フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のレビュー・感想・評価
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日本より警察が信頼できる土地
Florida はこんなところか、と思いながら見た。よくある Motel.
“Magic Castle” という名前が可笑しい。言われてみると、本家では使っていない名前。
遊んでいる子供達の悪戯も、自分がやっても不思議ないものばかり。悪意を持ってやったことはなかった、と自己正当化しそうになったが、明らかに悪意があった例を思い出した。半世紀前の自分の鏡。
「ある出来事」は重大だが、あくまできっかけに過ぎない。摘発されたようには描かれない。日本だったら摘発されただろう、そこが違いか、と思った。
Motel で Bed worm が発見されたのが、大変なことのように言われるが、表面化されないだけで、大都会のホテル、例えば Manhattan でも問題になっていると聞く。マットレスを「厳重」そうに巻いているので、どう処理するのか期待していたら、ゴミ箱に入れて終り。巻いておかないと、収集してもらえない?
何度も映る “Seven dwarfs ln.” の “ln” が気になり、おそらく Orlando に実在するのだろうと探したら、あった。気にしたことがなかったが、やはり “Lane” の略か。:
Seven Dwarfs Ln
Kissimmee, FL 34746
https://goo.gl/maps/DQV7dXauMQn
撮影場所がほぼ特定できる。
近くに helipad があったが、それを Google Maps の地図ではみつけられなかった。合成?
実際には池が多い。この池の多さこそが、Florida なのだろう。
映画を見ながら思い出した。Florida には二度も行ったことがあった。Jacksonville と Tampa。
鉄道の管制センターの見学と学会発表で、ホテルと会場 (Tampa では同じ場所) しか知らないが、タクシー運転手の言葉が全然聞き取れなかったのを思い出す。でも、ホテルの名前は通じたようで、無事に着いた。
映画だからかも知れないが、「鈍っている」と感じたことがなかった。北部や場所不明の映画と同程度に、聞き取れ聞き取れない。子供達は学校に行っていないように思うが、言うことはよくわかる。子供に訛りの演技は無理ということか。現代、子役に出て来るような層には、訛りはない、と。
描かれているのは「底辺」ということになるのだろう。このどこに「Florida 性」があるのか、わからなかった。どこの州でもどこかにありそうな場所。
警察による摘発があった。同じことは日本でも違法だろうが、果してこの映画のように的確に摘発されているだろうか? 日本より警察が信頼できる土地、という印象を受けた。
なぜこんなに高評価なのか?俳優の演技力の高さとか子役の可愛さにみん...
なぜこんなに高評価なのか?俳優の演技力の高さとか子役の可愛さにみんな惑わされているような…
日本の普通の家庭で普通の常識レベルで育った私には理解しがたい、というか観ていて嫌悪感を抱くような描写が多々あり。
途中で退席しようかと思ったくらいです。
最後も含みを持たせ過ぎであまり好きじゃないな。
隠れた名作。
地方の貧困層の家族に焦点を当てたという意味では奇しくも『万引き家族』と設定が同じではありますが、映画全体の雰囲気もアプローチも全く異なります。極限状態にありながらもちょっと笑えて、かつ子供の大人っぽさ、子供の子供っぽさという相反する役を演じている子役に要注目。ギリギリの貧困なのに極彩色で撮られた映像に好き嫌いは分かれると思いますが、最後のシーンはグッときてしまいます。
『命取りだよ トリだけに』
アバンタイトルのクール & ザ・ギャング『セレブレーション』がご機嫌に流れる、フロリダの発色の強い原色の映像が眩しい作品。
テーマは、貧困層、そしてしたたかに生きる子供。正に、アメリカの影の部分を、フロリダの太陽が照らす内容に仕上がっている。
子役の天才的演技力に、ハリウッドの底力がヒシヒシと伝わってくる。果たしてここまでの演技が日本でも出来るのだろうか、正に『万引家族』との対決の様相を呈している演出だ。但し、『万引』との対比で考えた場合、今作はやはりアメリカでの話ということで、実感が湧かないというのが正直な意見。特にお母さんのあの気の強さ、そして子供の悪戯の演出過多は、リアリティに欠けるのではないだろうか。そこがついていけない一つの理由。他のレビューでも盛んに評論している、モーテル管理人の、助けてあげたい意識も、自分が観ると、単なる自己満足に固執しているように感じるのだが。。。 スクリーン一杯に建物を横長に撮す構図等、興味深い絵作りにはなっていたが、ストーリー的には、冗長なところも多かった。
今作品の白眉は、悪戯をしかけた家族の子供の成長なのではないだろうか。主人公の女の子がいろいろな悪巧みや冒険を彼女に経験させることによって、引っ込み思案だった暗さが段々と氷解してゆく。そしてラストの、今までのお礼とばかりに、行ける筈もない、目の前にある“ネズミのの王国”という天国へ誘う、それは多分、夢、幻なのであろう、幸せの妄想を、魔法に掛けたように二人に体験させる、そんなシーンである。『親友』だと告げられた彼女のあの焦点の定まった瞳、今までのフォーカスの合っていない力のない目からの変貌は、まさに“マジック”そのものである。
最後の涙の意味
最高でした!今年度ベスト!
とにかく、見に行くべき!!
タンジェリンのショーンベイカー監督の最新作。安モーテルにくらす「隠れホームレス」の人々の暮らしを描いた今作。夢の国ディズニーランドのすぐそばにある残酷な現実を、鮮やかな画面作りと徹底した子どもの目線で描き出しています。
まず、びっくりするのは、厳しい現実の中に生きる子どもたちが、毎日を本当に楽しそうに過ごしていること。やってることは、ひどいのだけれど、本人たちはいたって楽しく生きているのです。夢の国に行けなくたって、世界はこんなに楽しいことに溢れてるじゃないか!!といわんばかり。
でも、やっぱり、そんなことはなくて、じりじりと迫り来る、そんなくらしの限界が、はじめの明るく楽しい雰囲気を蝕んで行きます。
その過程の描き方の上手いこと!何気ない会話の端々や、登場人物の行動から色んなことを伝えてくるのです。ああ、そうか、、、と。
ウィレムデフォー、ブルックリンキンバリーの演技が最高。この子、すごすぎる!
最後のシーンには、面食らいましたが、ゆっくりと自分なりに咀嚼していくのも鑑賞後の楽しみだと思います。
絶対に見に行くべき!!
ちょっぴり物足りない!
子供の演技、演出が凄まじい映画だった。本当にあの子達がそこで暮らしているようにしか見えない。
ショーン・ベイカー監督は是枝監督作品の子役演出を参考にしているそうですが、子役に台本を渡さず現場で直接子役にセリフを伝えるスタイルの是枝監督と違って、ショーン・ベイカー監督は台本と演技を子役に叩き込んだ上でのアドリブを採用しているそうです。
素人同然のあの子役達からどうやってあそこまでの演技を引き出したのか。ベテランのウィレム・デフォーとその息子役ケイレブ・ランドリー・ジョーンズがまたいい味を出していた。
ラストシーンで一気に涙腺崩壊。是枝監督もラジオ番組で言っていたが、ここはもう少しじっくり堪能したかった。
さすがに長時間泣く演技はまだ難しかったのかな。あのシーンがあと30秒くらい長ければ、私の涙も出し切れた気がする(笑)
そしてラストのラストでこれまたすごい展開に。
ディズニー・ワールドの撮影は許可なしで、ゲリラ的に行われたそう。そこでiPhoneでの撮影!
友達の玄関先からディズニー・ワールドまでひとつながりで、子供達を背中から追っていく。本当に目と鼻の先に夢の国はあった。
現実から救い出してくれたようにも見えるし、生々しいしい人間ドラマを観た後なので周りの幸せそうな人達が嘘臭くみえる。二面性のあるシーン。そして唐突に終わる(笑)
最後の10分がすごい!とか色んな映画の宣伝文句がありますが、この映画が一番当てはまると思う。
対比
社会派な作品だった。
様々なものが双極であるかのように配置されてた。
ディズニーランドのあるフロリダ。
そのお膝元のモーテルで貧困に直面する母親と娘の物語。
印象的だったのは子供の明るさと逞しさ。
母親にも事情はあるだろうが、褒められたもんでもない。第三者的にみたら「毒親」と分類されてもしょうがない。
彼女の行いは褒められるものではないが、娘との絆は強かった。
ただ、まあ、子は親の背中を見て育つ。
良くも悪くも親の影響を多大に受ける。
彼女の世界には一般常識なんてものはない。
母親がルールで、善悪の基準だ。
娘は口も悪く、素行も悪い。
果たしてこの映画のラストは、どお捉えるべきか…。
娘は、児童保護法の元、母親と引き離されるのだが、当然嫌がる。
何より不安だろう…今までとは違う何かに飛び込むわけだ。彼女にとっての全てを奪われる。でも、正常な家庭ではない。
引き離すのがベターなのだ。
彼女はその手から逃亡し、親友の家に駆け込む。でも、その理由を告げられない。
異常な環境である事を気付きながら、母親から離れられなかった。
親友は彼女の手を取り、駆け出す。
向かった先は、ディズニーランド。
小さな子供が走っていける距離に夢の国はある。想像もつかない世界が広がってるのであろうし、今まで生活が異常だったという事実を夢の国で突きつけられるのかもしれない。
娘は母親と決別する勇気を持つのだろうか?
それが答えなのだろうか?
それまでの時間には、母親に疑問を抱きながらも笑ってる娘の姿がある。
作品のメッセージに矛盾を感じながらも、致し方のない現実と比較すれば、この矛盾こそがテーマなのかとも思う。
こおいう現実があるのです。
そおいう認識だけした映画だった。
なもので…後味は悪い。
ただ…子役のレベルがすこぶる高い。
母親が売春してる最中、その相手と蜂合わすのだが、その時のリアクションったら…どおやってアレを引き出したのか。
その辺はホントに魔法のようだった。
よかった
当たり前のように派手な刺青をみんなしていてアメリカの貧困層はそういうものなのかと思う。モーテルの宿泊料も毎月10万円くらい掛かっているし、もっと安い風呂なしアパートみたいなところを借りられないのだろうか。子どもがいたずらっ子で可愛らしかったが、生活があまりに綱渡りで、そういうところにも慣れてしまうのだろうか。
フロリダのような楽園で暮らしていてもつらいものはつらい。特に貧乏はつらい。
もうちょっとストーリー性が強い方が好みであった。
プロジェクト 日本だったら アパート 長屋ものかな
遠いアメリカのフロリダのお話しだけど、とても懐かしい アパートがあって 色んな人が住んでいて、ひたすら 近所の子供たちと 住んでる町は探検で いたずらをしては 怒られたり 逃げたり それは どんなところに住もうとも… 子供は遊びを見つける。子供の頃は 幸せを知っている。自由が幸せだって事を知っている。
でも いつからか 周りを見て 自分の居場所なんかを探そうとして、見比べて あいつより ましだ。とか 羨んだり…
「自由」なんてものを いらないオモチャのように捨ててしまう。
おかしいことだけど、それを大人になったなんて勘違いしている。
だが、その「自由」も守ってくれる 守ろうとしている大人がいる。
貧困が先か、クズが先か〜
小さな子供が悲惨て〜〜観てて辛いな〜〜
母親は子供を彼女なりに可愛がっていて
虐待とかは全然していないんだけど
経済的に生活が追い詰められて行く中、
結果的にネグレクト状態になりつつあって
そこも苦しいし、堪らない気持ちになる。
現実の貧困からクズになるのか?
クズだから貧困に落ちて行くのか〜〜
とにかく心がざわざわする映画ですね〜。
で、月に8本ほど映画を映画館で観る中途半端な映画好き的には
ムーニーちゃん、可愛いし一見明るく遊んでるけど
唾を貯めて吐くっていう行為を、
他の映画で
心が腐ってゆく描写として使われていて
それを思い出して、どうも観てて苦しい。
母親も、一応は頑張ってはみたけれど
どこかきっちりできない部分があって結局まともな職に付けず
苛立ちから周りの人々に罵詈雑言を吐いて
「そんなんだからダメなのよ!」と言われてしまうような
本当にクズな母親なんだよね。
この映画は安易な解決を盛り込んでない。
それをすると所詮映画だから〜〜で終わってしまう。
でも、厳しい現実そのままで終わる映画は
心が痛くて私は苦手です。
それにしても、どうやらクズな奴らの映画
というのが一つジャンルの様で
観られなかったけど「アイ・トーニャ」なんかも
貧困からのクズ野郎どものクズな振る舞い〜
先日観た「オールーシー」もかりクズだし
「ピーターラビット」も味方によってはクズ野郎映画〜〜
良いんだか〜悪いんだか〜〜
@もう一度観るなら?
クズ映画全般、
「腹立たしくてやがて悲しくなるから、もう観ない」
3.6
アメリカの貧困層の生活を若干ドキュメンタリー風に撮影した作品
嫌悪感から始まり、感情移入し、全役者の演技に脱帽し、ラストで心が離れる
好きな描写と嫌いな描写が入り混じっていた
人によって完全に好みが別れる作品
インスタ映えする宣材と映像からは想像できない重厚さがあると感じた
ウィレムデフォーの助演男優賞ノミネートは納得
圧巻の演技で安心感さえ感じることが出来た
安易におすすめはしないが、いま見るべき作品
フロリダにトリップ
とにかくリアルで演技や脚本っぽいところが一つもなかった。実際にフロリダのモーテルで生活したかのような錯覚を抱いてしまった。
見終わった後に考えたことは3つ。
チラシの裏に書くような内容だが、自分用のメモのためにまとめておく。
1. 日本との文化の違い
状況だけみれば過酷なはずだが、なぜか終始明るくあっけらかんとした雰囲気で日常が流れる。ド底辺の人でも恥を捨てれば生きていける「余地」が文化的に用意されていることを新鮮に感じた。
2. ワルガキの心理
ワルガキがイタズラをするのは「自分には何でもできる」と思いたいからなのではないか。思いつく限り最高の悪いことをして、自分の存在感を強くアピールしたいのではないか。
でも実は子供は、大人に守られないと生きていけないことを潜在的に理解している。
だからムーニーはイタズラをしながらも、大人の考えや表情を驚くほどよく見ていた。本気で見放されないギリギリのラインを狙って悪さをしていた。
子供にとって一番恐ろしいのは、親と離れ離れになることなのだと思う。親に守られていた幸せをその時になってようやく痛感して、「自分には何も出来ない」という現実に対面させられる。ムーニーが見せる悲痛な表情と涙がそれ。
こうやって子供は自分の無力さを知って大人になっていく。ムーニーにとって大人になる前の最後の現実逃避が、夢の国ディズニーランドになったのだろう。
対照的にムーニーの親は最後まで現実を直視できなかったのが悲しい。
3. ボビーが素敵なオヤジ
常に余裕がある。難しい立場ながらも、周囲からの信頼を集めている。こんなオヤジに自分もなりたい。
綺麗な
綺麗な絵で。
悲惨なストーリーなんだけど、
淡々と日常を描くように語ってるから。
思ったより悲壮感は低い。
最後に主人公の女の子が親友にもう会えないかもと伝えるシーンで初めて音楽が入った。
ディズニーランドに。
先を考えない、今だけを生きる危うさ。
若い。
悲しい。
チラシの明るさと反対のストーリー。
そこからは読めないよな。
流石ウィリアム デフォー!
フロリダの光と闇の絶妙な対比
渋谷ヒューマントラストで鑑賞
老若男女問わずにほぼ満席で入っていました。
まず始めに、子役の皆さんの演技が素晴らしいです!
それだけで観る価値ありです!
決して誉められるべき行動はしておらず、むしろイタズラばかりする子どもたちですが、子どもなりの悩みを抱えながらも伸び伸びと力強く生きている姿に感動いたしました。
特に、ラストのムーニーには涙。
また、ヘイミー(ムーニーの母親)も日々生きるのに必死で、こちらも誉められるべき行動はほとんど無いですが、でも我が子を愛する気持ちやこの子のために手段を選ばずに生きていこう、この子を育てようという想いが随所に伝わってきて涙。
でも、このままヘイミーとムーニーが一緒にいたとしても、待ち受けているのは闇ばかり。
だからこそ、エンドロールでの子どもたちの声にある種、救い的なものも感じました。
目と鼻の先に光(ディズニー)がある対比も素晴らしい。社会問題としても学びになりました。(もっと深く知っていきたい)
テーマは"見えない貧困"ということもあり重いですが、映像はポップでライトに観れる映画です!
おすすめです!
インスタントな生活
資本主義の象徴である夢の国のそばには、同じく資本主義の象徴であるインスタントな暮らしをする人達がいる。インスタントな生活を送る彼女達は、仕事も食事も人間関係も何もかもが手短かで雑である。キラキラな夢の国と底辺にいる人達。一見相反している様に見える夢の国と底辺な人間が実はひとつに繋がっているんだということを、子供達の歩く一本の道から伺えた。
新しい目線の映画。 子供の目線。ムーニーがたまらなく可愛い。 最初...
新しい目線の映画。
子供の目線。ムーニーがたまらなく可愛い。
最初はとんだ威張り屋のいたずらっ子だと思ったが、、ママ大好き、友達を大切にする温かい子。
ディズニーワールドの外側で現実に起きているリアルな貧困生活。
その中、どうしようもなく考える余裕もないほど追い詰められている母親の行動。
世間では理解され難いが、監督はその現実も優しく描いている。子供を食わせるためにやらなければいけない母親を。そうするしか、他を考えてる余裕もない状況を。
離ればなれにされるシーンは辛い。
切ない内容だけど、カラフルに明るく描かれている。ラストは、更に子供の目線を考えさせられる。
ムーニーが初めて泣くシーン。
それをみて強く逞しくムーニーを引っ張るジャンシーにもグッと来た。
最初はおとなしかっただけに…。
観てよかったし、ベテラン俳優、初の女優など、キャストもすごく良かった。リアルな演技で他の作品も見てみたいと思えた。
しかし…普段、映画音楽は気になってサントラ欲しくなるほどハマることが多いのに、今回覚えてない。それほど内容とキャストに夢中だったんだろうか…
また音楽も含め、改めて観たいな。
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