ダブルヘッド・ジョーズ

またアサイラムか…。ここんちは当たり外れが激しいからどうかな…？

謎の突然変異かなんかで頭が２つになったサメに学生達が襲われ散らかすサメ映画。頭が２つって以外は普通にちゃんとサメ映画してました。これは良作です。

ストーリーは王道だし、死亡フラグは丁寧すぎる程に回収していく。片っ端から定石を踏みまくっていくシーンの数々に正直中盤まではそこまで惹かれるものはありませんでした。しかし後半、たどり着いた島が沈んでいくという超展開を迎え、俄然面白くなってきました。ここがそこいらのサメ映画とは違う！

普通なら「頭が２つのサメ出したんだぜ？スゲーだろ？」で終わってしまうところ、強烈な追撃の一手が振り下ろされる。クソ強モンスターザメに海中を支配され、唯一の安全地帯の島は刻一刻と沈んでいく…。容赦ない展開、スピード感もなかなか、この規模の作品でこの緊張感はそうそう味わえないのでは？

もちろんツッコミどころはあります。自らサメに食われに行ってるようにしか見えなかったり、海が苦手とか言ってるやつが大活躍したり、先生叫びまくってるけどケガ大したことなくね？とか、島沈むの速すぎとか、そもそもダブルヘッド・ジョーズってなんやねん！とか…。

そういう多くのツッコミどころも許せる程に、真面目にサメ映画してる作品でした。……いや……真面目にやってんだかツッコミ待ちなのかわかんねぇな、これ…。

B級映画です。面白くもないです。映像もチープです。

中盤までは古典様映画のような王道の前振りや緊迫感のあるシーンもあり良い。ただ、後半になるに従って話がだれてしまったのが残念。

ダブルヘッドで襲う姿は迫力があるのだが、作品として恐いにも馬鹿らしいにもなりきれないところが惜しかった。

ー　ダブル・ヘッド・ジョーズがドーンと船に体当たり。パラパラパラ落ちた人をパクッて感じの繰り返しかな？と思ったら、ナカナカの作品であった。

◆感想

・こんな化け物みたいなサメと戦って勝つのは、ジェイソン・ステイタム位であろう。
ー　楽しみだなあ、「MEG ザ・モンスターズ２」ー

・ど根性お姉さん、ケイトががり勉君と頑張るのだが、ナントハルクホーガンの娘さんだそうである。（ブルック・ホーガン）
ー　”ハルク・ホーガン”って令和の人は、知ってるかな？－

■個人的に好きなサメ映画を一つだけ

・「ロスト・バケーション」
　　・・バケーションで、秘密の入江でサーフィンを楽しむブレイクライブリーが、一人でサメと駆け引きするシーンがハラハラドキドキ。
　　ジャウム・コレット＝セラ監督の手腕が冴える、今までにないパターンのサメ映画。

＜いやあ、存外に今作は面白かったなあ。と思ったら、「ファイヴヘッド・ジョーズ」やら「シックスヘッド・ジョーズ」ナンテ映画を発見！
　楽しみだなあ・・。＞