「うれし切なし美しき初恋模様」君の名前で僕を呼んで しげぴいさんの映画レビュー(感想・評価)
うれし切なし美しき初恋模様
年上の魅力的な青年が
いきなり同じ屋根の下に暮らし
憧れはいつしか一線を越えていく
これは夏に浮かれた錯覚なのか。
瑞々しさが弾け滴る。
イタリアの片田舎の風景や
ピアノの音色と相まって
せつない恋物語は
ひたすら詩的で美しい。
そして確かにそこにある恋を
絵空事にしない生々しい描写が
潔くて共鳴するほど官能的。
キスをせがみ
じゃれるときの無邪気さと
煙草をくわえたときに
ふとのぞかせる大人っぽさ
そんなエリオの危うさに
目も心も釘付けにされた。
ラストシーンが圧巻。
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