「DVDサントラ共に揃えたい。。。。」君の名前で僕を呼んで 美味しい用途さんの映画レビュー(感想・評価)
DVDサントラ共に揃えたい。。。。
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一夏、何かを待ちわびていて、つねに空洞を抱えている17歳特有の空気感がザラザラとした画質に含まれているようで、また雰囲気を立てていたように思える。後ろで流れるピアノの旋律が主人公の心情と重なり(時には扇情する役割があったのかもしれない)、途中からは終わらないで欲しいという想いもありつつ物凄く辛かった。
同性愛映画として捉えるべきなのか、むしろ同性愛だから美しいと感じるのかはそれぞれ主観だと思うが、壊れてしまいそうな美しい関係が成り立つのは同性同士だからかもしれない。
そりゃ好きになるわ要素が詰め込まれすぎて苦しかった、アーミー・ハマー。
ありがちな展開だけど、どこかでハッピーエンドを期待してしまっていて、ティモシー・シャラメの涙から始まるエンドロールは虚無そのものだった。こんなにも素敵なエンドロールがあるのだと衝撃を受けたがその前にひたすらに辛かった。
Visions of Gideon、素晴らしい。言語化の難しさをひしひしと感じる。どのタイミングでも今見てよかったと思える映画だと思う。
いつでもここに戻ってきてもいいのかもしれない。夏休みのありがちな思い出の1ページとしてこの映画をしまっておくにはあまりにも美し過ぎるのではないだろうか。
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