ダンガル きっと、つよくなるのレビュー・感想・評価
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親子愛、夢、スポーツ映画
主役が大好きで見に行きました。 インド映画は話がわかりやすく、けど、面白さや切なさ、感動が含まれており、非常におもろしろかったです。 レスリングを題材にしてますが、本物の選手なのかなというくらいリアルな感じで熱くなりながら見れました。 自分が観客の気分でした。
ダンガル、ダンガル!!
バーフバリに続いて観終わった後、「ダンガル、ダンガル」と連呼してしまう。バーフバリ程中毒性は高くないが、心に刻まれる作品。 テレビ中継に合わせて勝負を挑んできた男を倒す父。中継の実況とシンクロしている辺りから面白く、観客を引き込むテクニックに長けている。 男の子をボコボコにしたせいで、レスリング狂の父親に人生をボコボコにされる可哀そうな姉妹。可愛いのにハードなトレーニングの日々。 強くなる為に娘の髪を切ったり走りやすいように短パンをはかせたり、村の男たちに笑われて姉妹は辛い日々を過ごすが、実はここには二重性がある。 男尊女卑で女性を家の奥に潜ませるインド文化では、短髪・短パンの彼女たちは一見奇異だが、その姿形は日本を含め欧米では普通だし、皮肉にも村で一番進んだ女性の姿になっているのだ。つまりガンコ親父の横暴と思えるものが、結果的に女性解放につながっていく、そのことを視覚的に伝えている。 やがて強くなった姉は、父と自立との間で葛藤に苦しむ。 一旦は強い父の指導に従うが、それだけでは彼女は父の操り人形になってしまう。 本作では最大のピンチを自らの力で考え、道を切り開くことをキチンと描いている。 封建的で横暴な父親の身勝手な夢を娘に押し付けている話、と誤解されがちだが違う。 人生を独りで切り開く力を描いている。 幾ら父の教えがあろうと、マットの上では独りで戦うしかない。それを乗り越えてこそ、真の強さであることを伝えているのだ。 そして親子の闘いの裏に、インドでの女性への抑圧と解放を訴えている。 父親が言う「女子を下と見なす、すべての人に対しての闘い」である。 女性だけではなく、差別・文化を超えて全ての人がその人なりの現状の不当に直面しているはずだ、それが人生だ。 その不当を自分だけの力でどう乗り越えるかが、クライマックスに描かれているのだ。そこを見て欲しい。 強くなるのは肉体ではない心なのだ。 「ダンガル きっと、つよくなる」
大変に素晴らしい映画
本当は見に行く予定はありませんでしたが、渋谷パレスが無くなってしまうとの事で、出来るだけ渋谷パレスに入っておこうと思い、本作品を見てきましたが、これがスゲー当たりな映画でした。 しかし、さすが映画大国インド映画、インド映画もここまで来ると、スゲーと言う一言! 本作品、実話を脚色して作られたらしいですが、これが本当に上手く出来ています。 前半は、笑い有り、なのですが、後半は、大変にしっとりして感動的です。 しかも、前半のスポコンですが、映像と歌で上手く話を進めて行く所は、なんか古臭い手法にも感じるのですが、しかし、大変に分かりやすいので、私的には、大変に新鮮だった。 2時間20分もあるので、覚悟で見に行きましたが、2時間20分を感じさせない力作! これを作ったスタッフもキャストも全部が完璧だと思う程良く出来ていました。 子供に見て欲しいですが、大人でも十分に楽しめます。 しかし、これだけ出来がいいと、香港、韓国、中国、インドまでに、映画と言う分野は、日本は抜かれた感じがして・・・・・
期待してなかったけど、見ごたえありました!
友人複数に、インド映画好きがいて、「見に行け」と言われていたので行きました。 そんな消極的な動機で見ましたが、これは良かった! 私はスポーツ観戦は一切しない人間です。オリンピックも実はまったく興味無い(避難されそうだから言わないけど)。 そんな私でも、この映画は手に汗握って戦いを見ていました。 レスリング自体のルールも、この映画で初めて知りました! そんなルールで、防御にまわるだけでいくのか?攻撃をしかけるのか?心理戦とかもあって、すごくよく描けていて、、、 いい話じゃないの! って思いました。 突然踊り出すようなシーンも、ねちっこいラブシーンもお涙頂戴シーンもないので(でも感動はしました!)良かったです。 しかしこんなにおっそろしいスポーツやったんですね! 試合のシーン見ながら「うわぁぁぁぁー骨折れるぅぅぅぅぅ!いだいいだいいだいギャーアアアア」と白熱していました。 見るよう薦めてくれた友人たちに感謝します!
難解な話が高尚だって誰か言ったの?
インドの実在の女子レスリング選手の話。 インド映画といえば単純明確、歌舞音曲、勧善懲悪、荒唐無稽が持ち味という印象だけど、踊りも歌も進行の妨げにならない洗練された形の表現になってる。 アーミル・カーン監督どうした?と思ってたら… 男性上位な考えが根強いインドにおいて女性がスポーツをそれもレスリング競技をやることの難しさと結果を出すことの重要さを「女を下に見る人間とのたたかいだ」と、別の意味でストレート勝負してきたねぇ。
いさぎよい前口上
映画のはじめに流れる、実話に脚色しています、という、実にいさぎよい序文には好感が持てました。ハリウッドであれば、まるで映画のようなロマンチックな出来事が実際にあった、と言わんばかりに演出しますが、ダンガルではしっかりと、虚飾ですよ、面白おかしくしてますよー、と正直に語っているので、観ている方としても、穿った見方をすることなく、映画を娯楽として観られたので、心地よかったです。 インド映画は「きっと、うまくいく」と「PK」くらいしか観たことがありませんでしたが、その二作同様、今作も、自国の問題点を指摘しながら物語が紡がれていきます。実話が元になっているということで、問題提起に「PK」ほどの威力は感じられませんでしたが、話としてはうまくまとまっていましたし、笑いも多くあったので、最後まで楽しく観られました。 今回は、アーミル・カーンの役柄が年相応で、彼の肉体美があまり拝めなかったのが残念でした。が、彼の役者としての幅には、感服します。五十歳を過ぎてのあの肉体には、トム・クルーズも舌を巻いていることでしょう。
ひさびさに映画で泣く
ひさびさに映画で泣く。 試合のシーンはとかくしょぼいシーンになりがちだが本作は実際の試合を見るがごとく興奮と緊張を味わえる。 ストーリー展開が漫画的な部分もあるがむしろそれが嬉しい。 父親役が冒頭シーンのために体を作ったんだったと思ったが、子役達で流石にそれは無理だったか。
闘う理由
父親にレスリングの練習を強制された姉妹。嫌になってズルをしてレスリングをやめようとするが、ある出来事をきっかけとして、練習に一生懸命に取り組むようになる。この重いテーマは、最後の試合の前に父親の口からもう一度語られる。この作品の通奏低音だ。 だが、お固い映画ではない。ハラハラドキドキのエンターテイメントだ。もともとスポーツ自体がハラハラドキドキするから面白いのではあるが。 映画館を出たところで若い女性の二人組が 「DVDまだ出てないよね」「もう一度観たいよね」「すぐにでも」と話してた。それくらい楽しめた。
ダメコーチ
レスリングはあまり興味がある スポーツでは無かったですが 終盤にかけての試合のシーンは 迫力あるしカッコイイし 引き込まれてました‼︎ インド映画にしては短い 2時間20分‼︎ お父さんの金メダルの執着が 凄い(笑)
後半からラストへと涙腺崩壊を導く
夢にどこまで接近できるかは信念の強さ。決してブレない想いへの強さがいかに大切なのかを考えさせられる物語。愛のカタチはいろいろあってその姿に後半からラストへと涙腺崩壊を導く。スポーツ、親子のテーマにハマる方にはぜひお薦め。
面白いけど。
この映画は変にメッセージ性を持たせず、エンタメ性だけでいいと思う。 父親が娘にレスリングを強要する。でもこれは家事をやって子供を産むだけの存在よりマシなのよだとか。いや、違うだろ。どっちにしろ強要している。マハヴィルは家事の代わりにレスリングを強要しているダメ親父。結果的には娘はレスリングを好きになったけど。
正直、私はインドはあまり好きではありません。レイプ事件が横行するな...
正直、私はインドはあまり好きではありません。レイプ事件が横行するなど女性蔑視の甚だしい所と感じているので。 冒頭の女の子ばかりが生まれてガッカリする所や、嫌がる娘に父(男)の権力で無理矢理レスリングさせる所など、かの国の実情が垣間見えました。友達の慰めで娘が目覚めるのも、いやいや違うでしょと思いました。こりゃ、酷評せねばと(笑) ところがところが、物語が進むにつれ、これはわざとそう描いてたんだと気付かされました。 後半はもう父と娘の絆に感動の嵐。号泣しました。観客が少なくてほんと助かりました(笑) 展開はもうほとんどバレバレなのですが、そんなこと関係ありませんでした。とにかくこれはもう見るしかない。完全にやられました。インド映画おそるべし。今までただ踊ってるだけと思ってました(失礼) インド女性の希望を担う素晴らしい作品です。未来あらんことを。 ところで、誰に指導を仰ぐべきか、はたまた指導者間の嫌がらせなど、図らずも現在の日本レスリング界の抱える問題も浮き彫りとなっています。なんとも皮肉。 1-G-7席にて鑑賞。綺麗な劇場だった。
メダル
インドの田舎に暮らすレスリングの国内の英雄が娘に夢を託しレスリングを仕込む話。 マサラらしいダンスは一カ所だけあるけれど、一応ストーリー中に組み込まれていてわざとらしさは少なめ。 東南アジアムービーらしい何から何まで説明してくれる、悪く言えば説明が過剰、良く言えば超わかりやすいストーリーだけど、起承転結がしっかりしていてお手本の様な流れでなかなかよかった。 テンポも良くなければ長々し過ぎるし、レスリング選手らしさを感じられない体型やリアリティと迫力のないレスリングの試合は残念だし、最後の試合の裏の親父のシチュエーションも余計だったけど充分楽しめた。
圧倒的カタルシス
アーミル・カーンの演技力と圧倒的カタルシス!気持ちが良かった!ラストまで手に汗握る展開でドキドキが止まらない。 インドという文化と偏見に凝り固まった社会だからこそ、打ち勝った時のカタルシスたるや絶品! あと、見ているとアーミル・カーンってこんな人だったっけ?となりました、こんな役でもはまり役なんて凄すぎる!
ダンカン、ばかやろう。
まさに北野たけし独立と女子レスリングのパワハラが加わったので、このタイトルにしました。ずいぶん前にこの映画のフライヤーを入手していたので、改めて見てみると栄コーチの映画の感想も載っていた(笑)。 アーミル・カーンのデニーロ・アプローチはもの凄く、前回観た彼の映画PKとは全く別人。ただストーリーは予想通りだし冗長(これでも日本公開版は20分削ったらしい)。 実際にたけしはダンカンに「ダンカンばかやろう」と言ったことは無いらしい。
ギータが戦っていたもの
感動して号泣してきたー 2時間20分もあるとは思えない あっという間に見終わってしまった インドで本当にあった実話の映画化 家が貧しく、レスリングの代表になることを諦めたマハヴィルが、いつか息子をレスリングの世界チャンピオンにすることを夢見るが、 彼には娘しか生まれず、その娘たちをチャンピオンにするべくレスリングの特訓をする しかし、インドには女子レスリングの選手が少なく… これは、よくあるスポ根ものであり、スポーツを通じた家族の絆を描いた作品。 確かに、父さんの娘たちへの思いは強く胸を打つのだけど、 私がこの映画の中で一番に感動したのはそこではなく、インドの女性たちが「自由な世界」を求めて立ち上がり、戦っていく姿だった。 まだ幼い頃は、レスリングの練習が嫌だった姉妹。 しかし、同級生の女の子のから「花嫁修業を親から強制されてうんざり。 あなたたちが羨ましい」と言われ、自分たちが恵まれていることに気づく 田舎の小さな町で、女性は、長い髪の毛が当たり前で、肌を露出することなどあり得ず、レスリングは「男のスポーツ」だった そんな中、周りの人たちに笑われようとも半袖短パンを貫き通すことができたのは、お父さんさんと共に戦い続けた誇りがあるから 「自分は世界チャンピオンになるんだ」という強い意志があったからこそ、彼女たちは、その姿で戦うことができたのだ 世界選手権に向けてモチベーションを上げるギータに対して、お父さんが 「お前が世界選手権で勝つことで、家事と育児しか知らないインドの少女たちを救うことができるんだ お前はあの子たちのために勝つんだ」 と言ったセリフが強く心に残る 彼女の戦いは、自分のためでもあり、インドの少女たちの地位向上のためでもあった その姿は、今までのインドには観られなかった「新しい波」を強く感じ、インドの女性たちも変わろうとしていると思った タイトルの「ダンガル」とは、ヒンディー語で「暴動」という意味があるらしい これは、父の夢を叶えるべく、レスリングで戦う姉妹の話だけど、 インドの女性たちの自由を勝ち取るために戦った姉妹の話でもある また、これはインドで起きた話だけど、日本のレスリング協会で起きたパワハラ騒動を思わせる場面もある 合わないコーチの元で練習しなければならないことほど、選手にとって不幸なことはないし、国にとってもマイナスである。 ぜひ、レスリング協会の人たちにも観ていただきたい作品である。
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