「いや、素材並べただけやん」ファースト・マン buckarooさんの映画レビュー(感想・評価)
いや、素材並べただけやん
終始無表情の主人公。
一体全体、何を考えているのか全くわからんナゾの人物。
そんな彼には、家族がいて、宇宙飛行士に応募して、仲間が次々死んで、月へ行って、足跡残して、帰ってきました。
っていうストーリーだけはわかった。
それだけ。
なんか描写が断片的で、しかも彼の主観をテーマにしてるからなのかどうか知らんが、やたら人の顔のドアップばっか。
それでも、なにか彼に感情移入できればいいんだけど、最初に申しましたとおり、何を考えてるのか分からんから、なんかこの人の人生とかどうでもよくなってきちゃった。
訓練シーンで起きたトラブルも、「●●メーターの値が■■です!」みたいなことしか言わんから、ぜんぜん意味分からんし盛り上がらない。
しかも彼の主観をテーマにしてるからなのかどうか知らんが(もういい?)、「ぐわーー!」とかいってカメラをグルングルンまわして画面ブレブレで、新しいアート映画か何かと思ったわ。
月へ行くクライマックスも、ロケットの中では彼の主観をテーマにしてるからなのかどうか知らんが(しつこい?)、バカの一つ覚えみたいに、窓越しの外の画と、彼の目のアップの繰り返し。
あげくの果てには、「まさか、月面で“アレ”が出てきたりしないだろうな?」と思ってたら、本当にご丁寧に映像をインサートしてきた。
ひえー!
16ミリで撮った映像も、IMAXカメラで撮った映像も、全然フレッシュではない。
ただただ退屈。なんでこんな内容なのに2時間20分もあるんだろう。