劇場公開日 2018年7月14日

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「女優と女優。」志乃ちゃんは自分の名前が言えない バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0女優と女優。

2018年9月30日
PCから投稿

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高校生の話だが、この映画を撮影した時、志乃役の南沙良も加代役の蒔田彩珠も中学生だったという。マジか。マジですか。

思春期の揺らぎをみごとに演じられたのは、思春期の女の子たちが演じているからだろうか。いや、そんなビギナーズラックみたいな話ではない。自分たちの声を、動きを、感情をコントロールして表現しているからこそ、これだけの作品ができたのではないか。

というのも、例えば志乃が感情をほとばしらせて泣くシーンで南沙良からみごとな洟ちょうちんが垂れる。形だけの演技ではあんなものはそうそう出るものではない。蒔田彩珠の音痴という演技も、クライマックスでは最高の感情を運ぶ武器となる。

中学生だとか高校生だとかは関係がない。女優と女優の素晴らしい演技に終始惹きつけられた。そして菊池くんは本当にウザかった。物語的には彼のいいところが見えてくる構造だと思うのだが、そんな気分になれないくらいガチでウザかった。菊池、ウゼえんだよテメエ!

村山章