ファースト・マンのレビュー・感想・評価
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静寂は雄弁
とにかく静かに、淡々と語られるドキュメンタリーに近い月面着陸の物語。
お腹が空いてポップコーンを買ってしまった自分を恨む程に静かだった。
鑑賞前の予想は、きっと誰も成し遂げられなかった事を成功させるため、クルーやスタッフに「みんな頑張ろうぜっ!世界にUSA魂見せてやろうぜっ!」みたいに熱く皆を引っ張っる人なんじゃないかと思ったら真逆。
娘の死には声を殺して嗚咽を漏らし、仲間の死には無表情に会話をしながらガラスで手を傷つける。
今では無意味な訓練も口答えもせず進んでやり、困難にも慌てずに対処。
私の予想した熱い人では出来なかっただろう。
『理論的には』空気のない宇宙でも生きられ、『理論的には』無事に帰還できる。
『理論的』と言えば頭良さそうに聞こえるけど『たぶん』『なんとなく』ってことだ。
正直、歴史に名前が残る言われても絶対に行きたくない。
全てが『理論的には出来る』人類未踏の領域に行くのはどんな気持ちなのか?
その末に立った月面は……何も無い、音も無い無彩色の世界。
困難と屍を重ねて降りた世界に何も言葉が出ないのは彼だったからか?
クライマックスの無音の世界は観てる方も息が苦しく、これが月面なんだと恐怖と感動が混ざった気持ちになった。
派手好きな人は苦手かも
IMAXで観るんだった
ゴートゥーザムーン
なんて素晴らしい映画なんだろう
終始泣いてたよ
月へ向かう事に対して莫大な税金を使う、そして何人もの犠牲。
心が擦り減っていく感覚と共に更に月への向かう熱い情熱。
カレンへのオモイ。
月の美しさ、宇宙の恐ろしさ
待つ側は何も出来ない苦しさ
やるべき自分との戦い
アカデミー賞映像効果賞?名前うろ覚えですが、
間違いないと思います。
私自身がロケットの内部にいるかの様な感覚。
月に降り立ったかの様な感覚。
映像と音。
ここでも宇宙の恐さを感じました。
いやーにしてもライアンの笑顔が好き。
シリアスな表情でも常に口角が上がってて好きなお顔なのだけど、
笑ったときのお顔が天使!!!!
ストーリーとは関係ないのですが、記録せずにはいられない
宇宙開発史
とても良かった
誰にも邪魔されたくないほど感動した
「偉大な事を成し遂げるためには犠牲がつきもの」
という言葉はよく聞きますが、
それが大げさな言い訳でなくて、
まさに真実であるということを突きつけられる映画。
最初のシーンから死の危機に直面するニール。
宇宙とは輝く希望では決してなく、未知の恐怖に満ちた世界であるということが強調して描かれる。
事故で次々と仲間たちが死んでいき、
地上でのシュミレーション訓練ですら不完全で、
常に死と隣り合わせ。
いくつもの危機をくぐり抜けていくニールの姿は、
まるで戦争映画のようにも思えた。
それでもやはり人類の宇宙への夢は捨てられない。
スクリーンに映し出された月面の映像を見て、
子供の頃ずっと宇宙に行ってみたかったあの気持ちを思い出しました。
いつかは誰もが宇宙へ旅出てる時代が来てほしい。
地球の檻
理系の人々には語れない
理系の計算や論理で語るには限界がある、
文系の言葉や文法で表現するにはステージが違う段階に入った、
さいしょのだい~いっぽ。
宇宙計画、ロケット開発、理系の人が好みそうな、NASAのマーキュリー~ジェミニ~アポロ計画の<叙事詩ではなく>、
数字では割り切れない、仲間の殉職、家族の葛藤、文系のことばで語るNASAの職員たちの<抒情詩(叙情詩)だった>。
立花隆の「宇宙からの帰還」によると、宇宙飛行士たちが地球に帰還すると多くの人の生活形態がおおむね2パターンに分かれる(例外もある)と。
飲んだくれか聖職者か。
その理由は、宇宙から地球を見ると、あまりに美しすぎて、
自分のちっぽけさに愕然として自暴自棄になる人たち(コリー・ストール扮するバズ・オルドリン(トイ・ストーリーのバズの由来)は生死の危険な状態にも陥ったらしい)、
と
こんな美しいもの(地球)が自然の流れで偶然にできたはずがないこれを伝道しようとする人たちに分かれるそうだ。
その2パターンの人たち、あるいは別パターンの人たちの心の裏側にスポットをあてる。
飛行士、職員の家族、仲間全員がファースト・マン。
「アンダーコントロールじゃない!あんたたちがやってる事は説明書の手順通りに進めてる子供のプラモデル作りと同じ。そんなのをアンダーコントロールって言わないで!」とジャネット・アームストロングはファースト・ウーマン。
ファーストとファーストが手を合わせて・・・・の抒情詩でした。
欲張りすぎちゃってるね
いつも今が最先端
臨場感あるドキュメンタリー映画みたい
月を歩いた宇宙飛行士の実話を元に制作したのは分かるが、ニール・アームストロング船長とその家族や周囲をドキュメンタリー再現したかのように、押さえた表現で進む映画。
盛り上げるような音楽も無し。
世界に名を轟かせたアームストロングの実生活での大きな不幸(娘さんの病死)。
過酷な訓練。
一寸先に死がやってくるかもしれない日々。
そんな夫を持つ妻の苦悩。
仲間の度重なる予期せぬ事故死。
宇宙探査に税金を使うなという世論からの酷評。
大変なアウェイ感の中での月着陸だったのだなと知った。
月のクレーターに娘さんの遺品ブレスレットを、そっと捧げ置いてくるシーンは美しく、泣ける。
月に向かう宇宙船の中で起きる激しい衝撃(揺れ)や非常ボタンが鳴り響き対処する緊迫連続な様子がリアルで見ていて緊張する。
月面に近付き着陸する時、月面に降り立ち動いた時の臨場感。
月面ってサラサラの砂地みたいで意外だった、靴底跡がくっきり残って。
船長、生きて帰れて良かった。
月に行くなんてよく思いついたよ。
50年も前。宇宙へ!なんて夢の話じゃない。過酷な訓練、ひどい待遇に耐えた、人、家族があった。
奥さんもタバコの本数増える、暗い表情にもなる。
知らなかった。
ライアン・ゴズリングをウキウキ鑑賞しようとしても今回は、ダメ。
Wikipediaによると、アームストロングの成した偉業は、アメリカの偉業でなく、人類の偉業であると思っていますと言って反感を買ったと言う。
アメリカ国民の血税で、成した事だと。
ライアン・ゴズリングは、本当にニールの気持ちになったんではないか。
『ひとりの人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大な飛躍だ。』
この名言と共に批判、国の計画、個人に対する期待、いつも当事者でない自分のなんと無責任なこと、人類として反省した。
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