君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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全てが凝縮されていた父親の言葉。
完全に油断してしまっていた。 ラストの父親の言葉は、ものすごく大事なことを話していた。 もう一度、聞きたい。 しっかりと胸に刻みたい。 私はこの場面を焼き付けるために、もう一度この映画を見に行くかもしれない。 息子の背中をどれだけ押してくれたことか。
次作、『サスペリア』もとても楽しみ!
淡々と描かれた、1980年代の北イタリアの避暑地の雰囲気にジェイムス・アイボリーのエッセンスが感じられとても良く、そこに流れる坂本龍一などのBGMが、その雰囲気を引き立て心地よい。 エリオ少年の物語であるものの、彼を支える両親の常識にとらわれ無い想いに感動しました。 17歳のエリオに心をシンクロさせピュアな作品の世界観に浸れる良い作品でした。 ルカ・グァダニーノ監督の次作、同じイタリアのダリオ・アルジェント監督作品『サスペリア』のリメイク?が今からとても楽しみです。
全てが完璧に美しい
主演のティモシーシャラメに惹かれて、内容を知らないまま観に行ったのですが、あまりにも全てが美しく、少しも目が離せませんでした。 イタリアの美しい風景の中での恋、すごく切なかった。 映画館で観るべき映画です。
切ない
1983年夏、北イタリアの田舎町に暮らす高校生の家に、アメリカから大学院生が滞在する。「年上の相手とのひと夏の恋(ただし男性同士)」、と言うと大して珍しくもないけど、この映画が評価される理由は明らか。まず、夏の北イタリアの風景が美しく、魅力的。そして音楽を勉強中の主人公が演奏するピアノやギターの旋律がまた魅力。それだけだと「きれい」なだけ、なんだけど、終盤で大学教授の父親が主人公に語る言葉が、深い。詳細には言わなくても、お父さんにも色々あったのだなぁ。 また、高校生の主人公のティモシー・シャラメ、相手役の大学院生のアーミー・ハマーのキャスティングもこの映画の鍵なのだと思う。10代後半の未成熟で不器用なエリオ、大柄で自信家な典型的アメリカ人っぽいオリヴァー、他の俳優ではここまで説得力がなかったかも。
ただのゲイの話じゃなかった
セクシャルマイノリティーがテーマの映画はもうすでに数多くあるし、 まして今時映画にゲイが出てきたところで誰も驚かない。 それなのにどうしてこの映画がこんなに注目されているんだろうと不思議だったのですが、 観てみたらいわゆる社会的な同性愛の話ではないのですね。 なんというか、もっと普遍的な恋の美しさを描いた作品でした。 特別なドラマがある訳ではないけれど、 なぜかずっと魅入ってしまう作品でした。 こういうテーマの作品は湿っぽくなりがちですが、この映画はなんだかずっとカラッとしていて明るく開放的で観ていて気持ちが良かった。 主人公の少年の魅力でしょうか。 お互いを自分の名前で呼び合うという愛情表現が興味深かった。 タイトルを観たときはピンとこなかったが、観ているとそういうことか、と妙に納得してしまった。
美しい、けど物足りないのと me too・・・
美男子と2枚目のオッサンとの間の一夏の経験物語。美しい。けど、悪く言えば美しいだけ。影、闇、苦しみ、葛藤、後ろめたさ、といったような、負の部分の表現が無いか不足している。だから、美しいけど、物足りない。 これが、男女の物語だったらなんの変鉄もないだろう。同じように美男子同士でやってもなんの変鉄もない。 BLであろうがなかろうが、人間とその関係性はもっと複雑なものだが、そこんところを徹底的にスルーしている。 それと、BLにして綺麗にしてるとはいえ、17歳とオッサンとの間のポルノである。他方でme too だなんだで盛り上がっておきながら、この事実が直視されないのははなはだ不自然なことだ。BLで美しければそれでよいのか? 確かに二人の関係性に「強制性」みたいなものはないが、お互いの合意があればいいのかというと、そういうものでもないだろう。製作サイドも聴衆も時と場合で身勝手にしか思えないという点で、美しいですねという以外にこの作品を認めるわけにはいかないのである。
夏を待つ季節
観終わった感想は、これはわたしの映画じゃないんだなぁ、と。 アセクシャルな自分には、体を求める恋愛が生々しく思えてしまった。 理解出来ない人間であることが悲しくすら思えてくる程に、美しい作品だった。 エリオ少年の心の美しさよ、北イタリアの自然の美しさよ……わたしのものでない映画がこんなにも愛おしく感じたことはない。 長回しのラストシーンにすべてを吸い込まれた。 わたしの映画でなくたっていい、これは特別な作品だ。 この作品の冬は、時間の淀みのような、さみしさを感じずにはいられない季節だった。
4.7
ティモシーとアーミーの美しい共演 いやらしい絡みもまったく気にならないのはその美貌ゆえだろうか ムーンライトなどこの手の作品は少なからず存在しているが、最後の最後まで心を掴まれた作品は今作が初めてだ 長回しのカットを多用し無駄なカットを極力入れない撮影方法は作品に集中させるとても大切な要素だ 通り沿いのカフェで車の音がうるさい中お互いに声を張って話す、単純なことだがこれが出来ていない映画が多いが、この作品はそれをしている 細かいところまで気を使われている作品だ 男女の友情もこの作品の一種のテーマであるが、お互いがお互いを通して成長している姿が受け取れる 大切な家族、友人、そして恋人を思い出し、見終わってからもジワジワとその良さを感じることができた おすすめ
自然体から生まれる共感
前半はイタリアの美しい自然を肌で感じた。 ふたりにあまり感情移入できず、たんたんと進む生活。 しかし想いが通じ合ってからは、今まで遠くにあった生身の感情が直に伝わってくるようでみずみずしい。 意図的だろうが、アーミー・ハマー演じるオリバーの表情も後半にやっとクローズアップされるかんじ。 しかしこの作品がなぜこんなに心に残るのかというと ラストあたりのティモシー君があまりにも自然体で、それでいてなにもかもを演技で表現してしまうから。 『インターステラー』でも思っていたけれど、ティモシー君の演技は自然すぎてこわい。すごい人だ。 とにもかくにも、ティモシー君がこの映画をより身近に、そして普及的にしているんじゃなかろうか。
うれし切なし美しき初恋模様
年上の魅力的な青年が いきなり同じ屋根の下に暮らし 憧れはいつしか一線を越えていく これは夏に浮かれた錯覚なのか。 瑞々しさが弾け滴る。 イタリアの片田舎の風景や ピアノの音色と相まって せつない恋物語は ひたすら詩的で美しい。 そして確かにそこにある恋を 絵空事にしない生々しい描写が 潔くて共鳴するほど官能的。 キスをせがみ じゃれるときの無邪気さと 煙草をくわえたときに ふとのぞかせる大人っぽさ そんなエリオの危うさに 目も心も釘付けにされた。 ラストシーンが圧巻。
思いの外、性描写がだ・い・た・んだったww桃がね‥桃が‥🍑 咬ませ...
思いの外、性描写がだ・い・た・んだったww桃がね‥桃が‥🍑 咬ませ犬要員の女子達の被害者の会を作ってもいいんじゃないのかと思います。
それなりに面白かった
映像表現が美しくて、感情移入ができたので、全体的には楽しめた。結構笑えたし、泣けた。 LGBTの形を取っているけれど、テーマはそれとは違うと思えた。それ故に、不必要な性描写など目につき、多少の嫌悪感を覚えた。 「キャロル」の男性版にような印象を覚えて、なんだか新鮮味が欠けた。最近の流行を追っている観をどうしてもぬぐい去ることができず、それほど評価することができない。ただ、作品が意図しようとしていることはよく理解できる。
2度の感動
恋愛には多少の覚悟が必要。 その壁が高ければ高いほど強い覚悟が必要 である。 10代にして強い覚悟を強いられてしまう のは酷ではあるが、唯一の救いはその環境 だった。 北イタリアの自然の中でゆっくりと流れる 時間とお互いが惹かれ合う時間の速度。 このコントラストが素晴らしい。 感動のまま映画館を出て、ふと斜め前に あるRUSHの店頭のコルトンがレインボ ーカラーになっているのが目に留まった。 そこには、こう書いてあった。 「全ての恋愛は素晴らしい。」 二度感動させられた。
「君の名前で僕を呼んで」で僕を呼んでほしくなかった・・
15:00から上映開始のため、シアターの前に準備態勢は万全だった。 14:50、前の上映が終了し、客が出始めた。 出てきた客は、女性・女性・女性・・?あれ、また女性?またまた女性???今日はレディースデーだったか・・いや違う、自分もきているではないか。そう、目を凝らして見ていたら、そう、全員が女性だった!そんなことあるか!この後に知ったのだが、それはこの映画の吹き替え版が終わったことを知らせるものだった。 しかし、この回、字幕版は少なくとも男性が自分を含めて4人はいる。。まずは安心か。 ということで、本編が始まる・・・。 正直なところ、色々な解説やレビューで、これでもかと褒めまくっているのがあるけど・・・つまらない。基本的にBLじゃん。 途中出てきたハイデガーの言葉も、ヘラクレイトスの言葉も、最後のパパの言葉に回収されてるやん。もう少し、レトリカルなことはできなかったかな。 二人の関係も、まぁ、音を絡ませてはいけるけど単調。景色も単色(イタ車はよかったし、シトロエンのDSもほっこり)。 昔観た『ブロークバック・マウンテン』や去年の『 ムーンライト』の方が深さがあった。どう頑張っても、相当怒られそうだけど、腐女子枠を超えられていないような気がするのだが・・。 マイケル・スタールバーグをこの2ヶ月で3本は観たことになるのかな?。これが今日の成果でした。
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