「ゴズの演技」ファースト・マン crisさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴズの演技
やっぱゴズにはこういう落ち着いたトーンの作品もやってほしいな。
アクション映画をあまり見ない私にとっては、こういう作品の方がちゃんとその人の演技を見れるから楽しいのです。
ドライブもそうだったけど、難しい運転や操縦をたんたんとこなす職人気質な感じがとても格好いい。
普段宇宙に行くニュースも現実味がないからだろうな、「へーすごいなー」くらいで、すごさを感じてるようであまり感じてなかったんだけど
ああやって失敗を繰り返しまくってるのとか、訓練過酷なのとか、実現までに何人も人が死んでるのとかを見ると、
ああ、大変なことを成し遂げんたんだな、とやっとすごさを理解することができた。
あの月面着陸はフェイク、という話も念頭におきながら
それでもフェイクだったとしても、これはこれで現実の話として観よう、と思って観た。
ああいうパニックな状況になった時の、なんとかしようとする粘り強さだったり、ピンチの時の判断力とか見ると
自分だったらこんなふうにできるのだろうか...と考えたりした。
とにかく三半規管を鍛えないと話にならないことばかりっぽい。笑
月面の穴に、亡くなった娘のブレスレットを入れるシーン。
あのゴズの目。あの独特の儚げな目。見入ってしまうね。
ゴズの作品を見まくっているけれども、楽しい。
彼の演技を見てるのは、今すごく楽しい。