「破滅する姿も美しい美女。」モリーズ・ゲーム ガーコさんの映画レビュー(感想・評価)
破滅する姿も美しい美女。
『ソーシャルネットワーク』の脚本家、アーロン・ソーキンが手がけた作品。
今回のテーマはポーカー。
相変わらず、頭を使う映画が多いですね(笑)
頭の弱い自分には、セリフを追いかけるので精一杯でした。
というわけで、今回は彼女の人生を追いかけることに集中しました。
監督がターゲットにした人物は、オリンピックのトップアスリートであり、ハーバード大学に入学した女性。
今回、モリー・ブルームという女の存在を初めて知りました。
頭脳明晰で運動神経も抜群でおまけに美人。
まさに、天が二分を与えたような素敵な女性。
26歳にしてカジノのオーナーになったモリーは、金持ちの心を次々に鷲掴みにしてしまいます。
これが実話だというのですから、驚きですね。
大金持ちのセレブを相手に、次々にお金を操る姿は、金の亡者と言えよう…。
でも、法律に触れないように、正当なギャンブルを守ろうとしていた彼女…。
そこは真摯な態度で接していましたが、やっぱりギャンブルの魔の手に落ちてしまうのでした。
『華麗なる破滅』という言葉が似合うかのような、転落人生。
とにかくもう、金が絡んだ世界というのは、美しくも泥臭いのです。
そんな中、唯一光っていたのが、彼女の美貌とドレス。
パンフレットで拝見しましたが、モリーはポーカーゲームの会場に、同じ服を二度と着ないことを自慢していたそうです。
毎日違う服を着て勝負に挑んでいたというのですから、金持ちのやることはよく分かりません…。
結局FBIに逮捕された彼女…。
でも、最後の最後まで真っ直ぐな姿で法廷に佇む姿は、正義のヒーローのように凛としていました。
転んでも転んでも何度でも立ち上がろうとする姿は、オリンピックアスリートのなせる技なのかもしれません。
破滅から脱却して、今度こそ、真っ当に行きて欲しいですね。