「ハート・ロンダリング」ルームロンダリング にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
ハート・ロンダリング
「霊=怖い」っていう常識が昔からピンと来なくて。
ま、見えた経験がないからなんですけど。
従来のゴーストホラー系の映画って
なんか怪物みたいになって襲ってくるじゃないすか?
なんででしょうね。あの世行ったら別の生き物(?)に
なっちゃうんですかね?
実態がないから触れられない。としたら、
実害は何になるのでしょうか?
呪い?ポスターガイスト現象?憑依?
ましてや家族や身内だったら、
霊でもいいから会いに来てほしいと
思うんじゃないですかね?
血だらけや腐乱だったら気持ち悪いすけど。
という考えを持っていたので、この映画の
コメディタッチは、しっくりきました。
オダギリジョーは”ホントはいい奴なんだけど悪い奴”
の役やらせたらハマりますね。
今回もそういう役かと思っていたら、少しだけ違いました。
姪にルームロンダリングをやらせるのは、
家系に伝わる”能力”を開花させ、
霊に対する対応力を身につけさせるため。
そして亡き姉(姪の母)に会わせ、成仏させるため。
父に逃げられ、母に捨てられ、一人ぼっちになって
塞ぎこんでしまった姪の心を浄化させるため。
それが、ルームロンダリングならぬ”ハートロンダリング”
なんですね。
隣に住んでた冴えない男は思わぬ副産物。
と、思えば心温まる良い映画でした。
え?姪を引き取る前からルームロンダリング稼業で
荒稼ぎしていたかって?
そんな野暮は話は劇中ではありませんでしたよ!
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