劇場公開日 2019年2月8日

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「遺物感」ファースト・マン ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0遺物感

2019年2月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

テーマ、ネタ、撮影方法など、なんとなく全体的に、良くも悪くも古臭さを感じる作品でした。

地球での映像はざらついた、ホームビデオのような感じに撮影し、宇宙での映像はくっきりとした、最新の機材で撮ることで、過去性と未来性を表現しているように感じました。が、どうにも単調で、集中力がつづきませんでした。

今作は、家族愛がテーマということで、主人公であるアームストロングの家庭でのやりとりが多くありましたが、とくに心に響くようなシーンはありませんでした。ただただ彼のドキュメンタリーを観ているようで、正直、退屈で、しばしば欠伸が漏れました。

NASAでの訓練の場面では、宇宙飛行士と同じ目線を体感してほしいような撮影の仕方で、画面が激しく動くため、緊迫感よりも、むしろ疲労感のほうが強く感じられました。それが狙いだったとしても、あまり好ましくは思えませんでした。

「セッション」、「ララランド」と、若くして成功をおさめてきたデイミアン監督ですが、今回は、個人的には、持ちあげられすぎてつまずいたかな、といった印象の残る作品でした。

せめて、シャマラン監督の二の舞にはならないよう、頑張ってほしい限りです。

ユージーン