ミスミソウのレビュー・感想・評価
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ベタ移植、かつエピローグ改編の安直さ!!
西部劇の復讐話のようなプロットが好きです。演出のレベルが高いと思いますが、元々原作の完成度が非常に高い為、ただ、なぞっているだけに感じました。また、テンポが良過ぎて、場面場面がじっくりと溶け込みません。実写の方が良いと言うのはありませんでした。エピローグが違いますが、この状況で卒業式をするのはあり得ないので、取って付けたような蛇足で残念です。また、ボスだったタエが生存でヒロインを思う演出は、取って付けたようで安っぽくなってしまい、何か安直だと思います。タエが生きているとスクールカースト打破も報われませんし、ヒロインだけ生存ENDの方がまだマシでした。野崎好きだあー!!は笑えたので良かったです。
この町の名教えてくれ
こんな無法地帯が日本にあったのか!絶対に足を踏み入れてはならない。
最初は壮絶なイジメに対し「覚醒」したヒロインが1人づつ凝ったやり方で復讐していくキャリーばりの話かと思ったが、いやに報復ターンに入るのが早いなと思ったら、もう一捻りしてあった。まあ予想はできた範囲だが……。右手でまさぐった先に必ず武器があるのは、もうルーチンギャグの境地なんだろうな。
山田杏奈ちゃんは「屍人荘の殺人」も非業の最期だったし、素直にハッピーエンドで終わる可愛らしい役をやってほしいなぁ。
息つく暇もないテンポで魅せる、不純な中学生の心と恐怖
美しさと真っ直ぐな眼差しが印象的な女優、山田杏奈を主演に置き、若手がストーリーの大半を引っ張っていく。しかも、R15+のサスペンスで作るのだから驚きだ。
原作未読のため、家族のための復讐劇のような展開を想像していたが、そのポエジーは軽々しく越えていった。中学生という不純な感情を、一つの出来事や想いだけで行動していく様は不気味である。かといって、その不気味さは受け入れ難いものでもない。スリリングさと画面に容赦なく映される傷で、観たあとの疲れすら感じさせる笑。
相当な労力と覚悟を持ってして観るべき一本。でないと、自身の心にも、なによりキャストに失礼、それほど濃密なサスペンスだった。
前半は120点だが...
いじめという現象の中で作り手が面白がってる部分は人間関係であるらしい。
カリスマ性のあるいじめっ子がいて、次の標的候補がいて...と。それぞれの状況の中でキャラクター達がこちらの予想を少しずつ裏切っていってくれることで放火殺人というどの角度から見ても許されない事件が起こり、復讐劇に突入する。
加害者たちの描き方は10代の(人間の)ある側面を純化して描いたものでこれも興味深かった。つまり、自分と自分が好きな相手以外はマジでどうでも良いという価値観である。キラッと光る個性もあるのだが、光った瞬間に彼らの自己中心性の中に埋もれていく。そこには人間の醜さというテーマ性があり、目を釘付けにするものがある。
後半はまぁまぁ厳しいなという展開もありつつも原作物としてこれは及第点ではないだろうか。オリジナルな話が観たい。
そういえば女教師のありようが岩手のいじめ自殺事件を想起させる。いじめを放置する先生ってこんな感じかぁと興味深し。
山田杏奈が家事の後、田舎に残り続けた経緯が今一つよく分からない。事件後彼女は声を出さなくなるというプロットの副作用だと思うのだが、祖父はどうして連れて行かなかったのか、山田杏奈との間にどんなやりとりがあったのか(なかったのか)をもう少し知りたい感。
寺田農さんの芝居には山田杏奈の復讐を見守っているようなニュアンスもあったように思う。この辺を突き詰めていくと、どうして警察が事件を解明できなかったのかというようなこの映画が捨象しているリアリティも予算にはハマらないかも知れないが解決できるような気も。
前半だけなら★5
やばい・・・こんなスプラッターでスカーっとするなんて。いじめの規模も凄まじかったが、釘やナイフでばっさばっさと倒していく様子は、復讐ものとしても最高ランク。やられるとわかっていても「俺が燃やしたんだ~」などと言うおバカな中学生が殺されるのは痛快だった(いや、まずいよ。この感情)。
しかし、この痛快な復讐劇はまだ中盤。この後、何が起こるんだ?もう復讐心が主人公春花とともに燃え尽きた感があったのに、まだ続くの?などと頭を傾げてしまった。そうか・・・田舎の何もない閉塞感を爆発させるには殺人しかないのね。ボウガンやモデルガンもそうだが、狂気としか思えない中学生の欲望のはけ口がここにあり。
山田安奈の静かな復讐鬼もよかったが、妙ちゃん役の大谷凛香もよかった。しかし、その他の中学生たちはみんな演技が下手・・・セリフ棒読み。しかし、雪の積もった中での鮮血や、狂っていく中学生の家庭環境、そしてゲロばっかり吐いてる先生も面白く、真面目に生きている大人たちが逆に変人なんじゃないかと思うくらいでした。そして、こんなところにボウガンが!というツッコミを覚悟した上での演出が冴えていた。
いのちの“軽さ”は少女の“叫び”
わたしが思うラストの解釈です。
スパッとサクッと簡単にヒトを殺傷します。
「そんな簡単にヒトの身体に致命傷を与えられる?少女が?」
…と、ふつうはツッコミを入れるでしょう。
「ただ派手なだけで、真に迫るものがなくシラケる。
いのちを軽く扱っていてけしからん!」
…と、少なからず皆さんのレビューにたがわず、わたしもそう思いました。
エピローグを迎えるまでは…
この映画が公開され話題になっていた時、
近くで上映されている劇場がなかったので
とりあえず〈完全版〉と銘打った原作を読みました。
映画はほぼほぼ原作に忠実なお話だと思います。
でも、決定的に違うのはラストです。
妙子が生き残っていたのです。
最初に春花と過ごした時間を、卒業式のあとに妙子は思いだしています。
このラストシーンがわたしには
閉塞された街で、鬱屈した少女の、声なき叫びのようにみえました。
最初から春花もいなく、事件もなく、
もしかしたら、妙子がすべて頭の中で妄想していた物語なのでは?
とすら思えてきました…
よって、傍らに武器が転がっている都合の良い展開や
想像上によるであろうところが、(あくまで仮定ですが)
いのちが簡単に失われていく表現に繋がっているのだと思いました。
家族が焼き殺された日、私は復讐を決めた。
感想
実写映画化。主演は山田杏奈で映画初主演。
漫画を見てましたが思っていたより良く出来ていました。
イジメ、グロ、痛いシーンが再現されていて良かったです。
特に除雪機のシーンは鮮やかです。
白い雪に真っ赤な鮮血は映えますね。
復讐シーンはスカッとしました。
殺され方を紹介します。
相場晄、ボウガンで目を貫かれる
佐山流美、ボコボコからの喉刺される
橘吉絵、釘で目を突き刺されパイプでボコボコ
加藤理佐子、指をスパッ、パイプでボコボコ
三島ゆり、アキレス腱をスパッ、倒れる
久賀秀利、腹を刺され、口を切り裂かれ、足を骨折
真宮裕明、腸が出る、うなじをナイフで刺される
池川努、鼻を切られ、頭部にボウガン、蹴られる
南先生、除雪機でミンチ
漫画と死に方が違うものもありましたが満足でした。
たえちゃんが生き残ったのはびっくりでした。
みんな頭のネジが外れてます。笑
※卒業まで2ヶ月ー。私ね、人を殺したの。
雪と鮮血…儚げな美少女に狂う町
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作マンガは未読です。
「新米姉妹のふたりごはん」と云うドラマを観て知った山田杏奈の映画初主演作と云うことで鑑賞しましたが、これほどまでに衝撃的なスプラッタ作品だったとは!
山田杏奈の演技力の高さを思い知らされました。
ドラマでの天真爛漫な雰囲気を見慣れていたので、本作のような役柄もこなせるだなんて驚きました。さすが演技派!
儚げな美少女が返り血を浴びながら壮絶な復讐をすると云うだけで惹かれるのに、それを体現する演技力が素晴らしい。
感情を表に出さずに表現するテクニックが要求される役なのに見事に演じていて感動しました。今後の活躍に期待!
「いじめがエスカレートしていったとしても、標的の家族まで焼き殺すかなぁ?」と云う疑問が頭を過りましたが、徐々に明かされた真相を知って納得することが出来ました。
悲劇の根底にあった愛憎の三角関係。想いのすれ違いと噛み合わぬ歯車。些細なきっかけが周囲を狂わし、タガを緩めてしまう…。なんともやるせない気持ちになりました。
雪と鮮血は相性バツグン。純白を染め上げる深紅、無条件に体がゾクゾクとして参りました。殺人シーンのエグさも胸が悪くなって来るほどのレベルでなかなか好ポイント。
鮮血を浴びせてくれと言わんばかりの真っ白な衣装で出掛けるんだから、妙ちゃんの辿る展開は簡単に予想出来ましたが、まさか唯一の生き残りになろうとは思いませんでした。
[余談]
窮地に陥った時、右手で雪をまさぐればペンチやナイフやボウガンがあるだなんてちょっと都合が良過ぎるよなぁ…
※修正(2023/06/21)
B級ホラーを超越する歪んだ学園
内容はエグすぎで、さすがに引いてしまったけれど、ありとあらゆる要素がうまい具合に絡み合っていて、最初から最後まで興味が尽きることがなかった。
かなり見入ったし、世相だというところもスゴく感じた。だから、こういった過激でモラルの拠り所を失った作品が当たり前になってどんどんエスカレートしていったとき、果たして現実世界はどうなっているのか憂慮してしまう。社会は創作に大きく影響を及ぼすと同時に、作品もまた社会に大きく影響を与えるだろうから─。
スプラッタ映画とは知らなかったー。回想とかデート中の主人公の笑顔が...
スプラッタ映画とは知らなかったー。回想とかデート中の主人公の笑顔がすごい可愛くて、復讐してる時の表情のギャップがすごかった。
スプラッタもの苦手なので、すごい怖かったし警察とかもっと働くでしょと思ったりもしたけど、みんな狂っててなかなか面白かった。
都会暮らしの女の子が田舎に引っ越ししてきたところから物語が始まる。...
都会暮らしの女の子が田舎に引っ越ししてきたところから物語が始まる。
その女の子は、クラスの中いい子がいたがその子と仲違いになり、いじめを受けるよになる。
その、イジメがさらにエスカレートしていき最終的には、家族まで殺される。そんな酷い事をされた女の子が次々にクラス人達を手にかける。
内容的には、目を覆いたくなるような衝撃的なシーンが多かったです。
何かに救われたい、すがりたいというようなそんな複雑の心の感じを僕は、思いました。
自分の欲みたいなのを表現されてるのかと考えたりもしました。
うまく言うのは、難しいです。
気狂ってる
押切さんの作品が実写化ということで
原作は見てませんが気になっていたミスミソウなので拝見しました。
あらすじや、内容を全く知らずに見たので
スプラッター系過ぎてなかなか悲鳴でした。が
作りがまぁー雑というかB級というか、リアリティーなんだけど、リアリティーじゃなくて、血が出るところとかもうよく分からなくて一周回って笑ってしまいました。
そしてやたら全員吐くうえに、まぁー死ぬ。
みーーんなだいたい死にます。
メインで出てきた人、だいたい全員死にました。
あの男の子がまさかあんな狂った男の子だとは気づいてなくて、俺じゃなくて家族をとるのかよで気ぐるってる時に、手がやばいから、おばあさんのこと殴ったんだって気付いたら、本当に殴っていて、気狂いがやばい作品でした。
まるで主犯者みたいにされていた金髪少女は、あの男に惹かれてることに嫌気がさしていて、そして主人公が好きだったんですね。
思春期特有の独占欲のようなものだったのか、それとも恋心だったのかわかりませんが、付き纏ってくる女をいじめていたことには変わり無いので、決していい子ではないなとは思いますが、人殺しや、主人公へのいじめ等をあの子が発信していたものではないのがわかりました。
目の前でいじめられているのを一緒に見てそのまま過ごしているのもよくわかりませんでしたが。
とにかく気狂ってる人だらけでした。
おじいちゃんがかわいそうすぎるし、家族を焼き殺しちゃう学生たちって、頭おかしいですね。
妹を守るために覆って死んでったお父さんを
写真で撮影していた彼はサイコパスですね。
なんか胸糞悪い内容なのに最後まで見てしまいました。全員がどこかに何か闇を抱えてて、悩みがあって、目では見えないものを抱えてて、殺されまくってく作品でした。笑
先生が【わたしは学校を卒業したかっただけ】と言って過去いじめられていたから、教師になって自分も学校を卒業したい的なことを言っていて、でも教師になっても結局いじめられてるような感じの先生になってしまっていて、なんかやるせないですね。
吐いたと思ったら車に轢かれるに、わー。って感じでした。
社会派スプラッター
閉塞感漂う雪降る田舎でおきる中学生復讐劇。
リアルなイジメ描写からの容赦ない復讐。
色々気になる点はありますが、思春期のドス黒い感情と派手なスプラッター描写を掛け合わせた悲しく美しい作品でした。
赤いコートと真っ白な雪に鮮血が印象的。
ぎょえー
いじめ、虐待、DV
暴力が生むすべての狂気を
中二病と共に
うまく表してると思いましたが、
余りにも
これでもかってぐらい
衝撃。
落ち込む内容なので
不調の時は見ない方がいいかも。
死には死を。
全体を通して気持ち悪いほどに不快な描写の連続ばかりで胸が痛くなる。本当に救いがない。かといって僕はそういった悲劇的な作品が嫌いなわけではないので高評価にしてもいいのだが、監督の意向なのかグロに頼り過ぎているように思えてしまい、冷めてしまったので星三つ。
この作品を鑑賞後、おそらく命の重さがわからなくなると思われるので倫理的には人に勧められるような作品ではないんでしょうね。僕は友人から一人で観ることを勧められましたが、その理由がわかりました。これは友人とディズニー映画を観るような気分で観られるような作品ではないので、もし観たいと考えているのなら一人でどうぞ。僕はこういう陰湿で閉鎖的な作品は好きな方ですが、人には勧めません。下手すれば人間不信に陥りそうですからね…。
うん? (´ε`;)ウーン…?
公開時、わりと話題になっていたので、レンタルして鑑賞。
どうやらリベンジものらしいというのは知ってたんだけど、中盤から登場人物たちの背景が語られ、どいつもこいつも病んでることが分かってくる展開や、クライマックスからラストには結構驚いた。
ただ、(原作通りとは言え)主人公はともかく、先生や父親相手に中学生があそこまで出来るとは思えないし、挙句イジメがエスカレートして放火ってのは、流石にリアリティーがないんじゃないかな。
さらに、何人も行方不明になってるのにいつまでも見つからないとか、この作品世界の警察は一体何をしてるん?と思ったり。
そういうアレコレがノイズになっちゃって、どうにも乗れなかった。
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