「不思議が不思議のままでワクワクになってない」未来のミライ レッツゴー農家さんの映画レビュー(感想・評価)
不思議が不思議のままでワクワクになってない
お兄ちゃんがお兄ちゃんになる少し不思議な物語。
だったら良かったのだけど、家族の歴史、時間旅行できる不思議な木、飼い犬が人間になる不思議な現象、等々、説明出来ない不思議を盛り込みすぎて疑問が生まれまくり楽しさよりも不可解さが。
未来のミライというタイトル通り、未来ちゃんが未来から出てくるのは良かったが、家族の歴史なども介入するものだから存在感が薄い。
印象的なシーンも多いのに、全てが他の要素のせいで印象が薄くなっているイメージ。
また4歳のイヤイヤ期もリアルなのだがそのリアルに大人の解釈を入れようとしたせいで気持ちの悪い印象を受けた。
自転車に乗るシーンもお父さんはあまりに無責任でイヤイヤ期のくうちゃんがそれでどうなるかは見ていて嫌な方に予想がつき案の定嫌な感じに。
大体の流れがそうで、嫌な感じを受けたシーンは全て嫌な感じになる。裏切られたり、楽しくなるシーンがほとんどない。
唯一祖父の話は深みもあり良かったが、やはり作品のテーマがよく分からなくなる要素でもありノイズにも感じてしまうのが惜しい。
駅のシーンで妙に怖さを強調するのも嫌だった。そんな嫌なシーンが楽しさに昇華できず、見せたくない作品だなぁと思ってしまった。
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