「とても良かった」ファースト・マン Nana Shinozakiさんの映画レビュー(感想・評価)
とても良かった
クリックして本文を読む
ああこれは、映画館で観たかった・・・
娘さんの死は、どのくらいニールさんが月へ向かう動機になっていたんだろう、実際のところは分からないけど、この映画の中ではそれは強く結び付いていて、娘さんの影がちらつくのは死の匂いのする場面であり、オカルト的な物語にもなっている・・というようなことを、町山智浩さんが映画その他無駄話の中で言っていて、実在する人物をモデルにして創作する時に、どうやって物語るのかというのは、難しいけれど面白い、人の内面は本人すら把握出来てない部分もあるくらいに、深くて広い、宇宙のようなものだなぁ。
アポロ1号の事故の場面が恐ろしい。これは実際にあったことなんだなと、知らなくても思わされて恐ろしい。
最後の場面、触れ合うけれど、観ていて伝わってくるのは温もりではなくてガラスの冷ややかさ。冷ややかさの中の温もりかな?どちらともとれるけど、私は冷ややかさの方を感じて悲しい気持ちがするラストだった。とても良かった。
コメントする