「全てがラブレス…言葉にならない」ラブレス いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
全てがラブレス…言葉にならない
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ロシア映画はほとんど観たことないが、各方面で評価されていることとテーマに興味をおぼえ鑑賞。
終始暗めの心寂しい雰囲気ではあるが、映像的には景色や室内にいたるまでかなりきれいに撮れているのが印象的。
ただし、ストーリーとしてはまさにラブレスで、冷めきった夫婦の強烈なほどの憎しみ合いが生んだ犠牲は言葉にならない…というより言葉にしたくないほど苦しい。特に子供の暗闇での忍び泣きや朝食時の涙ぽろりは本当に胸が締め付けられる。当然大人の事情はわかるのだが、これは酷すぎた(涙)
その他印象に残ったのは、祖母役女優の強烈な演技とラストシーンの木の枝にかかったままのテープのなびき。
全くストーリーとは関係ないが、お部屋の案内場面も興味深く、おいくらで売れたのかも気になってしまった。
いずれにしても、完成度高い作品だとは思うのだが、あまりに切なくもう一度観たいと思うには少し時間を要しそうだ。
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