「私が話を遮っている時に邪魔しないでもらいたい!」ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
私が話を遮っている時に邪魔しないでもらいたい!
『私が話を遮っている時に邪魔しないでもらいたい!』
イデオロギーなプロパガンダそのもの♥映画。本来はチャーチルもヒトラーも、どちらも過大評価すべきでは無い。邦題は大きく趣旨をそれている。
『彼は言葉と言う武器を戦場に送り込んだ』
ウィンストン・チャーチルは1953年にノーベル賞を授かっている。的確な受賞理由だ。
ネタバレあり。
ノーベル賞平和賞ではない。
ノーベル賞平和賞は偽善的な人が貰うもの。どうやら、彼が偽善者ではないのを皆知っていた。だから、なんとなんと、
『ノーベル文学賞』なのだ。
歴史だから、「たらねば」は許されない。そう言った意味合いで、この映画の台本は間違っている。しかし、チャーチルの独善的偏見を色々な仕草とセリフと行動でうまく表していると思う。
チャーチルはヒトラーから世界を救ったと邦題では語っているが、映画ではその微塵も無い。だから、ダンケルクで、その救出作戦をト書きとして挿入している。だが、チャーチルが秘密裏に考えた事?曖昧に処理している。
少なくとも、チャーチルはイギリスのユダヤ人々を救った事にはなる。それだけは良かったと思うが、多分、それは結果論。
彼の最後の演説の中に
『仮にこの大英帝国が侵略されても、新しい国が、この古い国に、救いの手を差し出してくれる。だから、戦おう』と言う台詞がある。新しい国とはアメリカの事を言っている。それは薄々分かるが、これが白人至上主義のイデオロギーの流れなのである。
さて、大日本帝國は、そんな事は何も知らずに。だいそれた愚行を遣りまくる。
それに対して僕は感じる。
あの50作続いた喜劇映画の中の台詞を引用する。勿論、僕はそんな事をダイレクトには思っていない。
『バ・カ・ダ・ネ。ほんとバ・カ・ダ・ヨ』
イギリス人だけでなく、西洋の人はチャーチルをこんな偉人だと思っているの?
そんな人はいない。
その点に付いて、これ以上は言わないが。アメリカを担ぎ出したい心理がこの映画ではきちんと描かれていると思う。たからそれを評価したい。