劇場公開日 2018年4月27日

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「胸毛とアプリコット(特に意味はない)」君の名前で僕を呼んで 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0胸毛とアプリコット(特に意味はない)

2021年5月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

単純

興奮

北イタリアの避暑地、エリオと大学教授の父親が招いたオリヴァーのひと夏の恋。

THE OSHARE映画
風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
綺麗な映像、北イタリアの豊かな自然、美しい音楽、コントラストの効いた衣装、古代彫刻のような美男美女たち、そしてとにかくこの映画の世界観全部が芸術的。
前半は正直それだけって感じ。
後半に観たいシーンが凝縮されていたから、前半そんなにいるかなとも思った。
でも、この世界観だけで観続けられる。
良くも悪くも同性愛がテーマには思えなくて、普通のラブロマンスといった感じでした。
で、結局ラストのお父さんとエンディングのティモシー・シャラメが全部持っていっちゃうんだよなぁ…

前半でラブロマンス風味で苦手意識が湧いたけど、後半はまあまあ。
ヘレニズム文化やWWⅠ、ユダヤ人など歴史要素が絡んでくるのも興味深かった。
とにかく生々しくて切ない映画でした。

この映画に関してはまとめるのが難しいので、
以下は気になった点
(本編内容とは関係なし。長くなるのでスルーしてください)。


・虫がめっちゃ飛んどる。
→生き物(特に虫)好きの自分からしたら羨ましいくらい。
それだけ自然豊かな場所で撮ったんでしょう。
ティモシー・シャラメの肩にもハエが!
・アプリコットの語源論争
→なんだかんだ個人的に1番気になったシーン。
文字の伝達の歴史とかもっと知りたい。
・セッ◯スやオ◯ニーも全く下品じゃない。
→むしろ芸術的なエロスを感じた。
アプリコットでしたら果汁でベッドがベトベト…ダジャレじゃないですよ。
・とにかくティモシー・シャラメの美しさが神秘的すぎる。
→ありゃ、男の自分でも惚れるわ。
カッコいいよりも美人、美男子って感じ。
・3カ国語の使い分け
→北イタリアともあってフランス語とイタリア語、さらには英語まで。
役者さんは元々喋れるのか、練習したのか。
でも、あの切り替えであんな流暢に喋れるのはやはり凄いですね。
あと、イタリア人とアメリカ人の温度差の違いも面白かった笑
・映画映えするイタリアの風景
→ロケーションだけは絶対外さないイタリア映画。
街並みも自然もどこを取っても絵になる。
いつか絶対行きたい!

唐揚げ