「貴女がここにいるという事」マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴー U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
貴女がここにいるという事
女性の為の話だと思う。
でも、感動して泣けてきた。
子供を授かる時に歌う歌詞など、俺は男だけども、全ての子供が祝福されていてほしいと心から願う。
オリジナルのミュージカルは知らないし、有名な曲を2.3曲知ってるだけ。ミュージカル映画が好きというわけではなく、むしろ嫌いな方だと思う。でも、何故だか観たかった。
何回も再演されてる作品だからってのはあったと思うんだけど、何故こんなにも引き寄せられたのだろうか?
作品は過去と現代が交互に語られる。
とても恋愛に奔放な?正直な?母親。
そおいう恋の話なのかと思って観てた。
誰が父親か分からない3人の男性。
でも、とてもとても仲が良い。
その父親たちから愛される娘が主人公。
そんな設定は日本の気質には合わなくて、それこそ夢物語ではあるのだが!
娘が母親の意思を継ぎ、ホテルをオープンするところから話しは始まる。
そこから母親への回想として、父親たちとの馴れ初めが語られ名曲の数々が奏でられる。
曲の入り方はどれもこれも好みじゃなかった。前奏付きだし、歌のパートは歌のパートとしと孤立してたように思う。
物語にしたって、男の俺から観たら、女性の夢がいっぱい詰まってる夢物語じゃないか、とも思う。
何をそこに投影して悦に浸ってるのだろうか?と。
でもそれは大いに間違ってると最後まで観て思った。
恋も出産も一大事なのだ!
出産は分かる。でも、恋も出産と同じくらい一大事なのだ。
母親としてのリスペクトも必要なのさ!
そんな女性にしか実感出来ないような感情がいっぱい詰まった作品だった。
そりゃ勇気も貰えるし再演もされるわ。
名作でした。
コリン・ファースの柔軟な演技力に感嘆。
よく分からない超若作りの婆さんが登場して、世界観ぶち壊しだよ!と思ったんだけど…歌い出すと別格だった。
それまでの歌唱が児戯にも等しい。
その後に歌うメリル・ストリープ。
流石です。
若作りの婆さんとは別の意味で別格だった。
映像作品でミュージカルをやるお手本みたいな演技で…その目が、その指先が、歌詞そのもののようで、見事だった。
今のご時世だと、恋をし結婚、出産だけが女性の幸せではないとの意見も多く聞く。
その人達に観てほしい。
やっぱり「何このクソ映画?」とか思うのだろうか?それならそれで、この作品はこれからもコレでいいのだと思う。
追記
他の方のレビューを観たら、オリジナルの続編なんだね。
という事は、オリジナルは未だ未見って事だ。今度観てみよう。せっかく映画になってんだし。