ファースト・マンのレビュー・感想・評価
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アポロ計画の全6回の有人月面着陸のうちの最初の出来事を描いている。人類が初めてかつ現在のところ唯一、有人宇宙船により地球以外の天体に到達した事業である。
Movix堺で映画「ファースト・マン」(First Man)を見た。
聞くところによると土日は満席で入れない劇場もあったようだが、
Movix堺は空席の方が全然多かった。
「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督&主演ライアン・ゴズリングのコンビの映画。
アポロ計画(特に月面着陸)は、人類が初めてかつ現在のところ唯一、有人宇宙船により地球以外の天体に到達した事業である。
これは宇宙開発史において画期的な出来事であっただけではなく、人類史における科学技術の偉大な業績としてもしばしば引用される。
この映画はアポロ計画の全6回の有人月面着陸のうちの最初の出来事を描いている。
冒頭の、飛行訓練で大気圏から飛び出した飛行船が再突入で跳ね返されてしまう場面が迫力があって見どころだと思う。
映画の終盤のシーンで、
月面に降り立ったニール・アームストロング船長が、
幼くして病気で亡くなった長女のリストバンドを月面に置くエピソードがあるのだが、
これは実際の出来事なのだろうか、
そのことが気になった。
上映時間は141分。
長さを感じた。
眠くなる時間帯がある。
満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
淡々としたドラマ映画
題にはドラマと書いたが、ドキュメンタリーのような気もするし芸術系の映画のような気もする。わざとらしい心情解説や芝居もなく、淡々と事実のみで話が進行し、宇宙の描写も2001年レベル。とにかく歴史のあるがままを、ただ一人の男に注目してただただ写実的に紹介していくというもの。その一人の男というのが、宇宙飛行士アームストロング。
ということで、この映画はアームストロングが月へ降り立つ過程を描くものである。
全編すべてに注目すべき作品であり、ゆえに見どころはないとも言えるしすべてが見どころとも言える。何を言いたいかよくわからなくなってきた。ただなんというか、悲劇や望みの成就があっても、それらはあくまで時間の流れの中のひとつの出来事でしかなく、つまり映画として過剰に感情を入れ込むことを良しとせず、ただただ写実にこだわっていたように見えた。
この手の、派手な演出をしない映画は久しぶりに観た。だから映画が終わった時はかなり困惑した。もしかしたら初めてだったかもしれない。ゆえに面白かったかと聞かれると返答に困るが、観てよかったとは思っている。映画館で観るべき作品だとも思う。
人間の偉業をリアルに描いた名作
2D 字幕版を鑑賞。原作は未読である。アポロ 11 号の船長ニール・アームストロング飛行士が,ジェミニ計画を経てアポロ計画を遂行するまでが非常に丁寧に描かれている。本作の特徴は,宇宙開発や宇宙飛行士を綺麗事で終わらせず,作るのも乗るのもどちらも人間であることを徹底的にリアルに示しているところである。全編を通して多用してあるのは,船内にきしめく金属音で,これこそが頼りない人間の作ったものであることを象徴的に示すものである。それを信用して命を預けなければならない主人公の苦衷と覚悟のほどが痛いほど伝わってくる大変な傑作であった。
ライト兄弟の初飛行が 1903 年のことであるから,この時期は,人間が空を飛べるようになってから 60 年と少ししか経っていない訳で,ソ連との宇宙開発競争で負け続けていたアメリカは,威信を回復すべくかなり無理のあるペースでアポロ計画を進めていたのが察せられる。宇宙船に搭載されたコンピュータは 2 MHz クロックの 8 bit CPU で,メモリ容量がわずかに 4 kB という華奢なものであり,身近な例で例えれば,CPU は初代のファミコン程度,メモリ容量は初代ファミコンの倍程度という代物であった。
ちなみに,このコンピュータのプログラミングを行なったのが,NASA の伝説の女性プログラマとして知られるマーガレット・ハミルトンで,誤った操作をしてもプログラムが停止しないようにという「フール・プルーフ」を搭載しており,さらには月までの飛行のオート・ナビゲーションまで搭載していたというのであるから,驚嘆すべき優れもののプログラムであったことが察せられる。映画の中でも度々出現している「1202 アラート」というのは,大量のデータ入力による暴走を回避するために,自動リブートをするためのものであったことが知られており,その原因は,月面着陸時に切断するはずだったレーダーの入力値を切らずに使用したためであったことが現在では判明している。すなわち,正常な動作だったために「問題なし」だったのである。
決して多くを語らない主人公は,あたかも日本の武士のようであり,一方,言葉にしなければ何一つ推察しようとしない典型的なアメリカ女として描かれた彼の妻は,率直にいって男を萎えさせる最低の女にしか見えなかった。事故死した同僚やその家族を丹念に描いているために,彼女の不安や万が一の時の恐ろしさは非常に身近なものとして察せられるので,あの彼女の態度は責められるべきではないのかも知れないが,出発を前にした夫にあのような態度を取るというのは,あまりに自分のことしか頭になく,相手を思う心に全く欠けていると言わざるを得ない。
ライアン・ゴズリングが演じたアームストロング船長は,風貌も似たところがあり,決して激昂せず常に冷静な人柄が察せられる良い演技であった。彼の妻役の女優は,見たことのない人だったが,私にここまで嫌悪感を抱かせるとは,相当な演技だったということだと思う。登場人物の人間臭さが感じられなければこの映画は成立しないので,立派なものだというほかはない。音楽は,「ラ・ラ・ランド」と同じ人で,非常に良い曲を書いていた。特に,エンドタイトルで流れるハープとテルミンの二重奏は,いかにも宇宙を感じさせる音楽だと思った。
演出は,ため息が出るほど見事だった。物理現象の冷徹さ,事故の悲惨さ,宇宙の神秘と荘厳さ,いずれも肌で感じられるように映像化されていて,月面の静謐な世界は,息をのむほどであった。アポロ 11 号の月面着陸は,私が中学生の時の話であり,世界中が興奮した一大イベントであった。今から 50 年前のあの時の興奮をまだ覚えている人には,是非ともお薦めしたい作品である。
(映像5+脚本5+役者4+音楽5+演出5)×4= 96 点。
ロン・ハワードとトム・ハンクスの圧勝!
5歳の誕生日の新聞一面がこのニュースだったのを鮮明に覚えてる。
当時小学生でも知ってる一番有名なアメリカ人の伝記的作品
アームストロング船長も挫折からのチャレンジ、友人の死、家族の葛藤、成功までの紆余曲折が、当時の雰囲気そのままに映像化されてました。
ただLALALAND監督と主演再ダックって触れ込みに期待して観ると退屈かも!?
昨日アクアマン観た後だけに、エンタメ作品とは真逆な淡々とした展開で、終始画面が暗く寝不足鑑賞は厳禁ですよ。
私的にロン・ハワード&トム・ハンクスのアポロ13の方が、ハラハラドキドキ映画としては、断然面白かったかな(^◇^;)
☆3.2
淡々と進んで行く
人類の偉業を淡々と進めている感じ。
エンターテイメント性が少ない気がするが、これもいいと思います。
無音の使い方が上手かった。
女性には、ウケない気がします。
追加:
淡々と表現しましたが、アポロ計画という巨大なプロジェクトの中で、1人のメンバーとして冷徹に任務をこなしていくアームストロングに静かな共感を感じました。私もこうありたい。
題材のミス
エンターテイメント性を期待したけどなあ…という感じ。
デミアンチャゼル監督の新作とのことで「軽快なテンポの良さと絵の美しさ」からなるエンターテイメント性を期待して見に行きましたが、手持ちカメラが多い+狭い宇宙船内でも外でも顔面アップが多いために構図や色の美しさは無い。ニール・アームストロング 船長が落ち着いた方だったらしいので、感情の表現が難しかったのでしょうが、酔いそうだし窮屈な感じ。
月の映像は一転して、その窮屈さからは解放されましたが、月に行くまでが長い&月の映像が短いために窮屈さが印象に残ったまま映画が終わって残念。
月面歩行の偉業について語りたかった内容とは思えず、
宇宙の美しさを撮りたかったのか、月面着陸という一歩がニールにとって犠牲の大きい一歩だったことを伝えたかったのかはわかりませんが、印象の強すぎる史実であるゆえに見方が定まらず。
ニール・アームストロング である必要あったかな?どんなテーマだったにせよ、鑑賞に対する影響が強すぎる題材だった。監督には次のチャレンジに期待しています。
映像と音がいい
ゴズリングの抑えた演技が作品の重みに重なる。あの一歩の犠牲は計り知れない。
あの幼い娘を失ってある意味この世に未練が無くなったように感じた、坊や二人は可哀想。
愛しい娘を月に。約束のような。
視点が内側からで、じわじわと感動した。
静かな男の熱い挑戦
ニールアームストロングの伝記。
うぬぬ…チャゼル監督の作品は「セッション」「ララランド」と大好きで、ラストで爆発するエモーションが魅力だと思っていたのだが…本作は消化不良。
アームストロングその人が感情を現さない静かな人ということもあってか、映画自体も静かに進む。それだけに稀に見せる感情の高ぶりや、ラストのアレなんかは思わず落涙。ただそれでも、爆発的な感情の揺さぶりを期待していたので、それとはベクトルが異なった…ということかな。
欠点が多いわけでは決してない、静かな男の静かに進む、熱い挑戦。
チャゼル監督の伝えたかったテーマ
個人評価:3.9
月面着陸の史実を描く本作。脚本はスポットライトなどを書いたジョシュ・シンガーという事でリアリズムに真実を描くと思っていた。しかし、デミアン・チャゼルが描いたテーマは全く違う。
生きている世界、死んでしまった者の黄泉の世界を、月面着陸の史実に重ねて伝えている。
地球から娘と見上げ空に映るのは、向こう側の世界である月。そして無の場所である月面から見上げた生ある地球。それが生と死の対比と感じる。
生きている者が誰も見た事がない、行った事がない月。それは黄泉の世界、死んでしまった者が行く死後の世界。足を踏み入れれば戻る事が出来ない世界。あの時代、月に行く事は死の世界に行く事と同義であり、死の世界から帰還したストロング船長を描いている。
ラストシーンで夫と対面した妻の描写。そこには感動の対面はなく、死の世界にいる夫を、生ある世界から見つめる妻。そこには一枚の仕切りがあり、こちら側の世界と隔てられている。
前人未到の偉業を成し遂げたストロング船長を、華々しいストーリーて描くのではなく、そこにあった真実は死と直結した世界であると感じる。
映画としては大ファンであるチャゼル監督に期待した内容ではなく、長いと感じてしまうストーリー。用意された脚本と製作陣との葛藤がチャゼル監督が描いたテーマから感じられる。
なんとも
数多くある宇宙への挑戦映画の中で、本作品はまさにイマイチでした
テーマは興味深いのにこの出来栄え、残念です
最近ならまだ、ケビンコスナーのドリームの方が断然良かった
ライアン・ゴズリングは今までの役所の中では良かったと思います
実在の人物を演じるのは大変だよね
本作品の感動したところはケネディ大統領の演説映像と月に足を入れた時のアームストロング船長の有名な言葉、人間には〜人類には〜、あの実録生の音声はやはり素晴らしい
つまり、半端な映画では歴史の真実はなぞれない
音楽の使い方が嫌い、無理矢理感動させようとしてるのミエミエ、IMAX鑑賞だったから余計にそう感じました
宇宙、MOONの静寂な画像の中で、大音量で音楽流されて不快MAX、アンバランスすぎ、うるさくて不快
ララランドもそうだけど、私、この監督の感性がお好きではないらしい
違う監督さんが作った同作品を観たいなぁと思ってしまいました
月面着陸の人間ドラマ
ダラスで狙撃によって暗殺されたジョン・フィッツジェラルド・ケネディは、今でも人気のある大統領で、空港や原子力航空母艦にもJFKとして名前を残している。アメリカ人は日本人以上にミーハーなところがあると見えて、若くスラッとしてハンサムな大統領がカッコいいと思っているのだろう。
しかし彼の有名な演説の一節「国が国民に何ができるかではなく、国民が国のために何ができるかを考えてほしい」という言葉から、実はそれほど頭のよくない全体主義者であり、楽観主義者であったことがわかる。もともと戦争の英雄で、政治に長けているわけではなく、マリリン・モンローと浮き名を流すだけが精一杯だったのだ。
そしてそのケネディが強力に推し進めたのがアポロ計画である。彼は演説で、登山家が山に登るのと同じように、そこに月があるから行くのだという、情緒的なことを言っている。たしかに、見たことのないものを見てみたい、行ったことのない場所に行ってみたいという気持ちは多くの人にあるから、その点は納得できるが、国民の税金の使い道を決める政治家としては、行ってみたいから行くのだという演説は、国民の理解を得るにはあまりにも子供じみていた。
大統領が国民を十分に納得させることができなかったおかげで、アポロ計画に関わる人々は、肩身の狭い思いをせざるを得なかったが、実際に従事している人々は自宅とNASAの行き来だけだから、それほど悩まされることはなかっただろう。むしろ大変だったのは家族の方である。近隣や学校との関わり合いの中で、世間の批判に曝されていたはずだ。
映画はその辺りの様子も上手に描いている。ニール・アームストロング船長の妻を演じたクレア・フォイの演技は実に見事で、いろいろな葛藤を抱えながらも夫を支え、子どもたちをちゃんと教育するヒロインの姿がとても立派に見えた。
ライアン・ゴズリングはラ・ラ・ランドとブレード・ランナー2049を観たが、ずいぶん器用な俳優である。数々の過酷な訓練や事故、同僚の死など、とにかく様々なことを乗り越えるアームストロング船長を完璧に演じきった。映像と音響も臨場感に満ちた迫力のあるもので、観客の誰もが主人公に感情移入し、まるで自分が月に行ったような気になる。映画が終わった途端に大きく息を吐く音が客席のあちこちから聞こえた。
月に行くことにどんな意味があったのかはひとまず置いておいて、不安と恐怖を克服して人類として初めて月に行ってそして帰ってきた彼らは、確かに英雄であった。月面着陸という誰もが結末を知っている歴史をもとに、繊細な人間ドラマに仕立て上げた傑作だと思う。
宇宙計画の過酷さ
パイロットのニールはNASA主導の宇宙計画パイロットに選抜される。しかし、計画は様々な事故に見舞われ…。
苦悩がメインに描かれているため雰囲気は重々しい。船内の状況がとてもリアルに再現されているため彼らの感じたハラハラ感が伝わってくるような作品でした。
ただの月面着陸万歳ではない
無事に帰れる保証は100%ではない、死と隣り合わせの危険なミッション。
過酷な訓練、事故による仲間の死。
それでも月を目指すのは何故なのか。
無事を祈るしかない、ただ見守る事しか出来ない家族。
主演のライアン・ゴズリングは、冷静沈着、真面目で慎ましやかなニール・アームストロングを上手いこと演じ切った。
顔のアップのシーンが多用されていたが、少ない台詞ながら、その表情から感情がじゅうぶんに伝わってくる。
そして、アームストロングの妻、ジャネットを演じたクレア・フォイは、『蜘蛛の巣を払う女』では物足りなさを感じだが、この作品での演技はとても印象的だった。
劇中の音楽は一つひとつは良いのだが、それぞれのシーンに必ずしも合っているとは言えない。
派手さを抑えた映像がいい雰囲気を出しているだけに残念だ。
月面着陸の偉業だけが讃えられるが、多くの犠牲や悲しみの上に成り立っていることを忘れてはいけない。
そんな作品でした。
痛みに耐えてよく頑張った!感動した!
今年のファーストIMAXは…
50年前に初めて🚀🌕月に降り立った人物
🇺🇸ニール・アームストロングの実話
🎬"ファースト・マン"
前人未踏のミッションは、簡単に成し遂げられず、
様々な犠牲を払いながらも前に進まなければならず、
重圧に押し潰されず達成する姿は、尊敬に値します!
俯瞰で見せるシーンを極力減らし、まるで一緒に宇宙体験した感覚に!
寡黙な主人公を演じさせたら右に出るものなし!
のライアン・ゴズリングの演技はもちろん、
妻役のクレア・フォイが素晴らしい!
MYアカデミー賞受賞です。
これまでに実話を映像化したそれぞれの作品
🎬"ライト・スタッフ"での飛行士や家族との絆!
🎬”アポロ13”でのハラハラドキドキ!
🎬”ドリーム”での大・感・涙!
全て入ってます!
デイミアン・チャゼル監督は、まだ34歳にも関わらず、
いろんな作風が撮れる監督で次回作も楽しみです。
MY"ポスト"スピルバーグ確定!
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