葛藤も描かれており、リアリティがあっていいなと思いました。
・医師の日常を描いたところ。ドラマ版を見ていて、もちろん医療ドラマなので当たり前なんですが、医師たちの日常がどうなのか?ってわからない部分が多かったと思います。でも、今回、藤川と冴島の結婚を通して、彼らも私たちと変わらない。人間関係に悩みながら、普通の幸せを頑張って手にしてるんだなって感じられたのが良かったです。
・5人の友情。これが一番良かったです。5人それぞれが違った良さを持ち合わせており、この10年彼らが“共に”戦ってきたことを強く実感でき、仲間の大切さ、人との関わりの大切さを強く実感しました。藍沢の藤川への言葉には、泣かされました(笑)
・あとは、やっぱり田所先生からの手紙。5人それぞれの良さを再認識させられる手紙で、彼らにとっても背中を押してくれる者だっただろうと思います。上に立つものがちゃんと見守ってくれているんだと改めて感じられる演出で感動しました。また、田所先生からの手紙、それぞれのキャスト自身にも当てられて書かれたものなのでは?とも感じ、それも良かったです。
(マイナスに感じた点)
・藍沢の医療シーンがただのスーパードクターになってしまったこと。体切断して、ポールを横から抜くって、そんな手術ありなの?みたいなシーンがあり、そこはコード・ブルーの良さであった医療シーンのリアリティに欠けていたように感じます。
・藍沢の事故の必要性があまり感じませんでした。きっと、ただ旅立ちだけで別れがあるのだから、それで仲間の大切さは描けただろうと思います。わざわざ死を意識させたなら、例えば白石との進展があっても良かったのかなと。
・登場人物が多すぎて、何に重点を置いているのかが不明確になったのではと思います。私的には臓器提供の話、緋山と緒方との話は今回はなくても良かったと思います。盛り込んだのはいいものの、そこに時間を避けず中途半端になってしまっている感じがしました。それであれば、藤川と緋山、雪村のみポイントを置き、じっくり描くというのでも良かったと思います。
全体を通しては、やっぱり良かったです!
めちゃくちゃ泣かされました。
山下さん、新垣さん、戸田さん、比嘉さん、浅利さんの主要キャストの成長がそのまま映画に反映されているようで、彼らもこうやって成長し、今上に立つものとなり後輩を引っ張っていこうとしてるんだなと勝手に思っちゃいました。
仕事を通じた成長が色濃く描かれており、内容は違えど悩みを抱える私たちに勇気をくれる作品です。
是非、色々な方に見て欲しいです!