「宇宙に慣れすぎていた」ファースト・マン モ-tsさんの映画レビュー(感想・評価)
宇宙に慣れすぎていた
今まで数々の映画やドラマ、アニメなどで宇宙というテーマが用いられていたので、私の中で宇宙に行くことは簡単に考えられていた。
という事に気付く、人類が宇宙に行くということ、いちばんはじめの1歩というのは本当に偉業なんだ。
科学だなんだという前にこの時代は人間力と運だけでド根性で月に行ったのか…と、思った。
終始アップの手持ちカメラの映像が続くのでしんどくなるが、宇宙パートでの映像との対比が素晴らしく、また音に関しても細かい息づかいや爆発、轟音アラームと、全くの無音で地球と月がいかに違うか(ホイホイ行けるような場所じゃない)ということを表現していると思った。
当時の宇宙飛行士をリアル体験出来るのだが「絶対宇宙飛行士は無理」と痛感するので宇宙開発に携わる人々を改めて尊敬した。
アームストロング船長は日本では誰もが知っている有名人だと思っていたが、やはり人間であって。幼くして亡くなった娘の悲しみはずっと残り、死ぬかもしれない任務の前には動揺する。
「ハッハッハ!アメリカは偉大だー!」みたいなこちらが考えるザ・アメリカ人じゃないよね、そらそうだ。
そういった心理描写、人間模様もリアル。自伝なのか演出なのか、これはもうドキュメンタリー映画。
ただ、画面酔いをしてしまったので星を1つ減らしております…