「初男」ファースト・マン うじさんの映画レビュー(感想・評価)
初男
日本人の誰もが知っている?
アポロ11号の人類初の月面踏査を描いた映画です。
前評判で、意外と地味な展開だと聞いていましたが
お話しの展開は淡々と進み地味です。
画面も16ミリ撮影で、クローズアップの場面が多く
IMAXで観たのですが、あまりスケール的な壮大感
は感じられませんでした。
そして、淡々と進むので、つい2、3回うとうとと。
私的には、主演のライアン・ゴズリングは、「ラ・ラ・ランド」
のイメージが強くて、ニール・アームストロングには見えません
でした。今にも踊り出しそうで。
ゴズリングの演技は非常に抑えた演技で、感情的になる場面は
ほとんどありません。幼い娘を難病で亡くした場面以外は
同僚が事故死しても動じません。
ニール・アームストロングか実際にそういう人だったと
いうことらしいですが、そうでなけば、生きて帰って
これないミッションに挑戦することはなかった?のかも
しれません。
初期のX-15航空機やジェミニ8号での実験の場面は、
機体を外から映す場面はほとんどなく、狭いコックピット内の
様子がリアルに描かれています。
このリアルさは、機体が大気の圧力で縮んでミシミシいう音や
エンジンの爆音も激しく、臨場感はありました
(4DXでも楽しめると思います。)
この点は、IMAXで観てよかったです。
ただし、閉所恐怖症のヒトには耐えられないと思います。
閉所感は堪えがたく、おすすめしません。
※この時期に、なんでアポロのお話しを敢えて作ったのか
あまりよくわかりませんでした。アメリカ万歳という
感じで作っているわけでもなく。
※実はアポロは月に行ってなく、全て映画セットで
撮影されたフェイクだという都市伝説がありましたが
現在は都市伝説は完全否定されています。
ただし、アポロ計画の初めのうちは実際に月に
行っていましたが、後半は予算不足で、映画セットで
撮影したという説も出ています。
そんな都市伝説も今回のお話しに絡めてほしかった
です。
※若い女性グループが、遊園地のアトラクション
感覚で観ていたらしく、終わった際の様子は
ポップコーンを両手にしたまま、へこんでいる
ように見えました。
※ニール・アームストロングの奥さんが
目力も含めて非常に怖かったです。
ニールがアポロ11号の船長となり、家族と
別れて基地に出発する前日に、ニールに
2人の息子に対して、今回の挑戦で戻れない可能性
があることを、パワハラ的に説明させます。
他にもニールの上司にブチキレる
場面もあります。