「シンディ・ルーに癒される」グリンチ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
シンディ・ルーに癒される
絵本ベースのアニメ映画化。
アメリカで、クリスマスといえば…と連想させるくらいメジャーなキャラ。
昔、ジム・キャリーが演じたときはモンスターだった。
が、本作では色の個性的なメカの発明家。
わりと今回、グリンチはどうでもいい。
女の子(シンディ・ルー)のピュアさが全て。
いや、犬(マックス)の存在も大きいか。
主人公の大泉洋と、シンディ・ルー の横溝菜帆は、外見とのイメージが合っていた。
字幕版で見直してみたい。
ところで『ミニオンズ』シリーズ『SING』『ペット』と観てきて感じてはいて、本作で強く思ったのだが…
私とイルミネーションのアニメって、相性が良くないみたい。
笑いのツボが、合わないんですよね。
表情はキュートだし、作画も素晴らしいとは理解しつつも。
演技過剰な演出が多いのと。
ほとんどの作品は、主人公が小狡く誰かを貶したり、陥れたり、騙したり、時には暴力をふるったり…って悪意ある行為があるのですよね。
10年くらい前までの芸人がやった「いじり」芸、今でいうパワハラ芸に近い。
なのに、それがすんごい浅いきっかけで改心したり、偶然人に良い事をする結果になったりして、これまでやった悪事の禊がないまま周りに許される。
「え?そんなんでいいの?」となっちゃう。
(『SING』はまだ、『グレイテスト・ショーマン』とほとんど同じ展開だし、『がんばれベアーズ』から続く、ダメ人間の逆転劇の王道だから悪くないんだけど)
キリスト教圏の懺悔と許しの感覚が、こちらにないためかもしれないですが。