未来のミライのレビュー・感想・評価
全801件中、381~400件目を表示
こういう映画作りたい!っていうのは伝わってくるんですが、話の展開が...
こういう映画作りたい!っていうのは伝わってくるんですが、話の展開が唐突過ぎて入り込めない感じがあった。幼少期に起こる現実と非現実混雑世界にしては世界観が定まってないというか…。意外とクレヨンしんちゃんでこの内容で作ったら面白かったかもしれない。
CMと内容が違いすぎる
未来のミライちゃんがほとんど出てこないし、冒険モノでも無いです。そしてストーリーは間延びしていて、盛り上がりに欠ける印象がありました。
また、自分自身に妹がいたため主人公の4歳の男の子に共感してしまい、ただただ辛い気持ちになりました。
4歳の子供が妹の登場で、今まで注がれていた愛情を失い、自信を喪失しています。自分の事を「かわいくない」とまで言わせる両親には問題があるのではないでしゃうか?
親は眠っているくんちゃんに向かって「宝物」と言っていますが、誰一人として起きている状態のくんちゃんに向き合っていない。それをそのまま、相手に伝えることは出来なかったのか?
自分が宝物だと思っていれば、相手がどう受け取ろうと蔑ろにしていいのだろうか。
最初はあんなにミライちゃんを可愛がろうとしていたくんちゃんが、ミライちゃんを拒絶するようになった原因を誰も考えていない。
時間の移動は愛情不足からくる妄想だと言われた方がしっくり来ました。
壁にあたり、かと言って現実世界では誰も何もくんちゃんに向き合わない。親の関知しない妄想の世界でアドバイスを見つけ、それで乗り越える。
にも関わらず「お父さんが応援してくれたから」と勝手な解釈をして、くんちゃんが不満を抱えていることにろくに気が付いていない両親。しまいには「そこそこよくやっている」とまで言ってしまう。
4歳の子供に、なりたくてなった訳では無い「兄」である事を押し付ける周囲の大人にイライラしました。
東京駅の描写では、くんちゃんは「ミライちゃんの兄」というポジションでしかアイデンティティを認めてもらえなかった。兄と認めないと、お前はずっと一人だと脅されてすらいる。
現代の「個人を尊重する」という価値観には即してないのではないかと感じました。
「今までのみんなが居たから今の自分がいる」なんてまとめられても、だから誰も自分の事を見てくれなくても我慢しろ、としか受け取れなかった。こんな理由で納得ができる人がいるんでしょうか?
血縁さえ繋がっていれば、どんな行為でも許されるのでしょうか。
これも現代社会には合わない、古い考え方だなと感じました。
ただひたすら、お前は兄である、妹に全てを譲り、全てを我慢するべきだ、という事を押し付けられた時間でした。
現代の育児、血縁主義に問題提起する、という意味ではいい作品だと思いますが、CMとあまりに内容がかけ離れていると感じました。
アニメの可能性を拓く一歩
バブって
言うほど子供やない、クモンいくほど大人やない!
ただの…
声 変やったな!
違和感 て この事ゆうんやな(確かに)
それ以外は普通に楽しめた。
ファンタジーやし、
もっかい見たい…感じではない。かな
2018-81
見た目は子供、頭脳は大人、その名は!
すみません、普段のわたしなら絶対見ないであろうタイプの映画です。
がきんちょ苦手、主題歌を歌う方がどーしても苦手(すみません)、くんちゃんの声の子も苦手(お姉ちゃんは大丈夫やねんけどなぁ)という……ほんとすみません。
なぜ見たかというと、同僚がこの映画見たという話を何回かしとるうちに、金曜日の退社前に、見たら感想教えてください✨✨とさわやかに言われたんです。こら。
始まってすぐ主題歌が流れて、あ、やばいと思ったんですが…
でも、思ってたよりは楽しめたし、そこまでイライラもしんかったかなぁ……まぁイライラしますけど。アニメだから耐えれるのかもしれない。
それより、くんちゃんに違和感。
4歳児とは思えない語彙力(わたしのほうがボキャ貧)、あとみなさんおっしゃるように声が合ってない。完全に大人の女性。
その違和感がずっと続くので、それがすんなり受け入れられればもっと楽しめたと思います。
タイトルから、未来のミライちゃんがずっと生活に入り込んでくるかと思いきやそうではなく、くんちゃんが登場人物の未来や過去にタイムスリップしていく話。
そういうことを伝えたいんだろうなということがまんまでしたが、それはそれでよき。
この監督さんは、『マトリックス』みたいなアレ(あの黒い背景に緑の文字が並ぶやつ)、のようなアレ(4歳児に負ける語彙力のなさ)が好きなんやなぁと思いました。前もあったよね?
あと、『君の名は。』でもそうだったけど、普段乗ってる電車とかがアニメで出てくると、こんな興奮するのなんでやろ、鉄ヲタでもないんに🤔
あまりに斬新。生き生きと「今」の貴重さを描く。
1人の甘えん坊の男の子が頼れるお兄ちゃんになって行くまでの苦しい苦しい過程を、細田監督らしい現実とファンタジーを行き来する展開で生き生きとした映像で描いています。
くんちゃんの生きる現在から急にトリップして、過去の自分の家族に出会い、そのたびに1つずつ、くんちゃんはいっちょまえの男の子への階段を登っていきます。そして自分の今が、過去の様々な人の小さな選択でできた奇跡的なものだということを学びます。
相当に斬新でファンタジックなストーリー展開が、観る方によっては支離滅裂に見えてしまってこのような評価の二極化を生んでいるのだと思います。しかしこのファンタジックさ、色鮮やかさがこの作品にこの上ない生命力を宿らせているように僕は思います。
家族1人1人どの目線で見ても成長物語であるだけでなく、普段無意識のうちに感じてしまっている自分の選択なんて大したことじゃない、自分の人生なんて小さくつまらないものだ、という思いを強く美しい映像世界で鮮やかに払拭してくれる素晴らしい作品でした。コメディ的な要素も秀逸で、劇場でくすくす笑ってしまいました。
「今から嫌と言うほど一緒にいるじゃない。」未来のミライちゃんのその台詞に、今すぐ家族に会いたくなりました。
バケモノ、オオカミの細田守とは思いたくない作品
バケモノの子とオオカミの両前作は物凄い感動して何度も見ています。
が、
この映画ははっきり言って今期最低の映画です。0点に近い。主に以下の点から。
・主役のくんちゃんの声優が浮いてる。
⇨4歳の子供らしさがゼロ。一言目から違和感で内容に入っていけません。
・未来のミライちゃんではない。
⇨くんちゃんのタイムトラベルです。
・セリフや言動がおかしい。
⇨どんな描写でどんなことを表現したいのか不明なセリフと言動が多すぎ。
・映像技術は100点、脚本0点
⇨映像技術は素晴らしいですが、無駄遣いです。展開がはやいのか、主人公が精神的不安定だからなのか、ストーリーの脈絡が0に感じます。
・気味が悪いシーン多数
地下のシーンは意味不明です。自我の確立?を表しているのでしょうか?どちらにせよ、気味が悪いだけです。
不思議な冒険で描かれる、温かい家族の物語。
【賛否両論チェック】
賛:不思議な冒険を通して成長していくくんちゃんや、子育てを通して本当の親になっていく両親の姿が、微笑ましくて温かい。過去や未来が巧みに交差して紡がれていくストーリーもステキ。
否:展開はかなりファンタジー要素が強く、理屈で理解は出来ないので、その辺りの好き嫌いは分かれそう。小さい子が怖がりそうな場面も少しだけある。
両親の愛情を妹に取られ、閉口するばかりだった甘えん坊のくんちゃんが、数々の不思議な冒険を通して、次第にたくましくなっていく様が微笑ましいです。そして冒険のことは知らずとも、そんなくんちゃんの成長ぶりに目を細めつつ、自分達も子育てに悪戦苦闘しながら、少しずつ親として成長していく両親の姿も、また感慨深いものがあります。
また、このお話の中でもう1つ印象的なのは、過去や未来を繋ぐ「家族」の物語であるということです。くんちゃんが冒険の中で出逢う、自分が生まれる前の家族達や、未来の妹。彼らの存在や言動を通して教えられる「小さな出来事の積み重ねで未来が作られていく」という様子も、また心に残ります。
ファンタジーなので理屈で観るのではなく、家族で色々な感情を共有しながら観たい、そんな作品といえそうです。
意味がわからない
正直言って映画にするまでの内容でもなかった気がします。映画は何かテーマがあるものなのに、そのテーマが全く伝わってきませんでした。そして疑問に思うところが多すぎて映画中も見た後もずっともやもやしていました。まず、同じ場所に同じ人が2人同時に存在することはない的なことを言っていたにもかかわらず、駅でくんちゃんと未来のくんちゃんが同時に存在していました。お雛様をしまうくだりは本当に必要だったのかも分かりません。みらいちゃんの痣もおおげさすぎます。ゆっこが人間になったりくんちゃんな犬になったりする意味もわかりません。その場面いる?というところが多すぎでした。大きな木に突っ込んでいって色々な人の過去を見るところでゆっこがお母さんと土手に座っている場面で少女だったのが1番の謎でした。ゆっこは結局男なんですか女なんですか。1人で作ったの?と思うくらい矛盾している点がたくさんあります。時間とお金の無駄でした。
面白いというより感慨深い
ここの酷評見てどんなしょうもない映画かと思って観に行きましたが、個人的にはかなり楽しめました。
ここの感想が二分化されているのを見ると人によって感じ方に凄い差が出るようで。
別に何かを説法のように説くわけでもなく、当たり前の事を色んな手法で表現していて、なかなかアニメの良いところを思いっきり使った感じがあって良かった。はっきり言って考えに考え込まれていて無駄がないなぁと。
ただ当たり前の事なんだけど、忙しい?日常と繰り返される毎日?によって忘れるというか、考えなくなるというかそんなものを掘り起こされた感じで、一種の癒しに近いと感じました。
今はもう亡くなった祖父母達に愛されていたから?かはわからないけど他の方達と違う感じ方が出来るのはやはり愛されていたからかな?と、ふと今更感謝している鑑賞後でした。
あ、最後になりましたが毎週山下達郎さんのラジオも聴いているので最初から最後まで楽しめました。
この映画を製作していただきありがとうございました。
家族の繋がりを再確認😊
皆さんのコメントに、くんちゃんの声について書かれたものが多かったことを知っていたせいか、「あ、なるほど」と思いましたが、時間が経つうちに違和感はなくなりました。
今現在ある自分は、繋がりと先人の積み上げでできていることに改めて気づき、途中で涙がこぼれてきました。
派手さはあまりないのかもしれませんが、良いストーリーだったと思います。
くんちゃんとお父さんはダメでした。
皆さん、手厳しい内容をお書きになっていましたが、山下達郎の曲にキュンキュンしていたので、それだけでも聞けたらいいやと思い、観てきました。
5人くらいしかお客さん居なくて、ガラガラでした。
オープニングの山下達郎のミライのテーマ、ええわーと思っていたのも束の間、くんちゃんとお父さん、あかん。特にくんちゃん、なんで上白石さんにしたの?全然合ってない。
本渡さん、若いのに、赤ちゃんミライちゃんの声、完璧にこなしていたし、お母さんの麻生久美子さん、素晴らしかった。
内容的には、ワンコのゆっこが人間になった部分、要らなかったかなぁと思った。
未来の未来なんだから、もっとミライちゃんを出すべきだったかな?でも、ひいじいじの話は良かったな。
全体としては、話があっちゃこっちゃ行き過ぎたかな?という感じでしたね。
猛暑の中、わざわざ映画館に行って見るようなものでもないですね。多くの人の評価も理解出来ます。
違和感だらけ
テーマは良かったと思う。
だけど、ちょっと理解できないシーンが多すぎでした。
監督は子育てに関与しているんだろうか?
劇中の父親よろしく子供と接していない(子供のことを見ていない)んだろうなぁと感じた。
まず、母親は出産後、入院したいたんですよね?(だから、祖母は、母親が帰ってくるなり、いきなり帰宅したんだと思う)
そうなると、妹との初対面は、普通病院でなきゃおかしい。演出的にはベタだけど、産声が聞こえて初対面でしょ?
これを変な家族と思わない人はおかしいよ…。そりゃ、くんちゃんぐれるわな(笑)って感じ。なので、ここで、この映画は躓いたと思う。
次に赤ちゃんがえり?
いろんなパターンがあるから、あれはあれで良いと思うけど、授乳してイラつく母親に対して、普通は父親がお兄ちゃんに
対してフォローするよ。でも、お母さんじゃなきゃ嫌ってのがないとリアリティーがない。
そういうシーンが一向に描かれない(妻に対しての反応しかない)。これも、ちょっとなぁ…。単に、好きくない、嫌だの繰り返し…。そこまで子供は子供じゃないよ…。もっと手を変え品を変え、大人の気を引こうとするんです。知らないの?って感じ?(笑)
だから、子供を見ていないんだろうなという感想になる。
そして、雛人形の尺のシーン。これは、普通の感覚なら、くんちゃんだけが取りに行くでしょ。だって、見つかったら…。ここにも違和感。演出上、冗長との意見もあるけど…。
話は、色々尽きないけど、何故に母親の親族だけの話なの?
時間がないから?
だったら、新幹線のくだりは不要だよ…。
あの家(樫の木)は、母親の実家なの?
違うよね?
だって祖母が帰って行った場所が実家だよね?
なのに、あんな系統樹があるなんて…。ちょっと違和感。
確かに、いろんなことが積み重ならないと、今が存在しないという理屈は解るけど、だったら、そうならなかった時のパターンを体験させたら良いのに…。くんちゃんが存在しない家族を見せるとか…。
4歳には理解できないか?
勝手に未来の何らかの出来事を正すために、原因となる4歳のくんちゃんのところにミライちゃんが来る話と思ってた(ドラえもんが送り込まれるのと同じ理由)。
なので、少し拍子抜けしました。
まあ、それは良いとして、ミライちゃんがわざわざ未来からやって来て、兄弟の絆とかが強まったのかと思いきや、何あれ?
どこにでもいそうな兄妹じゃない?
どうするの?というのが、感想。
残念でした。
そんなに薄い?いいえ。
この映画が薄いと感じる、ただの家族のつながりがなんだっていうんだ、と?
私はそうは思いませんでした。薄い様で薄くない。軽い様で軽くない。ファンタジーな様でリアル。
上手く纏められなかったであろう余計な内容も確かにあります。けれど、くんちゃん(子供)が主人公だと改めて考えると、そんなに余計ではないのでは。
これを薄い退屈な内容と感じてしまうような環境で育ったのは正直羨ましくもありますが、この、何とも言葉で表現し難い大切なことを知らずに過ごすのは、私は嫌です。
両極端なレビューは、今、激変しつつある日本の社会、人々を反映しているかのよう…。映画を見て、レビューを見て、色々と考えさせられました。
兄、姉、弟、妹、独身の人、これからパパママになる人、定年した人~、
様々な時代、立場で感じて欲しいという細田監督の願いの様なものを感じました。
映画、見に行ってよかったです。
葉っぱはナニから出来ているか?
さすがの細田守監督でした!いい映画は現実に返ってくる。必ず親、祖父母がどういう人だったのか、家族で話す良い機会になるだろう(^^)
.
子供が楽しめる分かりやすい映像と、大人がルーツを思いだす感慨にふけることの出来る良作!!オープニングから神!!.
子供とも大人ともいえない中高生にはつまらなく感じるかもね。ガキ、ウザっていう。。
.
1つ☆なのは、最後のとこで未来ちゃんがスゴイ説明しちゃった所。そこはカットだけの連なりでもっと色んな人を魅せてくれたら最強涙だったな。
.
君の名は的なノリで観るとダメですよ。
このあとは長くなるので読まなくていいですw
.
.
.
今作の評価として、主人公の"くんちゃん"がウザいというのが多いですねw.
たしかにウザいw.
でも子供を無条件で"可愛いモノ"として捉えられすぎてるのかもね。それは可愛いくないと"いけない"というレベルまで。
.
そんなことはいいとして.
本題は、ねぇ、葉っぱはナニで出来ているの??.
ということだと思います。昔のアトラス系のゲームでありましたw.
そして.
世界は"情報"で出来ている。分子、原子、もっと小さな素粒子、もっともっと元を辿って、ヒトはそれを"情報"としか定義できなくなった.
.
今っぽいねー
.
しかし世界が救われた後.
いや、世界は"みんなの想い"で出来ている。想いは受け継がれ、元来たところへ還り、そう、俺たちの旅はまだ始まったばかり.
となる。
.
自らの(世界の)ルーツは必ず人々の想いが受け継がれた結果であり、そして自分の未来"旅"は開かれている。これは良かったねw!!.
怪しげな空間で"名前を聞かれる"あたりも特にね。まさにペルソナ、パーソナル。
.
最後に、クライマックスで、くんちゃんの産まれたところに飛んでいくシーンも入れたらダメかなー!?!?命名のとこ、くんちゃんの名前を見たかったーー!!くんちゃんなので、君也はどう??.
まさに"きみ"なり。この主人公はもとからそういう名前だよって、終わる!。ま、そこまではやり過ぎかな!ダサいかな!
.
op.ed山下達郎は神。
人を選ぶ映画
この映画は5年後10年後に観たらまた違うんだろうなって思いながら観てました。
私はとても好きです。
テーマはやっぱり「愛」なんだと思いました。
小さな愛の積み重ねで、今の自分がある。
ただアラサー独身女が一人で観に行く映画でないのは確かです。
ひとりぼっちの国に連れて行かれるのは自分だなって思いました。めちゃめちゃ怖かったです。
色々な意味で涙が止まらなかったので、レイトショーで観て正解でした。
夢
監督の自慰と共感の押し売り
サマーウォーズと時をかける少女は好きでしたが、本作は本当に金と時間の無駄です。びっくりしました。
理由は他のネガティブ評価の人たちと大体同じです。
・なぜタイムスリップする必要があったのか(というか、そんなことしないと普通の子供は成長しないの?)
・ミライの手の痣には何の意味があったのか、痣じゃなければだめだったのか。(個人的に祖母の「将来この痣が気にならなければいいけどね~」みたいな、心配するようで哀れむ台詞がまた感情を逆なでしました。そうやって周囲が変な心配をするから本人が気にするんだよババア)。
・赤ん坊の妹をおもちゃで殴ろうしてたら、親がビンタするのが普通です。赤ん坊を殴る描写がアリで、親はあくまで口で説得しようとする(体罰を用いない)あたり、明らかにメディア対策で辟易しました。見ててイライラする。
・クンちゃんが赤ん坊の頃の育児について会話、奥さんが「ぜんぜん手伝ってくれなかったよね」「そのくせ私の顔色ばかり気にして」旦那「すみません、仕事に逃げてました」このやり取りこの作品中に必要?監督からの「子育てした夫婦って、こういう会話ってどっかしらであったよね」的な気配がして胸焼けしました。うっとおしい。俺だって子育て経験あるんだぞ、という監督の自己顕示欲がチラついてしまい、なんともイカ臭いです。
・過去にて、足を怪我したおじいちゃんが、おばあちゃんと結婚を賭けてかけっこで勝負する場面で「このときおばあちゃんがわざと負けなかったら~」「過去のちょっとしたことのつながりで現在のクンちゃんが~」的なことを言葉にして説明する場面がありましたが、最悪でした。読み上げた時点で監督として終わってます。監督なら情景や演出でそういう感覚を視ている側に自然に抱かせるのが勝負なのに、結論を言葉で説明してどうするんだよ。料理をシェフが客の口にむりやりねじ込んでるようなもんでしょ。馬鹿すぎる。そもそも、その伝えたいこと自体、だからなんなの当たり前ジャン、って内容だし(わざわざお前から説明されるようなことでもないし・・・)。そんなことを何故言葉にしてまで伝えたかったんでしょうか。観客がよっぽど馬鹿だと想定してのことでしょうか。これを伝えるために、この映画の90分も必要なのでしょうか。
・おじいちゃんの船が大破して海に投げ出された場面、おじいちゃんが手を空にかざして、やや呆けてから空に叫ぶシーンがありましたが、そこらのラノベアニメの劣化コピーを見ているようで辟易しました。そんなことしてる暇があったら、さっさと板切れにしがみつくなり、身の安全を優先しろよ。気持ち悪い。
・過去の母親が家を荒らすのが意味不明。散らかったお菓子を食べたクンちゃんの「・・・おいしい・・・」というリアクションが予定調和すぎて非常に鼻につく。
・犬が人間になる理由が不明。
・尻尾を突き刺して犬になれる理由が不明。犬になって駆け回る主人公を見て観客が何を感じればいいのか不明。
・黄色いズボンじゃなきゃ出かけたくないとガキが騒いだら、親はぶん殴って「じゃあ裸でいけ」というのに、そうしない理由が不明。
・よそのガキが自転車に乗れた話とかどうでもいいし、たまたま練習しているときに居合わせた大人が外国人だった演出も不明。
・家がお洒落(のつもり)なのも意味不明。ああいう家にすむ夫婦が世間の理想だと思っているのでしょうか。
・母親が怒ったとき鬼の顔になる演出がつまらなすぎて意味不明誰も笑ってなかった
とにかく、現代的・都会的でちょっとイケてる、でもよそと同じくらい色々大変なのよ~、みたいな、ちょっと捻れた上昇志向のある、栃木から渋谷や湘南へ移住してくるような思想を持つような人なら共感できると思いました。この監督、こんなに演出下手だったか、もしくはどっかで感性が死んじゃったんですね。もうやめたほうがいい。被害者増えるから。
それでもいいところを挙げるとすれば、時間とお金は本当に大事なものだと気づかせてくれたことでしょうか。それから、言語が日本語だったので、何をしゃべっているのか理解できました。音楽も流れていた。上映開始とともに会場の照明が落ちた。
なぜ、わからないのかが、わからない。
今まで、細田監督の映画は見たことがありません。ですから、今までのより、どうだこうだ…という先入観が一切ないところでの感想です。
結論からいうと、めちゃめちゃよかった!
一瞬たりとも寝ることもなく、画面に釘付けの90分でした。
ファンタジーの世界。意味なんかわからなくてもいい。
日常を生きている人たちの、どこにでもある日常。それから時空を超えて、いろんな世界に行く。
もしかしたら、それは夢かもしれない。
ホントに起こっていることかもしれない。
わからないけど、なんかわかる。あるあるあるよねー。
そんな気分で過ごした幸せな時間でした。
くんちゃんの声、全然気になりませんでした。
大人が思っているより、子供って、いろんなことが出来るんだから。
子供は子供らしく…なんて大人の先入観。
酷評のレビューを見て、躊躇しましたが、観に行って良かったです。
全801件中、381~400件目を表示





