君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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切なくて美しい
北イタリアの風景、ピアノの音色、恋に落ちた2人の関係、全てが美しく、映画の世界にどっぷり浸ってしまった。
2人がお互いの気持ちを探り合いながら徐々に近づいていく過程が、機微な表情、仕草、セリフで丁寧に描かれていて、ティモシー・シャラメとアーミー・ハマーの素晴らしい演技も相まって、シーンの一つ一つに心が溶けそうになる妖艶で芸術的な作品。
エリオがオリヴァーに気持ちを告白する(仄めかす)シーンはドキドキする切なくて繊細な大好きなシーン。そしてオリヴァーとの失恋にエリオが涙する最後の長回しのカットは作品を観終えた後もずっと忘れられない。
本当に素敵な映画に出会えてよかった。星5つ。
ガラスの上の小さな隙間を埋めながら静かに水が広がっていくような作品
美しき一夏の思いで
その人次第の受け取り幅
ザックリまとめてしまうと、ゲイカップルのひと夏の恋、なのだが
それがなぜこれほどまでにまぶしく切なさを伴うのか。
彼らはバイでもあり、もしかするとそれは世間の目から逃れるためのものであるかもしれない。
それについては言及されていないが
友人とのやりとりなどから、やはりおおっぴらには
言えないものであったろうとわかる。
とはいえ、主人公の少年エリオの両親は
知的階級で理解のある環境だ。
それゆえ自身にとまどいつつも青年に思いをぶつけることができたともいえる。
一方青年のほうは、同性愛がどうみられるかもよく知っていて
だからこそ本心から大事な彼に対して
気楽に行動に出ることはできなかったのではなかろうか。
そんな状況で結ばれて、互いに一つの半身と感じ
幸福な時間を過ごす。
しかし青年にはわかっている。
この幸せな時間はいつまでも続きはしないし、
なんなら誰にもこの時間のことを話すことも許されないと。
少年のほうも終わりが来るとはわかってはいるけど
青年のほうほどはつかめていない。
目の前の喪失に悲しむ少年に語り掛ける父親の言葉が
大切な子供、若い者へ
いまはわからないかもしれないが、と
含蓄のある内容で素晴らしい。
全ての愛に悩む若者へこの父の言葉は響くのではなかろうか。
ほかに作中に登場する曲や文学、ギリシャ美術に
暗喩されるものも多々あるそうで
浅学な私にはとてもすべてはつかみかねず。
あらすじを追うだけでも楽しめるのだが、
さらにどこまで理解を深められるかはその人次第。
感動の深さも異なる作品だ。
秘めた愛と父の言葉
頭に被るかな?と思ったら、被ってくれた(笑)
なんて綺麗な映画だろう
あたたかく包まれる…
申し訳ないが何がいいのか全く分からなかった
評価も高く絶賛している人がいるため見てみたが正直何がいいのか全く分からなかった。
唯一理解できたのはイタリアの景色綺麗だなということだけ。
端的に言えばゲイの恋愛、昨今LGBTが取り上げられているため今どきの映画だなという感覚ではあった。
自分はアラサーでLGBTに関しては比較的寛容なタイプだとは思っているが、いざ男同士の恋愛良いよって言われて、良いと思える男性は少ないのではないか?これがレズものだったら男性はまだ理解できたのかもしれない。
本作品は中高もしくはそれ以降のいわゆる腐女子と言われる人たちが、申し訳ないが脳みそお花畑で美男子がイチャコラしてるwktkというだけなのではないかと思う。
君の名前で僕を呼んでというのは同性だからこそ成り立つよなと見ながらに理解はした。
とは言え、日本人で言えばゆうきやあすかやかおる等一部男女問わず使える名前があるからそれらで男女の話であれば男性は楽しめたとは思う。
お互いなんで恋に落ちたのかも分からないし、腹の傷は伏線ではなかったのか?っていう、何もかも回収されずに寛容な両親のおかげでいい話のように終わっていたが結局よく分からなかった。
登場人物たちが何か成長したかというと別に成長しておらず特に山場もなく終わった印象。
ユダヤが出てきたが正直、ユダヤはゲイがいるというネガキャンをしているようにしか思えなかった。オチも伏線回収もなくなぜこんなに評価が高いのか理解が出来なかった。
アプリコットの様に甘酸っぱい夏の想い出。
内容は1980代北イタリアのある所での少年と家族の所に青年がホームステイし心の絆をより深いものにし自分自身を見つめ直す成長譚。好きな言葉は『君の名前で僕を呼んで、僕の名前で君を呼ぶ、、、』の物語中盤のシーンの言葉で物語の根幹となる所です。LGBT🏳️🌈映画は最近になって流行り『パワーオブザドック』『キャロル』『ムーンライト』などが認められる背景には世論の流れ時代性があるんですね。それだけ抑圧されてきた反動は怖いです。繊細な問題だけに深く入り込む話は個人的になりすぎて見る人を選ぶとは思いますが、繊細な問題だげに表現が凝っていて綺麗な映像に救われます。自分は、主人公のエリオットが虚弱体質で鼻血流したら吐いたり不治の病で死んでしまうのではないかとミスリードにドキドキしてしまいまし
た。北イタリアの乾燥したジリジリと照りつける様な日差しと突き抜ける様な空の青さは心奪われました。誰でも一度だけ経験するのよ誘惑の甘い罠〜♪一夏の経験。自分もオリバーの気持ちが少し分かる経験が昔の想い出みたいに感じられる面影の無い中年になりました。最高の想い出だけを残して別れる話は恋愛映画の基本だと思っているので自分的には楽しめました。
1983年 北イタリアのどこか
もう学校行かない
最初は見てて飽きてくるかなって思ったけど後半から見入っちゃって、切なくて、特に最後のエリオの悲しい表情が、、、夜中見てて明日学校行く予定だったけどもう学校行かない。悲しい気持ち。学校行けない。切ねえ、、、
エリオとオリヴァーどっちも男で同性愛が描かれた作品だったけど、やっぱ男女関係なく1人の人が人を愛しているのってすごく心に残るよね。幸せそうだし、それと同じくらい苦しくなる。2人のベットシーンはしあわせなカップルを見ているような感じで見ててほのぼのしてこっちもしあわせな感情になった。だけど最後に持ってくるのが2人が一緒になれない結末だからどうも悲しくて。この後部屋でエリオが嗚咽しながらベッドに顔を突っ伏して泣いたのかと思うと胸が痛い、、もう学校行けない、、、
舞台は北イタリアの田舎だったけど自然もすごく綺麗で素敵なところなんだろうなーって思った。ご飯食べる時とかに木下のガーデンでみんなで談笑したり、プールもみんなが想像するようなザ・プールって感じじゃなくて池みたいな、classic なひと昔前のオシャンティーな場所で、ビビッときてしまった人と一夏の恋とか。ひと夏の恋ってなんか魅力的だけどこんな悲しくなるならやだな笑笑。
あと、登場人物たちの言語の使い分けが難しすぎて、フランス語、イタリア語、オリヴァーとは英語。だけど時々フランス語?イタリア語?混ぜたりしてて時々なに語なのか判別つかなくなった。そこもまた魅力
両方味わえて羨ましい♡
自転車は倒して停めるもの
どこか羨ましい物語
2018年4月劇場鑑賞
それはひと夏の淡い思い出。
オープニングからしてもう素晴らしい。
絵の切り取り方がとてもうまく実に瑞々しい。
それと音楽がとても良いですね。併せてウォークマンも懐かしい。
あとあの卵の食べ方、「カリオストロの城」以外で初めてみましたよw
互いに惹かれ合い、気持ちが繋がった二人が山の中で名前を呼び合うシーン。
見ていてすごく微笑ましく、ずっと続いて欲しいとさえ思える時間でした。
そして父さんの言葉。あまりにも優しすぎて涙が出ました。
全部を知ったうえでその全てを受け入れ、そんなお前が羨ましいとさえ言ってくれる。
こんなにも優しい寄り添い方、家族ってすごいなって思えました。
そしてそれは静かに、泡が無くなるように消えて行く恋。
君の名前で僕を呼んで
僕の名前で君を呼ぶ
とても切なくも悲しく、でもどこか羨ましい物語でした。
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