「矛盾だらけの各制作側の思惑」かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
矛盾だらけの各制作側の思惑
旦那を無くしたシングルマザー(子供は前妻の子供)が旦那の実家を頼り地元鉄道運転手を目指すお話。
自分が産んだ子供でも無いのに支えようとする強いシングルマザー像を描いているが、些かその過程への無理矢理な内容に前半から興味が半減してしまった。
旦那が胸が苦しくなり、くも膜下出血理由で死亡?
主人公晶が鉄道運転手の面接→面接官である旦那の父親が顔見てイキナリ吹き出すなんて、、、履歴書無いのですかね?
運転手候補生採用、簡単過ぎる。
人間模様を描きたいらしいが、ベタな脚本。いきなり担任先生とその名前を知っている晶。ろくに話(編集)も繋がっていない。
また現在のシーンに過去シーンがいきなり挿入も。
「本当にその時間帯に入れ込みたい過去シーンなの?」と疑問に思う事しばしば。(葬式シーンや過去バッティングセンターシーン等。入れる所ズレてやしませんかね?)
後半は親父骨壷持って死を納得していた息子がいきなり親父死亡批判、、、、はぁ、、、。
またまた感動させたい映画の方向性だけで、話のつじつまが合わない映画に出会ってしまった様である。
監督(演出)、脚本、撮影、編集のベクトルがバラバラ。
第三セクターが運営する地方鉄道の事は詳しく描いておきながら、それ以外が醜い。
感動作にしたければ落ち着いた作風に出来なかったものか?
有村架純、作品に恵まれないなぁ。
巫女雷男さんへ
桜井ユキリン、良いですよ。「スマホ」では陰のある女役、「真っ赤な星」の目を背けたくなるくらいのビッチ、「コンフィデンスマン」ではコミカルな小者詐欺師、「芝公園」では引きこもり女子。演技の振れ幅は凄いし、何よりも可愛いですw
巫女雷男さんへ
見方を変えると「酷い製作陣が好んで使う有村架純」なのかも知れません。個人的には、演技の振れ幅が狭いと思います、架純たん。エミリー・ブラントとは言わないけど、桜井ユキリンくらいには演れる女優さんになって欲しいと思う、最近ユキリン大好きな俺でした!