フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のレビュー・感想・評価
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むずかしいことは考えずに見た方がいいと思った。
かねてから評判が高かったので気になってDVDで鑑賞。
アメリカの貧困層の現実を描いた〇〇。
子供目線のカメラアングルが〇〇。
といったレビューもよく目にしたが、
あまり深い考えを持たずに観た方がいいと感じた。
子役がいい。
ローアングルもいいけど、ワイドショットもいい。
お母ちゃん、いい味出してる。
管理人さんもいい人。
虹のシーン、良かった…。 などなど。
日常という地獄
タイトルなし(ネタバレ)
ウィレム・デフォー出演作を探してAmazonで見ました。Streets of Fireのように、彼は基本、悪人顔だと思うのですが(失礼)、プラトーンやこの映画のような人情味ある役も上手いですね。
Wikipediaによればフロリダ・プロジェクトとはディズニーワールド建設時の計画名だったそうですが、ワールドと言えばエプコット。犯罪の無い清潔な理想世界のすぐ隣に、貧困などのアメリカの諸問題を凝縮したようなモーテルが、小さな社会として存在するというのが皮肉です。この一歩間違えればスラムになりそうなモーテルに、秩序の番人として奮闘するデフォーが恰好良かったです。
子供たちはスラングばりばりの、はっきり言って可愛げの無いガキですが、最後の最後に、どうしようも無い状況になって、初めて子供らしい表情でわんわん泣き出すのが印象的でした。6歳くらいなのかな。演技でやっているのでしょうから、大したものです。
ラストシーンですが、どこでチケットを入手したのでしょうか(見落としたかな)。子供だけでディズニーワールドに入園できるはずは無いでしょうから、あれは製作者から観客に向けて送った、見えすいた嘘なのかも知れませんね。「二人はこうして、魔法の国に消えていきましたとさ。(でも、現実は・・・分かるよね)」という感じの。
DANDAN心惹かれてく
フロリダディズニーランドの近くに住むアメリカの貧困層の生活を描いたドキュメンタリー。
序盤はかなり退屈。貧しいけど精一杯この状況を楽しんでいる子供達の姿が描かれる。子役の演技はすごくいいです。悲しい時、嬉しい時、怒っている時の変化に心揺さぶられます。
そして中盤。ここからガラッとイメージが変わり、リアルなアメリカの貧困層の生活を目の当たりにすることになります。子供が家にいるのに隠れて売春している(決してそういう仕事が悪いことだということではありません)お母さんや、大人の良心につけ込んでお金をせがむ子供などこれが本当に起こっているかもしれないことだと思うと見ていて心が痛くなります。多分ここで見るのをやめる人もいると思います。
正直ラストも「これでいいのかな?」と考えさせられるようなものになっています。
でもこういう社会派映画が苦手っていう方でも美しい画を見るためにでも一度見て見てはどうでしょうか。
フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法
フロリダだけの話じゃないけど、場所がもつドラマ性
真夏の魔法にかけられて…
ずっと気になっていた作品を映画館にてようやく鑑賞。美しい映像を映画館で観れて本当に良かった。
ストーリーはフロリダのモーテルで暮らす貧困層の暮らしを子供の視点から描いたもの。
遊んで、悪事を働く子供たち、それは家庭環境が関わっているが、子供たちは純粋な目でその生活を送っている。一方で、大人はどうにかして収入を得なければならない。ショーン・ベイカー監督は貧困層のリアルを映像美と対比させて見事に描写した。パステルカラーで色彩豊かなフロリダのモーテル、健気な子供たち、生活に苦しむ大人、それを見守るモーテルの管理人、絶妙なバランスとアイロニーが映画全体を包み込む。ストーリー自体は終始鬱屈したものなのに、カメラワークや演出が巧みで映画に引き込まれる。
モーテルの外でタバコを吸うウィレム・デフォーの眼差しがとにかく切ない。このモーテルの管理人が映画にとってかなり重要だと感じる。
フロリダの真夏の魔法にかけられた気分だ。貧困と映像美、その痛烈な対比が鑑賞者を夢の国へといざなう。
夢の世界の片隅で起こっている現実。
これはアメリカの現状を映した映画。
日本にはなかなか馴染みのないモーテルでの生活が垣間見える。
幼い少女の目線で描かれるのは、アメリカフロリダ州の生活の様子。
少女は無邪気に、モーテルの仲間と楽しく遊んでいるだけだけど…。
ちょいちょい見えてくる周りの大人たちの困窮した生活が、子供たちにも影響を与えている。
大人たちが明日生きることもギリギリの中、子供たちの明るく楽しく遊んでいる。
その対比がモーテルの生活をよりリアルに感じさせる。
酷い大人ばかりの映画ですが、唯一の救いはモーテルの管理人のボビー。
彼の厳しくも優しい態度のおかげで、モーテルで生活する人々との共存が成されている感じ。
子供に厳しくも優しい、まるでお父さんのような彼の姿が唯一この映画での救いでした。
アメリカでのシングルマザーの現状を知ると共に、子供たちの生活の様子が知れたなかなかデープな作品。
ディズニーランドに遊びにきた楽しそうな家族がいる一方で、その側では安いモーテルでギリギリの生活を強いられている家族もいる。
夢と現実をうまく対比させた映画なのだと思いました。
こういう社会派な作品は久しぶり。
色々と考えさせられます。
I’m a manager.
いたずらの境目、大人の自由と危うさ、アイスクリームとネオンサイン、短歌に詠まれるような遠近、コントラストのバランスを感じました。描かれていない部分まで管理人の日常が伝わってくるウィレム・デフォーがいい味を出しています。
タイトルなし(ネタバレ)
子供達の瑞々しい演技
カラフルなフロリダの街
でも実情は貧しく問題を抱えて生きている人ばかりのマジックキャッスル
ヘイリーは子供を愛してるけど
それだけでは母親失格になる。
しかめ面のボビーは厳しくも愛情があり
最後はムーニーを預かるのかと期待したけれど
そこまで踏み込まないのがまたリアルでもある。
ラスト夢の国へと逃げるのはあまり好みではなかったけど全体的にはとても好きな作品
ポスターの印象とまるで違った
予備知識なしで鑑賞。
フロリダの安モーテルに暮らす貧しい人々。そこに住む6才の少女も当然育ちが良くない。眉をしかめざるを得ない悪鬼ぶりだが、しばらく見ていくとその逞しさが好ましく思えてくる。
彼女を取り巻く大人たちは表向きは厳しいようでみな優しい。モーテル支配人のウィレム・デフォーが実に良い。その距離感。
沢山の子供が出てくるが全く演技を感じさせない。普通にそこに居る感じ。これ重要だよね。
物語が進むにつれ厳しいドン詰まりな様相に。そしてラストシーン。これは観客への問いかけと受けとりました。どう捉えるかは各々で、と。重くも鮮やかさのある映画でした。
題名と表紙に騙されてはいけません
真夏の魔法?
夢の国と貧困
粋なおやっさん
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