未来のミライのレビュー・感想・評価
全801件中、561~580件目を表示
子供の孤独を描いた作品
今までの細田監督の作品が楽しかったので今回も見てみましたが、一体どうしたの?と言いたくなる内容でした。
雰囲気で見る作品だとしても理由や伏線、回収が不明瞭過ぎて普段からアニメ作品に触れている人にはぺらぺらに見えると思います。
くんちゃんの癇癪は4歳児であれば当然のことで、くんちゃんを無視する親の表現が極端過ぎて見ているほうがつらかったです。
ファンタジーを挟んで夢の中?で色んなことを学んでくんちゃんは成長していきますが、親からは何も学んでないんですよね。
親から与えられた孤独をフィクションで埋めていく姿が痛々しくて見ていられませんでした。
親たちが最後に子供達と過ごすことで自分たちが変わった、ということを言うときにうろ覚えですが「あの子達のせいだよね」という言い方をしたのも一気に子供がつきはなされたように感じました。いい意味で言ってるはずなのに言葉の選び方が冷たすぎると感じました。
家族愛を謳っているわりにはとにかく親のありかたに疑問をもちます。
また、未来のミライという作品名なのに対して未来のミライちゃんがほとんど出てこないのもタイトルとしては失敗だと思います。
未来からやってきた理由がないのも物足りない。
良かったところは映像の美しさとひいおじいちゃんのエピソードです。ひいおじいちゃんの生きざまを作品にしたほうが良かったんじゃないですか?
同監督の今までの作品と比べてしまうのでかなり厳しめの評価となりますが久しぶりの上映の途中で帰りたいと思う作品に出会いました。
普段あんまりフィクションを見ない、育児経験のあるママあたりが見たらこんなことあったな~と楽しめるのかもしれません。
子供の孤独表現として結構ホラーな演出が入るので小さいお子さんにも向いてないと思います。夏休みなのでお子さんを連れて映像見に行くなら別のアニメ作品にされることをオススメします。
低評価も理解。でも私は好き。
正直私はドンピシャだったから楽しめたのかもしれません。くんちゃんと同じくらいの息子がいるので、がっつり感情移入しました。
でも十代とか学生の頃に見てたらどう思ったかなぁとは思います。
あと、萌歌ちゃんの声はたしかに男の子の声でもなかったので正直慣れるまで違和感ありました。
楽しめた人間からすると、四歳児ってあんなもん。むしろ、未来ちゃんに本読んだり、ママをヨシヨシしてたり、自転車頑張ったり、未来ちゃんが連れてかれそうなのを守ったり、くんちゃんすごいいい子だと思いました。
4歳なんて、幼稚園に行きたてで、まだ何も世の中をわからなくて、パパとママが世界のすべて。そりゃあ、かまってもらえなくなったら、世界の終わりと絶望しますよ。
確かに昔を思い返すと、子供のころは家の外や社会を知らなくて、漠然と恐怖や孤独を感じてた気がする。
そんな子供の視点から見た世界を素敵に描いた映画だと思います。
未来のミライ
なぜ懲りない?
前作「バケモノの子」で広瀬すずを起用してさんざんな評価だったのに、またやらかしましたね
姉の上白石萌音は「君の名は。」で高評価を得ましたが、妹はこれでしばらく吹き替えのオファーはないでしょう
4才の男の子はあんな風には話しません!
これは断言できるでしょう
どんなに頑張って「この子はこういうキャラなんだ」と思い込もうとしても、私には18才の女の子が感情的に喚き散らしているだけにしか聞こえませんでした
黒木華の未来ちゃんが上手かっただけに、上白石萌歌の酷さが際立ってしまったようです
最近の話題に上る有名アニメ作品は、例外無く有名タレントや人気俳優を主要キャストに使い、ことごとく作品を駄目にしていると思います
ちゃんとオーディションしてますか?
してるならこんなキャスティングは無いのでは?
「風立ちぬ」の庵野秀明同様、ちょっと酷すぎませんか?
「羊と鋼の森」では身の丈に合ったみずみずしい演技をしていただけに、彼女がかわいそうです
女優と声優では求められるものが違います!
両方やるならそれなりの技量が必要でしょう
それを無視してネームバリューだけでキャスティングするのはもう止めていただきたい
日本的エディプスコンプレックスの物語
これまで一人っ子だったくんちゃんが妹の未来ちゃんの誕生を切っ掛けに、「二者関係の三者化」というエディプスコンプレックスを経て自己を獲得していくというお話。
もっとも本作の父親はほとんどエディプス的な意味での〈父の名〉としては機能しておらず、その代わりに未来から来た妹や若き日の曾祖父が〈父の名〉の機能を果たしているのが面白い。
これらの不思議現象の説明としてはタイムトラベル的な何かではなく、いわゆるユング的な集合的無意識が顕在した白日夢という理解で良いかと思われます。
いずれにせよ家族全体がまるごと〈父の名〉として機能するという、母性原理社会日本におけるエディプス葛藤のモデルを描き出したものとして観れば本作はとても秀逸な出来だと思う。
ただ、Twitterで見かけた「よそん家のホームビデオ」という感想の通り、やはり物語として素直に共感できる層は割と限られそうな気がしますね。
未来のミライというタイトルの割に未来の未来ちゃんはそんなに出番ないです。ひぃじいじの格好良さと東京駅の映像美は素晴らしいです。
夏休み用映画
細田守監督で、夏、山下達郎の主題歌という定番要素満載と来れば、観ないわけにいかない。昔でいうトレンディドラマと同じで、パターンは決まっていて、抜群の安定感なのだが、1話飛ばすと不安でしょうがない、あの強迫観念が蘇る。
数世代に渡る、親子の系譜を、子供視点で見るファンタジー。イヤイヤ期の4歳児のあるあるが満載で、子供が小さかった頃を思い出し、ニヤリとさせられた。
主人公のくんちゃんに、さすがに感情移入は出来ないものの、未来の孫を観ているようで、ハラハラさせられた。アニメなのだけど、転ぶとドキリとする。ホントに孫が出来たら、こんな感じなのだろうか。
手放しで絶賛するほとではないが、丁寧に作っている感はあり、夏休みの息抜きに丁度良い。
大雑把な内容についていけず
絵は綺麗で動きもいいので、映像美を楽しむという点ではアリな映画でした。
ストーリーを楽しむという点では完全に✕
くんちゃんが様々な経験を積んで自分のルーツを辿ってゆくのはいいんですが、1つ1つのエピソードの作りがかなりザックリなのでまず感動できません。
それでいて全体的な繋がりも持っていません。
何でそうなる?と言いたくなるような所が満載で、説明もかなり不足しているため置いてけぼりをくらいました。
例えば終盤でお母さんが猫を苦手になった理由が明かされるシーン。
そもそも猫が苦手なんて描写あったっけ??
意味がありそうで実は何でもない場面が多すぎるし、やりたいシーンだけやった結果前後の繋がりが完全にチグハグしてます。
せっかくの感動的なシーンもイマイチよく分からん状態に-
そして気が付いたらエンディング。
共感できるできない以前に「理解」することができませんでした。
説明不足のおかげで鑑賞後の考察が意外に盛り上がりましたね。
そこは良かったです。
くんちゃん高校生になって随分冷めた性格に豹変してたけど、何があった!?とか
テレビで編集されたバージョン見たほうがまだ面白いかも
自己満足たっぷりの私小説。
疲れた。
「子育てのしんどい部分」を描いた映画と感じました。
一人目の子供の時は、妻に任せっきりだった夫が二人目の時はメインで面倒を見るようになる。もちろん一人目の子の面倒も見ながら、そして自分の仕事もこなしながら。(妻は外へ仕事、夫は在宅で仕事)
二人目に手がかかり、なにもしてこなかった夫に家事と子育てを教える妻。それに着いていけない夫。そこへ両親を妹に取られたと感じた一人目の子の嫉妬による赤ちゃん返り。
映画の間ずっと叫んだり、怒ったり、泣きわめいたり精神的に疲れる音がてんこ盛りでキツかったです。
自分自身が未婚で子育ての経験も無いので、作中の夫を将来の自分に置き換えた時に果たして乗り越えられるか不安になりました。
細田守監督の作品としてはラブストーリーでもなく、世界を救う訳でも無いので、そっちの方面を期待して見るとダメな作品と。おおかみこども的な家族のドキュメンタルチックな方面を期待して見ると良作だと思います。
まあ何を感じるかは人それぞれですが。
タイトルに書いた通り、自分自身は見た後「疲れた」と感じたのでマイナス面の記述が多いです。
このレビューが何かの参考になれば。
すーごくよかった
幻影に子供がしつけられる程子育ては楽じゃない。
キャラクターデザインもアニメの動きも大好きですが…
今までの細田作品の中では、いちばんわからなかった。
未来のミライちゃんのお兄ちゃん、クンちゃんの成長を通してお母さん・お父さんも成長し、やがて命は受け継がれてゆく。
…という大きな話なのだろうけど、クンちゃんが出会う未来・過去の出来事・人々が何なのかよくわからない。
ファンタジーとしての幻想?それともSF的なタイムリープ?パラレルワールド?
どちらにしろ、幻影に子供がしつけられるほど子育ては楽じゃないし、そこをファンタジーで描いてしまってはこの作品の根本である、受け継がれる命を軽んじてしまっている様に感じてしまいました。
そして、肝心なクンちゃんの声… なんだかおばさんが無理して子供声を作ってる感じが、余計にクンちゃんのキャラクターを年齢不詳にして、そこにストーリーの不明瞭さが相まって感情移入しにくかった。他の役者さんが良いだけに残念、普通に男の子の声にすれば良いのに。
もっと子供の絵本的な構成にすれば、細かい事が気にならなかったかもしれない。もう一度観たら、印象変わるのかな?
最近の邦画アニメとしては駄作
アニメの表情はラインのスタンプとは違って、前後の脈絡から観客がそれぞれに想像する幅がある。どんな受け取り方をするかは観客それぞれの感性や経験、世界観などによって異なる。そういうアニメの多義性が作品に奥行きを齎し、物語に深みを与える。「この世界の片隅に」のすずさんがどちらかと言えば無表情だったのに、観客が深い感銘を受けたのは、アニメの持つ多義的な表情に由来すると思う。
しかしこの作品は残念ながら一元的で、本来は家族を取り巻く環境が家族間の関係性に影響を齎すはずだが、家族間だけの人間関係に終始してしまっている。だから表情もラインのスタンプと同じくひとつの意味しか持たない。妹が生れた小さな兄の成長物語だが、登場人物の誰にも際だった個性がない。庭に出るたびに過去や未来の家族が登場して主人公を少しずつ成長させるというアイデアだけに頼った映画で、このところのレベルの高い邦画アニメとしては駄作の部類に入ってしまった。
映画の底流には家族第一という一元論があり、世界の問題から目を背けて先祖から未来までを家族主義で通してしまう世界観は、どこか国家主義の世界観に似ている。説教がましいし、偽善的だ。豪華な声優陣を使ってこういうアニメを作るモチベーションが、私には理解できなかった。
賛否分かれる作品
家族がテーマの作品。楽しめました!
アニメ好きでも無く細田監督のファンでも無く映画好きとしての感想です。
主演の声優さんですが僕はそこまで違和感無く聴けました。
最初は違和感がありましたが物語が進むにつれて声の違和感は感じなくなりました。
お父さん役の星野源さん、お母さん役の麻生さんなど聴いていて最初は本人そのままだと思いましたがやはり物語が進みにつれて違和感はなくなりました。
アニメをよく見られている方ならそれが苦痛に感じるのもわかる気がします。
個人的な感想ですがクンちゃんと両親の声優は声に味わいがあって嫌いではなかったです。
またストーリーに関しては少しずつだけどクンちゃんが成長していく姿を家族の歴史とファンタジーの要素を混ぜて描かれていてとても繊細な作品だなと思いました。
全801件中、561~580件目を表示









