「退屈,不快,タイトル詐欺」未来のミライ ゆーさんの映画レビュー(感想・評価)
退屈,不快,タイトル詐欺
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「未来の妹と子供時代の兄が協力して,何かを成し遂げるんだろうな」と期待して観に行きましたが,悪い意味で裏切られました。
くんちゃんがとにかく我が儘で喚きちらすため,見ててイライラしてきます。
妹におもちゃを何回も投げつけようとするなど,育ちが悪すぎます。
『くんちゃん喚く→親が怒る→くんちゃんが中庭に逃げ,未来の妹や擬人化した犬と会う→成長する(?)』を繰り返す,短編を集めたような映画になっています。
くんちゃんが成長する物語を描きたかったのでしょうが,後半になっても,変わらず我が儘なため,だんだん呆れてきます。
父親もイライラするほど頼りなく,母親もヒステリックに怒るため,とにかく見てて不快な家族です。
未来のミライも,ちょっとしか出て来ず,タイトル詐欺も甚だしいです。
未来から妹が来れた理由,犬が人間の姿になった訳など,すべて分からないまま映画が終わってしまいました。
全部くんちゃんの妄想だったのでしょうか。
尺稼ぎ?と疑うくらい,無駄なシーンは多かったです。
くんちゃんがおしりに,犬の尻尾を刺してエクスタシー(?)を感じたり,未来の妹にくすぐられて,イッた様な顔で「もっとやって」とねだるなど,監督の性癖が見てとれるようで気持ち悪かったです。
良かった点は,映像が奇麗なこと,山下達郎の曲が良いこと,福山雅治演じるひぃじぃじがめちゃくちゃ渋くて格好良かったこと,の3点です。
泣けるシーンは皆無でした。
どんな映画でも泣いてしまう連れが泣かなかった,レアな映画でした。
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