未来のミライのレビュー・感想・評価
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やろうとしたことは評価できるがおもしろくない不思議な作品
一家の長男であるくんちゃんが、妹の未来ちゃんが生まれたことによって赤ちゃん返りし、駄々を捏ねながら庭の木の不思議な力で一家の先祖たちと交流し、くんちゃんではなく先祖たちがそれぞれのコンプレックスを解消して前に進んでいく物語。テーマは非常に良いと思うし、スタジオ地図の作画力はやはりさすがでとても美しかった。でも作品としてはおもしろくないというとても不思議な映画だった。
テーマについて考察してみる。
例えばくんちゃんの母親は、「弟とは仲良くしていた」とくんちゃんには言うがタイムスリップした先で母親と弟さんが遊んでいる様子は一切なかった。母親からすると弟ともっと一緒に遊びたかった、お姉さんらしくしたかった。そんな時くんちゃんが現れ、その願いを叶えてくれた。これによって母親は人間として成長し、前に進むことができた。
この作品のテーマは「今を生きることの大切さ」ではないだろうか。あの一家の先祖たちは全て「未来」の存在であるくんちゃんによってそのコンプレックスや悩みを解消してもらい、前に向かって、そう「未来」に向かって進んでいく。そのことによって今のくんちゃんが存在する。つまり過去の人たちにとって「現在」とは「未来」であり、生きる「希望」である。「希望」があるからこそ今日の「現在」の幸せがあるのである。ではその「希望」であるくんちゃんは何に縋れば良いのか。それが「未来のミライ」ちゃんである。このように過去と現在、現在と未来は繋がっており、過去があるから今がある。今があるから未来がある。過去も未来もお互いが支え合って生きている。「未来」での幸せを手にするには「現在」を大切に生きるべきである。細田監督は本作でこんなことを言いたかったんじゃないだろうか。
このように要素を取り出せば非常に良いテーマだと思うし、まだ無邪気な子供がその無邪気さ故に周りの人たちを元気にしていく、そんな描写は万人に取って幸せが伝わってくる良い画となるはずだった。でも実際にこの作品を鑑賞すると、なぜかおもしろくない。テーマや要素はいいはずなのに、おもしろくない。なかなかに不思議な映画だと思った。
クレヨンしんちゃんに?相手して欲しいけど、ひまわりが・・
〜ひまわりばかりをかわいがって、しんちゃんが全然相手してもらえずに、て回が有って。それを思い出しました。
四歳下の妹が居る身としては、子供の頃こんなだったのかなぁ?と思ったりします。
そうねぇ・・
こうなるよねぇ?
でも?二歳のイヤイヤ期なら未だしも?
四歳男児てこんななんかなあ?
お馴染みの?
黒木華/麻生久美子て声優陣に上白石萌歌さん(妹さん?)。
役者さんが声優をする事に否定的な意見も有りますが、俺はどっちでも良いと思います(宮崎監督の風立ちぬ→庵野さんのは、流石に無し!)。
プロの声優さんの完璧?な世界観。
俳優さん役者さんの醸し出す奥行きや?世界観。
プロ野球好きも?高校野球好きも?どっちも正答です。
分かってます。
四歳の男児が如何にクソガキか?てのは頭では分かってます。
でも?見ててこれはズッとイライラしたなぁ。
細田監督作品はうる星やつらの頃から好きですが?
本作はちょっと俺好みでは無かった。
オススメ度】☆③
上白石姉妹の可能性に未来感じる度】☆④
黒木華さんも麻生久美子さんも大好き度】☆④
90踏んで良かった度(もう十分短くても良い度)】☆④
細野監督に、庵野/新海/米林三監督。
ジャパニメーション界を、もっともっと引っ張ってて欲しいと思います。あい。
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タチコマの玉川さん、どのシーンでCVしてました?
主人公の声で全て台無し
酷い酷いと言われて避けてましたが、視聴機会があったので。
男の子の声が女の子になっていて酷い本当に酷い。
発する声がムカつく事耐えらなく視聴打ち切りしました。
細田作品はキャストチョイスが最悪なのでやはりかと
言った感じ。
メッセージ性云々より、ストーリーが頭に入らないぐらい
酷いので、海外吹き替え版で字幕が有れば再度見てみたいと思う。
本当にイライラしたので、初心者を使わないで貰いたい。
もしくは、1年以上、練習を行ってから出てもらいたい。
細田版ツリー・オブ・ライフ
と言われてピンとくる人は見たら良いと思う。
甘えん坊の四歳児、くんちゃんの視点から見たスピリチュアルな冒険譚。
オープニング映像はとにかく素晴らしかった。 子育てをした人間であれば涙腺が緩まずにはいられないだろう。「おおかみこども」同様、短時間で手早く子供の成長や命の尊さを映すのが本当に上手い。
が、本編はどうだったかというと。
正直最後までノれなかったというのが本音だ。
この感覚のズレは細田作品では初めてで自分自身戸惑ったが、それが直ることは最後までなかった。
何をズレと感じたかというと。
くんちゃんのセリフや演技だと思う。
ちょっとした仕草や癖は実にリアルで子供らしく、自分の子供と重ねずにはいられない。
にも関わらず、くんちゃんが話始めるとその語彙のボキャブラリーの多さや、滑舌の良さに違和感を強く感じるのだ。
アニメならではのディフォルメ、と言われればそれまでだが。4歳児相応のリアリティのある演出と、明らかに成人女性が演じる"中の人"が見え隠れしてしまうくんちゃんの実像とでは、とてもアンバランスに感じてしまった。
これは意図的な演出だったのか、それとも意図しない違和感なのか、それは分からない。
しかしキャラクター造形の二面性を最後まで飲み込めなかったのが、ストーリーに没入する事を強く妨げていた感は否めないだろう。
ただその一方で、これまでの血縁者達の過去と未来。延々と続く人と人の繋がり、そしてその見せ方は素晴らしい物だった。
とても好きなシーンがある一方で、どうにも受け入れ難い演出もある。そんなアンビバレンスな作品だった。
見る人、見る時期や環境によっても感想は様々に割れるだろう。物議を醸す作品である事は確かだ。
演出家や脚色家が向いてるのではないか。
時は2021年8月最新作竜とそばかすの姫を見てから、自分の思い違いかも知らないともう一度前作の未来のミライも見てみた。やはり作家としてではなく演出したり他の人の作品を仕上げる方に向いているのではないかと感じてしまう。映像表現は、ただただ綺麗だと頭が下がります。未来のミライと言いながら監督自身の過去の思い出に寄り添い呪われすぎている作品だと感じるました。しかし!パンツを脱がない(自分の内面は曝け出さない)と言う意思表明した以上、一層新たな作家としての進化が問われるので、これからの作品に期待します。
子育て世代には刺さる作品
お話自体は男の子の目線で展開されていきますが、子育て世代の悩みみたいなところが丁寧に描かれています。子育ての経験の有無がこの映画への評価を大きく影響するように思いました。
ストーリーは大きな展開があるわけではありません。こまかなエピソードが積み重なっていくなかで男の子がちょっとだけ成長していくところが描かれていきます。言ったらそれだけなのですが、そういったわずかな成長を感じられるところが、人としての幸せの根源の一つであると感じさせてくれます。
大人の都合で描いた子供目線とか、批判したい人はいるかもしれませんが映画ってそういうものだし、人間なんて様々なんだから、「ひょっとしたらこういうことかもな」くらいに見たほうが楽しく見れますよね。
子育て世代、とくに子育てに悩んだり不安を抱いている人には刺さる作品だと思います。
もっと小さく
個人評価:2.0
風呂敷を広げず、小さな世界をしっかりと丁寧に描いてほしい。
大人の価値観から描いた子供の目線。とても非リアルな演出。
このテーマならもっと小さく、もっと真面目にしてほしいところ。
監督の認識と世間との決定的なズレ
まず、誰得のアニメなんだろうと云うのが正直な感想である。間違っても子供向けのアニメではない。かといって大人向けとも考えられない。劇中に登場する家庭は、両親ともに明らかに良い教育を受け、良い仕事に就いているエリートの家庭といった感じだ。両親の年齢はわからないが20代後半から30代前半だろう。それでいてあの住まいである。ローンにしても世帯収入が1000万以上はないと厳しいだろう。それに調度品の数々も安物にはみえない。くんちゃんのおもちゃ箱には1セット2万円もするネフ社の積み木が数セットも放り込まれている。推定でも世帯収入は2000万以上はありそうだ。
つまるところこれはエリート教育を受けた、上流世帯の家庭が舞台なのである。
であるからして、一般的な家庭からはすこぶる評判が悪い。それもそのはずである。今回、細田氏は世帯収入1000万以下の家庭などは描いていないのだ。そこに決定的な齟齬が生じるのは当然のことある。では、この映画は誰に向けた作品なのだろう?そんなことは簡単だ。これは細田氏の家庭なのだ。そもそもこのアニメのインスパイアは細田氏の子育ての経験が元になっている。…つまるところ、発想力が枯渇したのだ。誰に向けたアニメでもない。こんな題材しかひねり出せなくなってしまっているのだ。それが当たるかどうかのマーケティングすらやる気がない。
「俺が作ればヒットするだろう」
そんな認識である。
案の定、物語には深みが無いし、わくわく感もない。それでいて、イヤイヤ期の子供の描写は妙にリアルだから観客はうんざりする。それでも細田氏にとってはおもしろいらしい。なぜか?自分の息子や家庭が題材になっているからである。親ばかの目線である。エンタメを観客に提供する監督のそれではない。観客はそんな妄想ホームビデオを2時間近くも鑑賞し続けなくてはいけない…。つまるところ、もはや細田氏の認識と世間の認識とには大きなズレが生じており、それを修正することは困難な段階にまで来てしまっているのである。これは細田氏が脚本を手掛けている以上、修正されることはないだろう。今後も細田氏は作品を作り続けるだろうが、彼が脚本を手掛けている以上、過度な期待は持たない方がいいのかもしれない…。
はぁ?
おおかみこどもから思っていたのですが、家族というものの表現を軽視しすぎです。
なにも、子育てに関して苦労する部分をもっと描けという事ではなく、これが理想の家族でーすと綺麗な絵を使って表現しているのに虫酸が走ります。
くんちゃんは、物語が進むにつれて成長していくのかと思いきや、終盤近くになっても妹の未来ちゃんを殴ろうとする始末。
そしてクライマックスで、急激にわかり合えるみたいな事をみしていて。はぁ?じゃあ、序盤の雛祭りとか、お母さんの子どもの頃のところとかなんだったの?その時間返せよ!ってツッコミを入れたくなるぐらい。
しかも、もっとイライラするのは親です。
なんか、母親はいつも、上から目線で夫に指示して「父親はみんな子どものこと嫌いなのかと思った」言わせていて、はぁ?何様やねん?
父親は父親でなんか、くんちゃんが自転車に乗れたの俺が頑張って応援したからみたいな感じで泣きそうになってたけど、自惚れんなよ!近所の子どもにあっさり頼ったり、遠くからなんか観てるだけでアドバイスもなんもしてなかったやないかい!!
その2人が最後にイチャコラして、子育てって大変だけど頑張ろうってどの口がいうとんのじゃ!
しかもその時に車の後部座席のすぐ後ろにキャンプ道具を無理矢理積みすぎじゃ!!急ブレーキかけたら子どもの頭の上に落ちてくるだろ!!
ほんと、この親にしてこの子ありだな!
それが、良い話げに終わって理想的な家族でーすって子育てしてる人達を馬鹿にしすぎだろ!ってずっっとイライラしてて、これを観る若い世代の人達に悪い意味で家族はこんなにも幸せなものでーすって薄っぺらく伝わると思うとホントに遺憾です。
ブリーチの精神世界的な感じ
庭の木をトリガーにして未来の妹が来たり、犬が具象化したり、反対に過去の世界や精神世界?にくんちゃんが行ったりと不思議なことが起きる。熱があるときに見てるとりとめの無い夢みたいな話。
しかしくんちゃんが最初ひたすらにヘイト集める作りで、そこは好き嫌い別れると思う。一応最後はくんちゃんも痛い目みて成長する。
あと前半1時間は内容ほとんど無い様なもんなのでまるまるカットでいいかな。売り出し文句の割に未来ちゃんも時間で言えばほとんど出てこない。
ひいじいちゃんの出てくるところはすべて良シーンなので、冗長な作りとくんちゃんのウザさを差し引いて星二つ。
理想の家族像の押し付け
あまりにも酷い。
度を過ぎた我儘小僧の癇癪と、
度が過ぎた育児放棄の両親と、
何がしたいのか分からないサブキャラクター達が織りなす、わけわからんホームビデオ
それが第一印象。
この映画のほとんどの時間は、主人公のくんちゃんが白昼夢の様に色々な世界を旅していくのだが、この白昼夢の一つ一つに意味が全く無い(誇張無しで本当に意味が無い)
くんちゃんは映画を通して精神的に成長する事も無いため、観ているこちらとしては意味不明な白昼夢を見させられているだけの完全に無駄な時間になっている。
白昼夢以外の部分はくんちゃん家の家族像を映す、ホームビデオの様な時間となっている。
監督はどうやら確固たる「理想の家族像」を持っているようで、話の合間合間にしきりにこの理想像を主張される。
だが問題なのは、その「理想」が一般とは致命的にかけ離れた、普通の感性で観たら不快とも取れる家族形態なので、主張される度にこちらの不快指数が鰻登りに上がっていく。
(特に、我儘放題のくんちゃんと、育児放棄としか見えない両親の不快度が高い)
全体を通してのメッセージも全く無い。
その為、観てもこちらの心には何も残らず、怪映像を無理矢理観させられた不快感のみが残るという酷い映画になってしまっている。
公正なレビューを書きたいので、良い点も紹介したいのだが、残念な事に褒めるべき点が見つからない。
一回の視聴は耐える事が出来たが、二度と観たくはない映画。
細田守作品はアニメオタクには向かない
映画館では2018年8月6日に地元のイオンシネマで鑑賞
それ以来2度目の鑑賞
1100円なら高いとは感じなかったし見終わったあと損した気分にもならなかった
赤ちゃんの妹がいきなり中学生になったり犬がおじさんになったり子供の頃のお母さんと遊んだり若い頃のひいおじいさんが運転するバイクに乗ったり
SFファンタジーですね
成長した妹にときには助けられてくんちゃんが家族のルーツの知る物語
初鑑賞のときは事前情報は殆どなく観たのだがくんちゃんとミライちゃんのお母さんの声が麻生久美子だということだけはすぐにわかった
キャラとしてはゆっこが一番好き
2番目は遺失物窓口の駅員さん
作品としては可でもなく不可でもなく星3つが妥当
多くのレビュアーが指摘しているが上白石姉妹の妹の方が担当したくんちゃんの声は特に気にならなかった
久米田康治画伯によればアニメオタクの聴覚は凡人とは違うらしいので共感できないのは仕方がない
アニメオタクはわりと神経質な人が多いから
ニコニコ大百科の掲示板を見てもそれがよくわかる
プロの声優を起用しろという意見が多いが僕はそのプロの声優の声が嫌いだ
名探偵コナンのレギュラー陣準レギュラー陣のようなベテランの皆さんはともかく若手となると沢城みゆき以外受け付けない
鬼滅の刃の「戦え!戦え!戦え!」は騒音以外の何物でもない
おそ松さんの声優陣より福山雅治の声が好き
若い声優はどいつもこいつもアニメオタクに媚びた気持ち悪い声を出すので生理的に無理
プロの声優の起用を好まないアニメ映画監督はアニメオタクが嫌いなんだろう
アニメを作っているのにアニメオタクが嫌いとはおかしな話だが
そういえばガンダムの人もアニメオタクは嫌いで10代の女子の方が好きらしい
僕もアニメオタクは大嫌いだ
くんちゃんの声だけでなくくんちゃんそのものを嫌う意見も目立つ
くんちゃんになったつもりなら少しは楽しめると思うけどね
ロリコンは同性の子供を嫌う傾向があると聞いたことがあるが関係があるかどうかよくわからない
細田守監督作品はアニメオタクには向かない
『未来のミライ』に至っては独身男性になにも響かないという意見はわからなくはない
ターゲットはアニメが特に嫌いじゃない10代から40代の普通の女性だろう
男というものはバンド組むにせよバスケット始めるにせよ女の子にモテたいわけでアニメーターだって同じじゃないか
アニオタには全くお勧めできないが鉄オタなら楽しめるかもしれない
全体的に評価は低いがレビューの数を観ると興行的には大成功の部類とみて間違いない
評価はどうあれ映画はたくさんの人に観てもらうのが一番でその点では『未来のミライ』は勝ち組といえる
隠れた名作アニメ
アニメと侮るなかれだ。
家族の歴史を丁寧に紡ぐ優秀作品だと思う。
妹ミライが産まれたことで兄である自分が中心ではなくなったことに、反抗する兄クンちゃん。
そんな妹が、未来からクンちゃんのもとにやってくる。
クライマックスは、クンちゃんとミライの亡き祖父が戦争に行き船ごと玉砕。
大海で重傷を負い足から血を流し呆然としながら、自分を照らす太陽に向けて右手をかざす祖父。
陽の光にかざした右手から、自分が生きていることと生き延びるという本能的な力が湧いたのかもしれない。
足に重症を負いながらも、泳いで生き延びたシーンは涙が止まらなかった。
祖父は、自転車に乗れなくて悔しい思いをしているクンちゃんに「遠くを見るんだ」と教える。
足元ばかりを見ていたクンちゃんは、遠くを見てこぐことで自転車に乗れるようになる。
この祖父がいて、足の悪い祖父を支えた祖母がいて、両親がいて、子どもたちがいる。
池井昌樹の「手から、手へ」の本を彷彿とさせる作品となっている。
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