劇場公開日 2018年7月20日

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「4歳児の描くファンタジー世界」未来のミライ ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

3.54歳児の描くファンタジー世界

2018年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

細田監督一流の「異次元世界」「非日常世界」をめぐる旅は、今回は4歳の男の子が主役だ。新しく生まれた妹や両親に対する反発を抱えながら、過去や未来への不思議体験で成長していく姿を描いている。予告編ではミライちゃんが中心になってストーリーを展開していくイメージだったがそうでもない。ミライちゃんなしでも不思議世界は発生するので、彼女は仕掛け人であり、家族の声を代弁する巫女のようなものだと思った。4歳の男の子から家族はどう見えるのか。家族の原点となった曽祖父にかっこいいお父さんのイメージを重ね、前を向くことを学ぶ。子供の頃の母親には、片づけられなかったり猫を飼ってもらえなかった姿に共感する。言葉では説明できなくても、4歳の子供が家族に感じ取ったことがファンタジーの形でうまく表現されていた。
しかしながら、ストーリー展開にメリハリが少なく、笑わせるような場面もないので、あまりお子さんが楽しめる映画ではないと思う。

ガバチョ