「鑑賞記録」スパイダーマン スパイダーバース ハッピー・ホーガンさんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞記録
○「驚異の映像体験」みたいな売り文句あるじゃないですか。今回のスパイダーバースはまさにそれ。乏しい語彙で表現するのが難しいくらい、すごい。
昔はアニメのことを「テレビまんが」と言っていた時代がありましたが、これはまごうことなき「映画コミック」です。吹き出しや効果音がわんさか。コマ割りのようなカットイン、キャラクターに貼られたトーンなど、マンガが!スクリーンで!動いてる〜〜〜!!これを驚異と言わずして、何とする!!
○吹き替え版観ました。現行の声優界をリードする錚々たる面前による最高のパフォーマンス、良かったです。
小野賢章のことは実はあまり認識してなかったのですが(ハリーポッターくらいしか知らなかった←)、思春期真っ只中の少年感があって良かった。
宮野真守の2.8枚目演技も良かった。この作品もう一人ピーターがいて、その人はまた別の人がアテてるんだけど(あえて伏せます)、実年齢的に逆の方がいいんじゃないかなって最初は思ってたんですが、だらしなさとカッコよさを両立できるという点で、やっぱり宮野真守はすごいなと改めて実感した次第です。
・とは言え、ヒーロー誕生譚としては同時期に公開された『キャプテンマーベル』に一本あげたい。マイルズが「跳ぶ」までがなぁ…長くてねぇ。もちろんその分の爽快感はあるんだけど、もっとスカッとサッパリいってほしかった!
「英雄はただ一人でいい」
そんな時代は、実はもう終わっているのかも。同じ痛みや目的をもつ者同士が、時に支え合い、叱咤激励し合いながら前に進んでいく。一人じゃない、誰もがみんなヒーローであり、ヒーローになれるんだということを示してくれる。そんな作品なんじゃないかなと思いました。
続編でレオパルドンが元気よく暴れてくれることを待っています。