「なんだろう。感動はそこまでじゃない。」ファースト・マン ちゃーるすとんさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだろう。感動はそこまでじゃない。
思っていたストーリーとは違ったな。と言うのが第一印象。
この手の映画は、とにかく成果を示してくるけれど、成果よりも生活にフォーカスしていて新鮮だった。
その分、万人が知っている偉業のシーンは何となく薄く、子供や妻の気持ちが表現されていた。
映像は凄かった。
各シーンで色々なカメラを使い分けたそうだから、映画への思い入れがすごく感じられた。
特に月面のシーンはリアルすぎた。Flickrで、リアルアポロの写真をあるだけ見れるけれど、感じたものは同じだった。
生活にフォーカスしていると言っても、そこまで山場がある訳でもないので、あまり印象には残らない。
1番リアルだったのはアポロ1号の炎上シーンだ。
アメリカがソ連と宇宙開発で競い、急ぐあまりの事故によって飛行士がどんどん亡くなっていく。
偉業にもっとフォーカスしていたほうが、そういったシーンは生きてくると思ったし、アポロの歴史書としても更にいいものになったのだろうが、それは一応技術者としての個人的なイメージなのかもしれない。
例えば戦争映画でも、並行して市民の生活もある訳で、宇宙飛行士と言えども家に帰れば父親なのだ。一般人と同じだ。そんな感想になってしまった。
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