「国歌を背に。」ダンガル きっと、つよくなる くりさんの映画レビュー(感想・評価)
国歌を背に。
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アーミル・カーンの映画に
ハズレなしと聞いても
前半は親のエゴイズムの
犠牲になったシーンばかりでなじめず。
帰ろうかなと思ってしばらく
見てみていたんですが
地方試合に出始め、
その格闘シーンのリアルな描写に、
ん? 面白い…
いつのまにか作品にドップリ。
姉妹の表情も自信に溢れ
眼差しが涼しい。
街の目線も変わる。
やがて自身の成長による
父との確執。
自由な生活観から家族と疎遠に。
世界大会では勝てず。
みていて辛いです。
少なからず、誰もが経験する
思い上がりの気持ち。
電話で泣きながら
父にすがる場面では
思わずもらい泣きに。
なにがあっても窮地の子に
父なら行動をおこす。
ここからは、
ずーと、
エンドロールまで、こころを
持っていかれました。
勝負を決める最後の数分。
練習中に川に落とされ
橋の上の父から、
最後は自分の力で
なんとかするしかない事まで
教えをもらっているなんて!
国歌を聞いて、娘の勝利を知る
カーンの表情がまたいいんです。
もう。興奮しすぎて
わけがわからない
状態になりました。
この名誉を父に捧げますと
渡されたメダルを娘の首に
かけてあげて、
二人の娘を
抱きしめる場面は最高でした。
冒頭で、この作品は脚色して
ありますよとコメントがはいりますが
エンドロールで実物の
ギータとバビータがでてきた時には
熱いもんが湧いてきます。
誠実な作品作りが清々しいです。
もっと
上演会場増やして欲しいなぁ
おすすめ。
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