ゲティ家の身代金のレビュー・感想・評価
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ハドリアヌス帝もビックリ‼️
実話を基に脚色した、との断り書きがありましたが、もう少し映画的に盛り上がる脚本に仕上げて欲しかったです。
母・ミシェル・ウイリアムスのこの映画での人物造形が今ひとつしっくりせず、ラスト近くの記者会見での発言にしても、マーク・ウォールバーグがあの判断を下すのも、彼女ならそうなるよな、と納得させられるように描いてくれたら、もっと劇的な映画になったと思います。
ゲティさんは古代ローマ帝国最盛期の皇帝に自分を重ね合わせていたようですが、身代金で節税出来る?という発想は、テルマエロマエにも出てきたハドリアヌス帝もビックリですね。
今年最大の期待外れ
今年最大の期待外れ。映画としてのルックはゴージャスの極みでも、リドリー・スコットならこの程度は普通。特に前半は腰を据え過ぎた語り口が退屈で緊張感に欠ける。J・P・ゲティを打倒すべき「皇帝」かつ「市民ケーン」として描くのも上手く機能していないと感じた。正直眠い
良くも悪くも職人監督としてのリドリー・スコットが前面に出ている作品。別にクリストファー・プラマーでもケヴィン・スペイシーでも…そんなことは大した問題じゃなかった。良かったといえば耳を切るシーンと、ラストにミシェル・ウィリアムズがあるものを目にしてわなわなするシーン。以上!
個人的には間違いなく今年のワーストテンに入る。でも別に怒りがこみ上げてくるような作品でもない。どうでもいい作品
ラストにJ・P・ゲティの胸像を映しながら"Baby, You're a Rich Man"が流れてたら好きになっていたと思う。嘘やけど
金持ちなのにケチ?、いやいや、ケチだらこそ金持ちになれたのよ。
ミシェル・ウィリアムズとマーク・ウォールバーグの安定の演技。
じじいの浅ましいことが際立つ。石油で当ててこのかた、散々人から裏切られてきた人生だったんだろうな。だから、美しさも価値も普遍である美術品にのめり込むしかなかった。金があることが平穏で豊かな一生を保証する訳ではない。憐れな人生。
不自由な金持ち
アメリカの石油王にして世界一の大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫が誘拐された1973年に起きた実際の事件を元にした話。
金に渋くて身代金を払わないと言う場面が予告やCMで流れていたけれど…金に渋いのは間違いないけど、言い分は判るし何もしない訳じゃないし、寧ろ母親の方が騒いでいるだけだった様な。
誘拐犯側のごたごたや交渉がみどころなんだろうけど、これと言って衝撃的なことは起こらず盛り上がりに欠けた。
大富豪の寂しさ…?
いろいろ時代だなー、という描写があって楽しい。
凡人には理解不能な気持ちがあったり、この時代のマフィアの大胆さがあったり。いつの時代もどこの国も子を思う母は強し。ラストのゲティの成りざまがなんとも侘しい…金だけ稼げてもね、ってことなのか?
恐るべきゲティさん
生まれる前の話なので事件事態知らなくて、
でも世界一のお金持ちなのに身代金を出さないとか、
自分で洗濯をするとか、
ゲティさんに関する逸話が凄くて見に行きました。
お金に興味がないのに、お金お金って。
死んだら終わりなのに何が楽しいんでしょ。
命とお金を天秤に掛けるなら、何ならお金を惜しまないんでしょ。
(芸術品とかか)
浴槽に洗濯物が干してあるシーンは異様でした。
食事は質素かと思ったら、そこは違うんですね。
お金持ちだから周りも感覚がおかしくなるんですかね?
偽装誘拐まではわかるけど、
よく熟睡していられるな、ママ。
何ヵ月も放置で安心している警察たち。
子供と遊んでいる交渉人。
何だかなあ。
人の命って…
よっぽどチンクアンタの方が力を尽くしているように見えました。
一部を失ったとはいえ、無事にポールが帰ることができて本当に良かったです。
現実ではこの後も何かと起きているゲティ家。
チェイスが言っているけど、お金を持つと怖いですね。
クリストファー・プラマーの最後の演技が、
ゲティさんの孤独を現していて合っていたな。
クレイジーじぃさん。
息子ポールが誘拐されてから事件が解決するまでを、
上映時間133分という長い時間を
フルに使う程、長い期間誘拐をされていたのだと思うと、
この結末も当然なのかな…、と思いました。
この映画を観て、1番思ったのが
「金持ちって、面倒臭いね。」という事…。
明らかに、この映画の感想として望ましくない感想だと思いますが。笑
もちろん、親子関係の事や事件に関わる色んな人の心情の変化など、気になるシーン・人物も居ました。
しかし!なんと言っても、金持ちお爺様のキャラが強烈!!
さすが、映画化されるだけありますよね。笑
個人的に、マーク・ウォールバーグさんのシリアス演技がかなり良かったです。
あの、Ted(テッド)の時とはまるで別人!(°▽°)
今作は、事実を参考に描かれたフィクションだそうです。
133分間、緊張しっぱなし!!
この緊張感は、ぜひ映画館で味わって欲しいです☆
金の多さと人間性は比例しない
面白かった〜
次の展開が見えず、ワクワクドキドキしながら観た作品だった
イタリアのローマで、世界一の富豪 ゲティ家の孫ポールが誘拐されてしまう
母は、息子を取り戻すために義父に身代金の支払いをお願いするが、あっさりと断られてしまう…
しかし、犯人グループから身代金の要求は続き…
イタリアは、コロッセオのような建造物や、ミケランジェロのような芸術家を生んだ優雅さの裏で、パパラッチやマフィアを生み出す下劣さを併せ持つ二面性のある国である
この映画は、そんなイタリアを舞台に
世界中の金を握ると言われる富豪ゲティと、なんとか彼から金を引き出したい貧困層の人々が、孫を間に駆け引きをするサスペンスである
ところが、観客を含めた多くの人々にとって、ゲティは全く予測できない行動をする
大富豪の思いがけない行動にあっけにとられ、口をあんぐりと開けてしまうことが度々あった
この映画は、その「ゲティの予測できなさ」が非常に面白いのだ
そんなゲティの行動は、ポール曰く「他の星からやってきた人間」であって、庶民が理解できると思ったら大間違いなのだ
なぜなら、彼はそうやって人がしないような行動をして、富を築き上げた人間だからだ
世界でも1%の富豪に属するゲティが、99%の庶民と同じ価値観で行動するはずもなく
私たちが、彼の行動が理解できないように、彼も、私たちの行動を理解できないのだ
そこに気付いたポールの母ゲイルは、ゲティの心を動かす大一番を打つ
これは、実際にあった話をベースにして、映画化されたもので
イタリアという国の二面性と、この誘拐事件の富裕層と貧困層の対立軸が、見事にマッチした作品だった
富豪のゲティよりも、誘拐犯の方に人情や温かみを感じるところに、なんとも言えない皮肉を感じた
アカデミー助演男優賞ノミネートも納得
試写会に当選し、よみうりホールにて鑑賞。リドリー・スコット監督が実際に起こった誘拐事件を元に映画に。
なんと言ってもケヴィン・スペイシー降板に伴いこの話の肝である「ジャン・ポール・ゲティ」を急遽演じることになったクリストファー・プラマーの名演が光ります。今となってはこの役は彼以外絶対に考えられないとすら思います。彼が出てるシーンは本当にどこも良かったですね。ミシェル・ウィリアムズ、マーク・ウォルバーグももちろん良いです。
特にマーク・ウォルバーグ演じるチェイスが冒頭で交渉ごとの極意として「金は彼らにとって"何か"だ。その"何か"を理解せずに交渉は出来ない」と言った台詞を言いますが、それがこの作品のテーマの一つなのではないかと思います。
大富豪にとって、子を誘拐された母にとって、我々にとって金は何なんのか。
あと「え?ここ笑っていいとこ??」と思うところがいくつかあってそこは笑えますww
これが真実だというのだから驚き!
『オデッセイ』のリドリースコット。
『グレイテストショーマン 』のウィリアムズ。
『カールじいさんの、空飛ぶ家』のクリストファープラマー。
『トランスフォーマー』のマークウォールバーグ。
映画通には知る人ぞ知る、錚々たる映画監督の方々!
そんな凄腕の監督がお届けするのは、スキャンダラスな誘拐ミステリー。
SF映画、ヒューマン映画が中心の彼らが、まさかのサスペンスを手がけるとは驚きです!
この映画は、実話を元にしている誘拐事件。
1971年のとある繁華街で、一人の少年が拉致られてしまいます。
18歳の少年ポールを誘拐するは、共産主義の過激派組織。
彼らは、金を存分に蓄えたゲティ家の資産を奪おうと壮大な犯罪計画を企てるのです!
その身代金の総額はは、な、なんと!
1.4兆円という壮大な金額。
ポールの母親は、なんとしても息子を助けようと、ゲティおじいさんに助けを求めます…。
しかし、このおじいさんがとんでもない曲者!
自分の稼いだお金はびた一文他人なんかに払いたくないと、孫の誘拐に関わらず、援助金を突っぱねてしまうのです。
唯一、金を出す所は、税金対策のための骨董品収集代という…。
お金だけが友達という、孤独な老人の姿が腹立たしくもあり、哀れでもあります。
母親の必死の助けにも頑なに金を払わず、豪邸に引きこもる姿はまさに金の亡者。
こんな爺さん、金はあっで誰も同情したいと思わないのではないでしょうか。
ポールの残虐な虐待シーンは、思わず目を覆いたくなるような殺伐としたものばかり。
脱走しては捕まり、脱党しては捕まり、どこまでも追いかけてくる犯人の魔の手から必死に逃げる様子に、心臓のバクバクが止まりませんでした。
ようやく母の手に抱かれた瞬間は、「安堵」という二文字しか浮かびません…!
これが本当に実話だとしたら、まさに20世紀最大の誘拐事件だと思います。
正直、よくもまあ助かったものだと、感心させられました。
今回は、大好きなクリストファープラマー氏が、大悪党を演出していたことにショックでした!
しかし、迫真の演技に最後の最後まで目は釘付けでした。
最後まで孤独に骨董品を愛しながら一人死んでいった老人にとって、愛する人は誰もいなかったのでしょうか…。
孤独に一人命を絶った姿に、切なさと虚しさで胸がいっぱいになりました。
今回は、初めて旦那様と一緒に試写会に参加しました。
この作品は、記念すべき作品として、印象残るものとなりそうです(o^^o)
母は強し!
試写会に行ってきました。
母親の底知れぬ深い強さと愛情には脱帽です。
・・・とある焼死体を直視し「これは息子じゃないわ」って安堵の表情を浮かべる姿 凄かったし泣きそうになりました😭
世界一の大富豪 ゲティ氏の
人でなし でなければ財産は築けない!
守銭奴だけど孫への愛もある😩
お金持ち故の悲しい見解なのかもしれません。
本当に大切な家族の絆や信頼はお金では買えない!
色々勉強になる作品でした。
#金儲けはバカでもできるが、本当の金持にはなれない!
#すごい考え方
世界一の富豪にして世界一のケチ!!
なるほど、”人でなし”でなければ財産は築けない!!
孫の誘拐事件で身代金を払わない以上に、値切ろうとするところがリアル守銭奴の面目躍如のところ。
これが喜劇なら相当ブラックだが、史実なのが本当の恐ろしさ。
更に貧乏人では思いつかないある理由で、少し位なら払ってもよいと考えるところが、”人でなし” の面目躍如のところ!!
繰り返すが、ブラック喜劇ではなく史実なのだ。
結局、仲間・家族を大事にしているのは犯罪者側という皮肉。
それゆえ資産家の祖父は、家族に見守られるのではなく骨董品・美術品に見守られて最後は…
被害者側の母親と加害者側の実行犯が、それぞれのボスがガンコで板挟みに苦しむ。敵対した立場なのに、互いに「ウチのボスのガンコさには手を焼いてる」と電話で共感した様子。シンパシーを感じていて面白い。これは重要な伏線で、後で人質の運命に関わってくる。
「金儲けはバカでもできるが、本当の金持ちにはなれない」
これが祖父の資産に対する哲学だ。彼は本当は守銭奴でも、孫への愛がないわけでもない。人と金の見方が決定的に違うのだ。
”人でなし”でなければ財産は築けない。と書いたが、本当は金の見方が違うのである。逆に言えば、僕らは金に対しての見方・考え方を変えなければ彼のような資産家には一生なれない。それが良いのかは、各々が考えるところだろう。お金に少しでも興味のある人は、”金の哲学”を学ぶためにも必見の映画だと思う。
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