「鑑賞中に満足度が推移 〜 最後のひいじいじカッコイイ」未来のミライ ヤスさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞中に満足度が推移 〜 最後のひいじいじカッコイイ
クンちゃんの違和感からカッコイイひいじいじまで、鑑賞中にも満足度が推移する映画でした。
(1) 冒頭は共感 → (2)子供の泣きわめく声にウンザリ → (3) ひいじいじカッコイイ → (4) 様々な人のコメントを読んで意味が分かってきた、、、という感じでした。
子供を持つ親なら、共感度が上がる映画なのでしょうね。
(1) 冒頭は共感
私も妹がいる兄なので、最初のクンちゃんが泣きわめくところは、なんだか共感してしまいました。あの気持ち、30年以上経った今でも覚えています。
(2) 子供の泣きわめく声にウンザリ
やや夏風邪な状態で映画を見たからかもしれませんが、泣きわめくのも2回目になると、頭に響いて不快になってくる感じです。泣きわめいたらファンタジーに遷移するステップも3回目には飽きてくる。だいたい、クンちゃんは何歳なんだ?と疑問に感じてしまいました。かなり良くしゃべれるけど、自分の名前も両親の名前も分からないなんて、どういうことか、、、と。(4歳の設定らしい。)
途中まで、少しばかり辛かったので★1つか2つだなと思って見ていました。
(3) ひいじいじカッコイイ
ここまでネガティヴな感じで観ていたのですが、ストーリー終盤の、ひいじいじがカッコイイです。あのひいじいじの頑張りがあって、今の家族があるんだね、と、ここは泣いてしまいました。ですので、最後に私の中で★上がりました。声が福山雅治であることには、エンドロールを見るまで気付きませんでしたが、カッコイイなぁ。ひいじいじとバイクに乗るシーンの絵は、とてもキレイでした。ひいじいじ関連ストーリーと絵は、映画館に来た甲斐を感じます。
(4)様々な人のコメントを読んで
いつも鑑賞後に、映画.com投稿を見るのが楽しみなのですが、この映画は予想通り賛否両論な感じですね。映画.comのある投稿に書いてあったのを見てナルホドと思ったのですが、細田監督が表現したかったのは「いつの間にか成長している子供たちが、大人の知らないところで体験しているかもしれない不可思議な出来事」なのではないかとのことで、そう説明されればそういう視点で私も素直に観ることができたかも、と思いました。ただ、そういうのが鑑賞中の私には分かりづらかったです。鑑賞後にも、ちょっと見方が変わった作品でした。
コメントいただき、ありがとうございました。
一番伝えたかった部分を引用してくださり、とてもうれしかったです。
異世界に迷い込んだ主人公の子どもが、ファンタジーの中での体験を通して成長する、という意味では、ジブリの『千と千尋の神隠し』に近いかもしれませんね。