「恋と愛について(対比ではなく)」君の名前で僕を呼んで あむあむさんの映画レビュー(感想・評価)
恋と愛について(対比ではなく)
想像を遥かに超えて圧倒的かつ細やかな、恋と愛についての映画だった
途中まで「眺めのいい部屋とモーリスを足して80年代に持ってきた感じ」くらいに思ってみてたらとんでもなかった
この距離感と当事者感覚の両立ってなかなか達成できない気がする、そういう意味でもとても大人な視点で紡がれ、仕上げられた作品と思った
しかも83年ってのがバブル前夜のわたしの好きな年、絶妙!エリック・ロメールを思い出すような絵だが、ちゃんと見る者を引きずり込むしっかりした演出
女の子たちや両親をはじめ、皆の描かれ方に愛があるのがまた素晴らしい
この歳だからこそ見ながら考えていたことを、終盤で登場人物がすべて語ってくれ、涙で顔が痒かった
James Ivoryは老齢に至って流石というべき置き土産を(殺すな) 原作も楽しみ!
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