ダンガル きっと、つよくなるのレビュー・感想・評価
全111件中、21~40件目を表示
親子の絆で涙する
二人の娘をガッチガチに訓練する父親と嫌がる娘。
最初は自分の夢を押し付ける無茶苦茶な親だと思っていたけど、途中娘の友達の結婚式で「あなたたちが羨ましい」という話を聞いてから、インドの実情がわかってどんどん強くなる娘達に引き込まれていった。
華美なダンスや音楽はなくて、実直に描かれるスポ根作品だけど暑苦しいところはなく、常に声を大にして応援したくなる!
最高の作品!
スポ根の嫌なところが全て出てる
中心にいる父親の本気の葛藤は物語序盤の人物設定で完了。それ以降がむしゃらに突っ走るので、おめでたい、としか思えず、まだ数歩、迫って来ない。
本作は女子レスリングを通して、父親の終盤のセリフのとおり、「女を差別する人間たちとの闘い」に挑む親子のスポ根映画、としたいのだろう。
が、当の娘たち本人のレスリングへの動機、たとえば、愛や情熱といった、個人の自由意志がどこにも描かれていない。我が子に男が生まれなかったことで夢をついえた父親への同情だけで、まあ頑張って、そのまま終わる。
しかしそれこそインドの女性蔑視社会の姿ではないか。本人たち女性の意志など構うことなしに男性目線のパワハラまがいの快楽に従属し終始する青春は非情だ。つまり、皮肉にも、性差別の根深さを、その差別を批判するための本作こそがまざまざと体現してしまっている。鳥肌モノだ。
また、これだから、スポ根ものは思考停止でいやだ、とも思う。
全編を通して、庶民派を通り越して幼稚な説明描写、それがくどいのも、さらにこの映画の質を下げている。質の低さに笑う自分に、自己嫌悪して、背筋がうら寒い。
こんなに泣いたの久しぶり
すぎて自分でもビックリ!
俺もまだ泣けたんだ、、、
凄くいい映画だった!
ストーリー良し
試合の臨場感👍
手に汗握りました。
いいお父さんだったなぁ!
いい娘だったなぁ!
いろんな人におすすめしていこうと思う映画でした。
アーミル・カーン!!
実話を元にした「インド版巨人の星」みたいな作品。
アーミル・カーンはこの映画のために体重を25kgも増減させ、二人の娘役の女の子たちと2ヶ月もレスリングの特訓をしたというから、その熱量はハンパない。
実話ベースだけに「きっと、うまくいく」や「PK」とはだいぶ趣が違ってアーミル・カーンは抑えた演技だったけどけど、物語はやっぱり面白いし、クライマックスはグッときてしまった。
実話ベースのレスリングの物語
DVDでは2時間40分の内容になっている。時間だけ見ると非常に長く感じるが、実際は時間の長さを感じるまもなくあっという間という感じ。インド映画の毎回の面白さ、質の高さには驚かされる。
インド社会は男尊女卑で、女性は早くに結婚して子どもを産んで家事をして家庭の中で人生を送ることが女性のあり方とされている。そんな中、女性がレスリングをするなんて考えられないのである。
物語は実話に基づき、父と2人の娘のレスリングを通しての成長が描かれる。
最後の最後で父の言葉を思い出し、自分自身で困難を乗り越えたところで掴んだ勝利は感動的な場面だった。スポーツ選手の言う「勝てたのは支えてくれる人たちのおかげ」というのはこういうことなのかと思った。
アーミル
カーンが太ったり痩せたりした割には、微妙。倒すべき敵がいない。一応、官僚的なスポーツ会とか、ミソジニーとかあるけど、いつもよりだいぶ大味。少女時代の方が圧倒的に面白い。一瞬入るインディアンヒップホップがだいぶ本格的。ただ長い。悪くはないのだけど、インドらしさはほぼない。汚さが皆無。
父と娘の金メダル
今年はインド映画の当たり年!
『バーフバリ』に続いて、またまたメッチャメチャ面白い映画がやって来た!
実話に基づく、熱血スポ根×父娘愛ストーリー!
現役を引退したインドのレスリング王者、マハヴィル。
国際大会で金メダルの夢を息子に託すが、産まれてくるのは娘ばかり。
父の夢は夢と消え…。
そんなある日の事だった。
長女ギータと次女バビータが近所の男の子と喧嘩して、ボコボコにする。
マハヴィルは胸躍る。
これだ!娘たちをレスラーに…!
父娘二人三脚で、目指せ!夢の金メダル!…なのだが、最初からそうではなかった。
娘たちは自ら望んでレスラーになりたいのではなく、父の独断。…いや、もっとはっきり言っちゃうと、娘たちの意思などお構いナシ、無理強い。
娘たちにとっては、近所の男の子をボコボコにした罰?
父の特訓は超スパルタ。早朝からランニング、ハードな稽古…。
娘たちも年頃なのに、民族衣装は脱がされ、頭は丸坊主に。
少なからず反発するが、基本逆らう事は許されない。
父さん、やめて~~~!
そんな娘たちの声は届かず、星一徹ばりにシゴきにシゴきまくる。
そんな父のやり方は村中から批難される。
娘をレスラーにだって?
村の英雄から一転、変人扱い。
それはつまり、娘たちも学校でからかわれるという事。
特訓も辛いが、周りの嘲るような視線も辛い…。
しかし…
インドの女性は年頃になると、結婚して家庭に入るのが当たり前。
女性がそれ以外の場に立つなど、まず無い。
始まりはどうあれ、父が与えてくれた他とは違う道。
確かに端から見れば、イカレ親父かもしれない。
でも、何事も“初めて”は白い目で見られる。
娘たちの中で何かが変わり始める。闘争心に火が点く。
ここから本当に、父と娘たちの二人三脚。
父の特訓はさらに厳しくなり、娘たちは必死で食らい付いていく…。
長女の初試合。
結果的に言うと、健闘はしたものの、負けた。
さぞや父は厳しい言葉を投げ掛けると思いきや、父は娘の健闘を笑顔で称えた。
単なるイカレスパルタ親父ではない。
何より娘たちの力と可能性を信じている。
ここからこの父が、厳しくも常に娘たちを思う愛ある父親に見えてくる。
メキメキ実力を上げ、NSA(国立スポーツ・アカデミー)へ。
先に長女が入るが、思わぬ事態が生じる。
父の下を離れ、初めて手にした“自由”を謳歌する。丸坊主にさせられて以来久々に髪を伸ばし、化粧したり、NSAで出来た友達とショッピングしたり、年頃の女の子らしく。
かと言って、特訓はおろそかにはしていない。
NSAで新しい技や視野を広げ、自信が付く。
父のやり方は古臭い、と…。
父との間に確執が。まだ父の下で特訓を続ける次女とも言い合ってしまう…。
帰郷した際、特訓法の違いから対立、一試合する事に。
ここは見てて複雑な心境だった。
どっちにも負けて欲しくない。
父の言い分も分かるし、長女の言い分も分かる。
この試合、父が負けた。
ただ娘の方が強かったという訳ではない。確かに長女は実力が付き強くなったが、父も老いたのだ。
父を負かした事でさらに自信が付いた長女は、意気揚々と国際大会へ。
が…
負ける。しかも、無様に。
一勝も出来ない。
何で…? どうして…?
女性にレスリングは無理なのか…?
インドはレスリングで金メダルを獲る事は出来ないのか…?
NSAのコーチからは「国際大会には向いてない」とまで言われてしまう。
期待が失望。落胆。自信喪失。…
そんな時、長女が再び頼りにしたのは…。
長女を信じ、手を差し伸べたのは…。
言うまでもない。
ここからの展開は私如きの駄文ではなく、是非ともご自身の目で見て頂きたい。
本当に、白熱!興奮!感動!
胸奮え、熱くなる!
主演アーミル・カーンは、選手時代~引退後の初老を演じるに当たって、27㎏増減の肉体改造!
その役者魂に圧巻させられるが、それと同じくらい、長女ギータ役のファーティマー・サナーの奮闘も称えたい。
彼女が最も試合シーンが多く、全てガチ!
豪快な技、白熱&迫力の試合シーンは、本当に拳を握り締め、手に汗握る!
勿論、次女役も奮闘。
練習相手の従兄がユーモアをもたらす。
インド映画だけど、歌って踊るシーンは無いが、歌曲に彩られ、歌詞が娘たちの心境を表す。
♪やめて 父さん
♪まるで拷問 地獄
娘たちには気の毒だが、ここら辺がコミカルでもある。
ニテーシュ・ティワーリー監督の演出はちょっとご都合主義で、人物の心情の描き込みも浅い点もあるが、テンポよく、感動と興奮を一切中弛みする事無く魅せてくれる。
実話が基なので、オチは分かり切っている。
インドに女子レスリング・ブームをもたらしたという。
ラストの父のある台詞と、抱き合う父娘の姿こそ、金メダル以上。
これは、インドに於けるレスリングの歴史を変えた物語である。
偏見や決まり切った考えの社会やNSAとの闘いでもある。
女性が自分自身で道を切り開く闘いでもある。
父と娘の闘いでもある。
そして何より、
父親の夢を継ぐのは息子だけとは限らない。娘だって継ぎ、夢を実現させる事が出来る。
父はそんな娘たちを信じて疑わなかった。これっぽっちも。
父と娘の、信頼と絆と愛の金メダル。
本当に良かった!面白かった!
昨年は『哭声 コクソン』『お嬢さん』『アシュラ』と韓国映画を年間BEST級に選んだが、
今年は『バーフバリ』に本作とインド映画が年間BEST級になりそう!
100%楽しめる素晴らしい映画
微笑みあり、感動あり。親と子の葛藤あり、愛があり、信頼があり。そして周りの人の優しさあり。と、美味しいカレーのように、沢山のスパイスが良いバランスでてんこ盛り。そして食べ終わった、もとい、観終わった後はスッキリした気分にさせてもらった。
プラス、インド社会での女性の地位の低さについても訴えかける、という社会派的な側面も観せている。
期待を裏切らない映画です。
前評判が良すぎて正直なところあまり期待していませんでした。2時間ものは寝てしまうことが多いのですが、全く寝てしまうことはありませんでした。年のせいか後半では涙を流す場面もあり、満足した作品です。
コモンウェルス大会なんてあったのね。
インドの大スター、アーミル・カーンが様々な年齢を熱演。娘との熱い絆は胸熱!インド映画独特の踊りを排して、歌要素だけにしたので、見やすかったです。また、男尊女卑の世界を変えたい!というメッセージも込められてます。
けっこうよかった
インドでは女子レスリングが市民権を得ていない時代に、娘に英才教育を施すお父さんと、それに答える姉妹が健気で素敵だった。大学に行ったあと、自主的に髪を切るところがよかった。時代的に吉田沙保里が彼女の前に立ちはだかるのではないかと期待したが出なかった。
音楽は景気良く掛かっていたがダンスはなかった。
実話ベースの感動物
結末知っててもうるうるできる。
一歩間違えば親のエゴに付き合っているだけになりそうだが、
最終的には自分の考えで夢に向かう姿はとても良かった。
レスリングシーンは実際の試合を中継しているような臨場感。(素人目だが)
笑えるシーンもあり、
子どもと観ても楽しいのでは。
上映時間は少々眺めだが飽きは来なかった。
サイコーかよ!
この作品を「スポ根モノ」と一言で分類してしまうのは、いかにも言葉足らずな気がしてしまう。
スポーツを通して、親子の絆、それぞれの成長と自立、さらには社会的に自由を制限されたインドの女性たちが権利と誇りに目覚めていく姿が、見事に描かれている。
もちろん物語の大筋はいわゆる努力・挫折・成長・決着という「スポ根」の体裁。でもソコに一切の逃げや照れがなく、真正面から向き合っているのが、さらに我々観客の胸を打つ。後半はほぼ試合のシーンなのだが、それを「主人公の快進撃」的なダイジェストにせず、一戦一戦をしっかり見せるのだ。
それを実現させているのは、登場する役者達の体術の素晴らしさ。調べたらスタントなし、すべてトレーニングを積んだ役者自身がマットの上で戦っていると聞き、さらに頭の下がる思いだ。
こういう映画がもっとフィーチャーされて欲しい。まだ昔の「踊るマハラジャ」の様なインド映画への(良くも悪くも)特徴的な偏見もあるのかも知れない。正直、不勉強な私もそのクチで、食わず嫌いだった訳だし。
最後10分は涙が止まらなかった。
上映期間は残り少ない様なので、未見の方は是非映画館で観て頂きたい。
すっげえ、いい!!
いやあ 面白かった!
姉妹が辛くてやめたいトレーニングを自ら進んでやるようになるのは、14で会ったこともない男に嫁いでいく友人が「あなたたちのお父さんの方が(私のお父さんよりあなたたちのことを考えている。普通なら私のように嫁がされ厄介払いするだけ」と言われたからだし、都会で楽しみを知り慢心からか国際試合で勝てない主人公が立ち直るのは、ちょっと反発した父と久しぶりに交わした一本の電話から、とストーリーはとにかくシンプルにしてストレート。ひねりなし。
女性スポーツが既に確立した日本や米国でこのストーリーは無理だが、そこがインドの強みとも言えよう。
「お前の戦う相手はあの外国人ではない。女を下に見て家事しかさせない、このインドの考え方だ」という台詞がクサくないんだから。
バーフバリでもそうだったが、狂言回し役(今回は従兄弟の少年)の独白と音楽(唄)を使って、逐一説明しながら、ポンポン進む前半。
家族の中での父親の地位のあまりの高さに違和感を感じるが、そのうちにこんなものなのかなと慣れてくる。(インドがわかってくる?)
2時間超えだが、試合シーンが多くなる後半は充実していて一気にクライマックスへ。
そして父娘の絆、父親のアドバイスと応援の下で、見事に優勝…かと思えば、エンディングでのひとひねり。
これがまた、娘は父親に依存しきっているわけじゃないし、父親は娘にそういう訓練を施していた、とわかるくだりになっていて、もうこんなベタなストーリー、素敵じゃん!
共に鍛える妹はこの上なく素敵だし、とてもいい映画を観て幸せだ。
シンプルな作りって、わかりやすくて力強い。これが映画の原点だ!!
2018/8/26追記
アジア大会でのインド女子レスリングは、金メダルひとつ、3位ひとつという躍進。ちゃんと映画の後も強くなり続けていたんだね〜
全111件中、21~40件目を表示