「後光が差す美しさ」君の名前で僕を呼んで オレさんの映画レビュー(感想・評価)
後光が差す美しさ
1980年代のイタリアを舞台に17歳の少年エリオと24歳の青年オリヴァー2人の激しくも切ない一夏の恋を描いた作品。
今作に関してはもう一度見返して詳しく語りたいが、とにかく何もかもが光り輝いていて美しかった。
主演の2人はもちろん風景や水の反射や街並み、暗闇の中でシルエットでさえも素晴らしく感じた。
また132分という長尺の中で少しずつ少しずつ自分の気持ちを抑え切れなくなっていくエリオとオリヴァーをじっくり時間をかけて描く贅沢な演出が尚更の美しさを出していたと思う。
内容的にもそうだが結構ストレートな映像描写もあって、ある意味過激な内容だが、全くの苦手要素ではなく意外なほど自分の中で秀作として刻まれたと思う。
特にラストシーンの焚き火を眺めながら涙するエリオをバックに流れ出すエンドロールが素晴らしかった。BGMが焚き火の音のみというのもまた良い演出。
噂されている続編のタイミングでゆっくりじっくりもう一度見返したい。
コメントする