劇場公開日 2018年11月30日

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「カレーがきっと食べたくなる」かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発 fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5カレーがきっと食べたくなる

2018年12月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

RAILWAYS過去2作。とても感動した作品です。
そこに第3弾ができたと聞き、今度は劇場へ足を運びました。

「これはディーゼルで動くから、電車じゃないんだよ気動車だよ」という息子。現役運転士の祖父からの「テツの血筋」と言ったところでしょうか。
電車運転士になるための免許研修だったり、おれんじ鉄道の構内の場面は、鉄道好きにはたまりません。

鉄道の話はサブで。メインはやはり家族の話。
義理の親子だけど、仲のいい晶と息子。祖父・節夫のところに転がり込んで始まった3人家族。
一つ屋根の下で暮らしていくうちに、何となく家族らしくなる。
これはきっと節夫の懐の広さによるのかな。

晶が仕事で挫折したとき、同じ仕事の節夫の励まし方が「あまえちゃいかん」的な大人の対応だったのもいい。
挫折は自分で乗り越えなきゃ、解決しないもの。

終盤息子が崩れていく場面は、「無理しなくていいんだよ」って近所のおばさん風に抱きしめたくなりました。この息子役の子が、なかなかいい味出てました。

「守りたい・大切にしたい」人がいることで。人は次の一歩を踏む出せるのではないかな。

観終わった帰り。「右よし!」と車のギアを握って確認しちゃいました。
そして。絶対夜のおかずはカレーにしたい!。あの食材入れるとどうなるかなあ(ネタバレ故省略)。

列車(あ、気動車か)と海・山が重なると。本当絵になるなあ。
最後いい気分で席を立ちました。

ゆき@おうちの中の人