劇場公開日 2019年2月8日

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「50年前」ファースト・マン チャンプ23さんの映画レビュー(感想・評価)

5.050年前

2019年2月19日
iPhoneアプリから投稿

普通に凄くなってます。チャゼル。
前作までのキャッチーでユーモラスでエキサイティングなものを期待するとズレちゃうかも。
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セッション、ララランドのチャゼル新作。
それぞれニーマンとフレッチャー、セブとミアなど、マンツーマンの世界観が印象的.
今回は、"アームストロングと月".
今回の月にはかなり死の匂いがつきまとう。娘の死、仲間の死、月に向かうミッションに対するアームストロングの狂気的な面にスポットを当てている.
実際50年も前、1960年代.
スマホより劣るコンピュータで、月に向かう、どころか、宇宙遊泳ですらソ連に先を越されて、大慌てで宇宙事業のピッチを上げる.
"税金を無意味に使うな"と批判も多い.
犠牲者多い、金かかる、人の役に立たない、こんなミッションですから、狂気だわなww.
"サイエンスと競争は切り離せない".
とNHKのノーベル賞特集でみた。アメリカ、ソ連どちらが先に山を登るのか、、人間の好奇心というか、、カルマというか。
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チャゼルの大好きな所は、1カット1カットがめっちゃ気持ちいい構図だなって、全然飽きないな!!って毎回思ってます。今回もアナログ8ミリ16ミリ、そしてIMAXカメラと最高のカット作ってますwwとにかくリアリティを出す為にほとんどアームストロングの目線なんだよね。だから、自分が月に行った感じ、打ち上げの緊張感味わった、自分月行けたよw
音の表情も良かった、音楽はもちろんジャスティンハーウィッツ!!アポロ、アームストロングの叫びのような音が印象的.
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映画のテンポも良くて2時間20分くらいか?あっという間だったなー。分かりやすいカタルシスはないし、楽しくはないからつまらん人も多いだろうけど、打ち上げの美しさたるや.
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制作総指揮スピルバーグに、脚本ジョシュシンガーって、、、チャゼルの要素は若干薄まって、普通に大作じゃね!?すごくね!?っていう感想。

チャンプ23