「違和感だらけ」未来のミライ kawausoさんの映画レビュー(感想・評価)
違和感だらけ
テーマは良かったと思う。
だけど、ちょっと理解できないシーンが多すぎでした。
監督は子育てに関与しているんだろうか?
劇中の父親よろしく子供と接していない(子供のことを見ていない)んだろうなぁと感じた。
まず、母親は出産後、入院したいたんですよね?(だから、祖母は、母親が帰ってくるなり、いきなり帰宅したんだと思う)
そうなると、妹との初対面は、普通病院でなきゃおかしい。演出的にはベタだけど、産声が聞こえて初対面でしょ?
これを変な家族と思わない人はおかしいよ…。そりゃ、くんちゃんぐれるわな(笑)って感じ。なので、ここで、この映画は躓いたと思う。
次に赤ちゃんがえり?
いろんなパターンがあるから、あれはあれで良いと思うけど、授乳してイラつく母親に対して、普通は父親がお兄ちゃんに
対してフォローするよ。でも、お母さんじゃなきゃ嫌ってのがないとリアリティーがない。
そういうシーンが一向に描かれない(妻に対しての反応しかない)。これも、ちょっとなぁ…。単に、好きくない、嫌だの繰り返し…。そこまで子供は子供じゃないよ…。もっと手を変え品を変え、大人の気を引こうとするんです。知らないの?って感じ?(笑)
だから、子供を見ていないんだろうなという感想になる。
そして、雛人形の尺のシーン。これは、普通の感覚なら、くんちゃんだけが取りに行くでしょ。だって、見つかったら…。ここにも違和感。演出上、冗長との意見もあるけど…。
話は、色々尽きないけど、何故に母親の親族だけの話なの?
時間がないから?
だったら、新幹線のくだりは不要だよ…。
あの家(樫の木)は、母親の実家なの?
違うよね?
だって祖母が帰って行った場所が実家だよね?
なのに、あんな系統樹があるなんて…。ちょっと違和感。
確かに、いろんなことが積み重ならないと、今が存在しないという理屈は解るけど、だったら、そうならなかった時のパターンを体験させたら良いのに…。くんちゃんが存在しない家族を見せるとか…。
4歳には理解できないか?
勝手に未来の何らかの出来事を正すために、原因となる4歳のくんちゃんのところにミライちゃんが来る話と思ってた(ドラえもんが送り込まれるのと同じ理由)。
なので、少し拍子抜けしました。
まあ、それは良いとして、ミライちゃんがわざわざ未来からやって来て、兄弟の絆とかが強まったのかと思いきや、何あれ?
どこにでもいそうな兄妹じゃない?
どうするの?というのが、感想。
残念でした。