「鑑賞記録」未来のミライ ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
待ちに待った細田守作品!しかし鑑賞前に聞こえてくるのは酷評ばかり。ネットの評判なんて!と思いつつも、期待値そこそこで鑑賞に臨みました。
予告編から醸し出されていた「時空を飛び越えたスケールの大きい物語」のニオイはどこへやら、本編は実に小さな小さなお話。ほぼ主人公くんちゃんの精神世界内でのお話といっても過言ではないでしょう。そこに関してがっかりする人もいるみたいですが、僕は楽しめました。なぜならくんちゃんのことを他人事と思えなかったから…。
幼少期の記憶なんて曖昧なものですが、妹や弟に負けじとかまってちゃんオーラを醸し出しまくっていた自分のことは何故だかしっかりと覚えていて。妹の入学祝いの写真だっていうのに自分のお気に入りのおもちゃを持ち出して、ど真ん中に居座る図々しき自分を、じいちゃんのムービー撮影をインターセプトするくんちゃんに重ね合わせてたのでした。そして
「これが巷で話題のイヤイヤ期か…´д` ;」
と、戦慄しながらも笑ったのでした。
多分今回の作品は細田監督の個人的な思いが前面に出てきている作品なんだと思います。それを「細田監督のホームビデオ」と揶揄する人もいるみたいですが、いいじゃないですか!映画は監督のものでしょ!そういう作家性があってもいいじゃないですか。万人に勧めるかと言われればちょっと二の足を踏みますが、私は楽しめました。よければ、是非。
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